【スキー】西日本からの挑戦!アルペンユースチームの取り組みで得たものとは…!?

チーム・協会
3月21日から23日の3日間、菅平高原パインビークスキー場(長野県・上田市)にてユース選手の合宿が行われ、各ブロック(※1)からの推薦選手も参加し交流を深めました。
※1:北海道・東北・南関東・北関東・甲信越・東海北陸・近畿・西日本の計8ブロック

そんな中、一際目を引く選手がいました。西日本ブロック代表の佐々木佑斗選手(瑞穂中学校・島根県)です。

ジュニアオリンピックでの佐々木選手 【写真/Shin Watanabe】

人一倍緊張気味の表情をしていた佐々木選手でしたが、初日のフィジカルトレーニングでは体幹の強さを示し、コーチたちを驚かせました。「真面目で何にでも一生懸命に取り組める選手」と地元のコーチが言うように、どの種目にも一生懸命取り組んでいる姿が印象的です。
また雪上トレーニングの際は誰よりも入念にウォーミングアップを行い、ダッシュをしながら体を温めている姿も見られました。

「僕はスキーブーツが足に馴染むまで時間がかかるんです。なので少しでも動いて早く万全の状態にしたいと思い準備をしていました」と佐々木選手は語ります。

1本1本を大切に滑る姿も印象的だった 【写真/Shin Watanabe】

インスペクションを行う佐々木選手 【写真/全日本スキー連盟】

「自分はこのような環境でトレーニングできることは滅多にないですし、せっかくの機会なので少しでも多く何かを得て帰りたいという思いがありました。」と、トレーニング後は各コーチのところへ行き自分の滑りはどうだっかアドバイスを求めたり、フィジカルトレーニングについての相談をしたりしながら、より有意義な時間を過ごそうと努めていました。
【佐々木選手コメント】
速い選手と一緒に滑る機会も、こんなに長いコースで良いバーンでトレーニングする機会も、これまであまりありませんでした。コーチたちに話しかけるのはすごく勇気が必要だったし毎回躊躇していたけれど、この機会を逃したくないという思いで思い切って話しかけることができました。1日2日で劇的に変わるわけではないけれど、来年に向けてとても良いアドバイスをもらうことができて、本当によかったです。
大会の成績は良いわけではなかったけれど、同年代の選手と過ごしトレーニングをすることはとても楽しい時間でした。今回学んだことをしっかりと持ち帰り、高校でも頑張りたいです。

レース後、生き生きした表情でインタビューに答えてくれた佐々木選手 【写真/全日本スキー連盟】

この合宿はU16強化プロジェクトの一環としてJCOM株式会社と一般社団法人ジャスト・ラビング・スキー(JLS)によるクラウドファンディングからの支援金で実施しています。トレーニング環境を提供することでユース世代を広く育成すること、各地域のトップ選手が集結し交流を深めることで選手のモチベーションを高め、アスリートとしての行動や心構えを学び強化を図ることを目指しています。今後もユース選手の活動を充実させていけるよう努めて参ります。

今後とも日本アルペンユースチーム、そして各地域で頑張るレーサーへの応援をよろしくお願い致します。

佐々木選手は西日本代表としてスキーの魅力を体現してくれている選手の一人だ 【写真/Shin Watanabe】

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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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