【試合結果】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・2部リーグ第1節
慶應義塾大は塩貝健人のハットトリックなどで"中町公祐”体制初勝利!立正大はルーキー原壮志が劇的決勝弾!
昨年度の上位チームが“順当勝ち"をした1部リーグとは対照的に、2部リーグはいくつかの試合で波乱含みの結果に。3部リーグからの“昇格組"が昨年1部チームに勝利するなどの活躍を見せた。
昨年は3部3位ながら2部リーグ参入プレーオフ(入れ替え戦)で勝利し2部に昇格した慶應義塾大学は、昨年度は1部リーグの拓殖大学と対戦。慶大は11分、昨年度3部得点王・新人王・ベストイレブンの塩貝健人(横浜F・マリノス内定)が右サイドからのクロスに合わせて先制点を挙げると、前半終了間際と後半開始早々の48分にも塩貝が追加点。塩貝のハットトリックで、慶大が早々に3-0とリードを広げた。73分にも1点を追加した慶大だったが、拓大もその3分後に反撃。三浦敏邦の2ゴールを含む3得点を挙げて慶大に1点差に迫るが、あと1点が決められず4-3でタイムアップ。新監督・中町公祐(元横浜F・マリノス)体制で開幕を迎えた慶大が、2部復帰戦を白星で飾った。
拓殖大学と同じく、昨年は1部リーグの法政大学は、昨年3部2位の神奈川大学をホームに迎えての開幕戦となった。試合は序盤から法大が試合を優勢に進めるが、後半開始早々の49分に右サイドから神大の侵入を許し失点。神大はこの藤田仁朗の先制点を守りきり0-1で勝利。3年ぶりの2部リーグで白星スタートを切った。
一方、昨年度上位リーグ在籍の意地を見せたのが、昨年度2部3位の山梨学院大学だ。昨年度3部優勝・城西大学を立ち上がりから圧倒すると、開始早々の7分に南雲俊冶のゴールで先制。15分にも追加点を決め0-2とリードを広げる。その4分後に城西大に失点を喫するが、31分にこの試合2点目となるゴールを中田開人が決めて再び城西大を引き離す。山学大は39分にも1点を加え、前半だけで1-4と大きくリードを奪う。城西大も後半の66分に1点を返すが、反撃はここまで。2-4で山学大が勝利を収めた。
昨年度2部リーグ在籍チーム同士の対戦は、3試合中2試合がドロー決着に。昨年2部5位の早稲田大学と同7位の立教大学の試合は、立教大学が前半終盤に先制。早大も後半に1点を返して追いつくが、その後は両チーム追加点なく1-1で勝点1を分け合った。昨年2部9位の順天堂大学と8位・産業能率大学の対戦は、順大が岩井琢朗のゴールで先制するが、その後産能大も杉山佳宏、渡辺健斗がゴールを決めて逆転に成功。このまま産能大が逃げ切るかと思われたが、83分に順大・金子遼太郎が同点弾。しかし両チーム再度スコアを動かすことはできず2-2の痛み分けとなった。
昨年2部・6位の日本体育大学は、同4位の立正大学をホームに迎えた対戦。前半は膠着状態となりどちらもネットを揺らせないままスコアレスで試合を折り返した。後半も両チームゴールを決められず、スコアレスドローで終わるかと思われた90+5分、ついにスコアが動く。吉野陽翔(栃木SC内定)のスルーパスに、この日1年生で唯一ベンチ入りを果たした原壮志が反応。GKとの1対1を制して先制点を決める。これがそのまま決勝点となり試合終了。ルーキーの劇的なゴールで立正大が開幕戦に勝利した。
※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
(文・飯嶋玲子)
■2部リーグ第1節・全結果と得点者
日体大 0(0-0)1 立正大
得点者)【立正大】原
法大 0(0-0)1 神大
得点者)【神大】藤田
早大 1(0-1)1 立教大
得点者)【早大】伊勢【立教大】吉田(圭)
順大 2(1-1)2 産能大
得点者)【順大】岩井、金子【産能大】杉山、渡辺
城西大 2(1-4)4 山学大
得点者)【城西大】佐藤、オウンゴール【山学大】南雲、中田×2、岩崎
慶大 4(2-0)3 拓大
得点者)【慶大】塩貝×3、村井【拓大】三浦×2、小泉
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