【スキー】日本チーム大活躍‼︎アルペンスキーコンチネンタルカップ中国大会

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連日表彰台ラッシュ!! アジアでは10年ぶりのダウンヒル開催となったFEC中国大会

大陸別選手権であるコンチネンタルカップ(COC)のひとつであるファーイーストカップ(FEC)、その中国シリーズの全レースが終了しました。
今季は12/5~8に万龍(ワンロン)にて技術系種目を男女各4レース、1/4〜11に延慶(ヤンチン)にてスピード系種目男女各4レースが開催され、ジュニアチームの選手たちが連日表彰台に乗りFEC総合ランキングでも首位に立ちました。

アルペンジュニアチーム。上段左から片山龍馬選手、直江優作選手、大西美琴選手、切久保仁朗選手、深澤ひなた選手、下段左から安食真治ヘッドコーチ、関理奈ジュニアチーフコーチ 【写真:SEKI Rina】

関理奈ジュニアチーフコーチコメント】
今回のFECスピードイベントは北京オリンピックのコースで開催されました。最初はヨーロッパのようなスキー場の規模やハードパックされ日に日に磨きがかかるアイスバーンに圧倒されましたが、バーンコンディションやコースの安全面での配慮などとても素晴らしい環境の中でトレーニングからレースまでを行うことができました。世界的にみてもダウンヒルのトレーニングができる環境は限られており、とても貴重な環境です。

日本から参加した選手は全員が初めてダウンヒルのスキーに乗りレースに挑みました。事前練習を入れると初日から最終日までの9日間、本数を重ねるごとに順応し変化していく選手たちのポテンシャルの高さに驚き、経験することの大切さを改めて感じました。

難易度の高いスーパーGのレースにおいてもFECポイント獲得し、韓国シリーズに繋がる結果を残してくれたと思います。
今回の参戦を通してスピード感と長いスキーを扱うためのテクニック、そして精神的な強さを身につける事ができました。まだまだ伸び代があるジュニアチームの選手たちが後半戦でどこまで行けるのかとても楽しみです。

インスペクション風景。初めてのコースにも積極的に挑み結果につなげることができました。 【写真:SEKI Rina】

FECのスピード系種目は2019年にスーパーGとアルペンコンバインドをロシアで実施して以降開催できていませんでした。特にダウンヒル種目は1997年に韓国にて女子のレースが行われたのみで、男子は初のCOCカテゴリでのレースとなります。
さらにFISレースまでカテゴリを広げてみても2014年に御嶽スキー場(長野県)にて実施されたのが最後となっており、アジアでは10年ぶりのダウンヒルレースとなりました。
(2015年に御嶽スキー場、2016年に御嶽スキー場と韓国にてFECを実施予定でしたが、いずれも中止となっています。)

北京オリンピックの会場となったコースを使用してのレースはバーン状況・安全面の全てにおいて最高のシュチュエーションでした。 【写真:SEKI RIna】

スピード系種目には日本から女子2名、男子4名の計6名の選手が参加し成績は下記のとおりです。

2023/2024 FECスピード系種目リザルト(上位3名)
1/7 ダウンヒル第1戦
男子 優勝 XU Mingfu(中国)
   2位 切久保仁朗(法政大学)
   3位 直江優作(日本大学)
女子 優勝 深澤ひなた(足利大附属高校)
   2位 大西美琴(足利大附属高校)
   3位 MA Yongqi(中国)

1/8ダウンヒル第2戦
男子 優勝 XU Mingfu(中国)
   2位 片山龍馬(東海大学)
   3位 切久保仁朗(法政大学)
女子 優勝 深澤ひなた(足利大附属高校)
   2位 大西美琴(足利大附属高校)
   3位 SONG Wenmiao(中国)

1/10 スーパーG第1戦
男子 優勝 直江優作(日本大学)
   2位 片山龍馬(東海大学)
   3位 切久保仁朗(法政大学)
女子 優勝 大西美琴(足利大附属高校)
   2位 深澤ひなた(足利大附属高校)
   3位 MA Yongqi(中国)

1/11 スーパーG第2戦
男子 優勝 切久保仁朗(法政大学)
   2位 片山龍馬(東海大学)
   3位 ZHANG Yangming(中国)
女子 優勝 大西美琴(足利大附属高校)
   2位 深澤ひなた(足利大附属高校)
   3位 ZHANG Yuying(中国)

FEC総合順位(2024年1月11日時点)
男子 1位 片山龍馬(東海大学) 446点
   2位 JUNG Donghyun(韓国) 400点
   3位 切久保仁朗(法政大学) 386点
女子 1位 大西美琴(足利大附属高校) 482点
   2位 深澤ひなた(足利大附属高校) 372点
   3位 渡邉愛蓮(東海大学) 240点

スーパーG第1戦、男子は日本チームが表彰台を独占しました。 【写真:SEKI Rina】

女子は連日ワンツーフィニッシュを飾りました。 【写真:SEKI Rina】

次戦は韓国に会場を移し2/1〜8にかけて技術系種目男女各6レースが開催されます。
今後も世界を見据える若手選手たちの活躍に是非ご注目ください!
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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