【ラグビー/NTTリーグワン】1位と2位がぶつかるリーグ戦最終節。 大一番で重要なスクラム、その要人が臨む“古巣戦”<浦安D-Rocks>
浦安D-Rocks 石田楽人選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】
ともに8勝1敗でリーグ戦の最終節を迎えたチーム同士の一戦だ。首位に立つ浦安D-Rocks(以下、浦安DR)は2位のNECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)とユアテックスタジアム仙台で激突する。浦安DRにとってGR東葛は、今季唯一敗れた相手。開幕戦の借りを返すためにも負けられないゲームとなる。
古巣戦に向け、闘志を燃やしている選手がいる。今季、GR東葛から浦安DRに加入した石田楽人は、浦安DRでのデビュー戦であり、いきなりの古巣戦となった開幕戦(28対31)を振り返り、「悔しかった」と唇をかみながらも「恩返しの意味でも今回は成長した姿を見せてしっかりと勝ちたい」とリベンジを誓っている。
その石田にとってGR東葛で過ごした2シーズンは、プロップとして大きな成長を遂げた時間であった。特にスクラムの技術を叩き込まれたボリス・スタンコビッチ コーチの存在は、いまの石田を形成する上で欠くことのできない人物である。
「『もう頭がおかしくなるよ』というくらい、土井(貴弘)選手と毎日のようにスクラムを組まされていましたね(笑)。ただ、そのおかげでスクラムは強くなりましたし、本当に感謝しています。ボリス(・スタンコビッチ コーチ)はいまでも気にかけてくれて、開幕戦後も話す機会がありました」
今季はけがもあり、シーズン途中は欠場が続く時期もあったが、万全な状態なら1番のポジションの一番手であることに疑いはない。恩師からの教えをいまでも大切に守り、完全に自分の技として習得している。
「以前はコラプシングの多い選手でしたけど、左肘の使い方を教えてもらいペナルティが少なくなりました。地面と平行に組めるようにもなり、より力強く押せるようになりました。普通の1番の選手とはスクラム時の左肘の使い方がちょっと違うと思います」
恩師と約4カ月ぶりの再会となる今節、「スクラムでは絶対に負けたくないですね」と意気込む石田は、時間、場所、状況を含めた駆け引きをポイントに挙げた。
「全部で押すのではなく、制圧するようなイメージです。全部のスクラムを浦安DRがコントロールできるように前の3人で話し合いながら、『ここは押したほうがいい』というポイントだけは逃さない。スクラムで勝てればチームは盛り上がりますからね」
勝てばリーグ戦首位通過、負ければ2位。大一番でこそ、石田がスクラムで流れを引き寄せる。
(須賀大輔)
古巣戦に向け、闘志を燃やしている選手がいる。今季、GR東葛から浦安DRに加入した石田楽人は、浦安DRでのデビュー戦であり、いきなりの古巣戦となった開幕戦(28対31)を振り返り、「悔しかった」と唇をかみながらも「恩返しの意味でも今回は成長した姿を見せてしっかりと勝ちたい」とリベンジを誓っている。
その石田にとってGR東葛で過ごした2シーズンは、プロップとして大きな成長を遂げた時間であった。特にスクラムの技術を叩き込まれたボリス・スタンコビッチ コーチの存在は、いまの石田を形成する上で欠くことのできない人物である。
「『もう頭がおかしくなるよ』というくらい、土井(貴弘)選手と毎日のようにスクラムを組まされていましたね(笑)。ただ、そのおかげでスクラムは強くなりましたし、本当に感謝しています。ボリス(・スタンコビッチ コーチ)はいまでも気にかけてくれて、開幕戦後も話す機会がありました」
今季はけがもあり、シーズン途中は欠場が続く時期もあったが、万全な状態なら1番のポジションの一番手であることに疑いはない。恩師からの教えをいまでも大切に守り、完全に自分の技として習得している。
「以前はコラプシングの多い選手でしたけど、左肘の使い方を教えてもらいペナルティが少なくなりました。地面と平行に組めるようにもなり、より力強く押せるようになりました。普通の1番の選手とはスクラム時の左肘の使い方がちょっと違うと思います」
恩師と約4カ月ぶりの再会となる今節、「スクラムでは絶対に負けたくないですね」と意気込む石田は、時間、場所、状況を含めた駆け引きをポイントに挙げた。
「全部で押すのではなく、制圧するようなイメージです。全部のスクラムを浦安DRがコントロールできるように前の3人で話し合いながら、『ここは押したほうがいい』というポイントだけは逃さない。スクラムで勝てればチームは盛り上がりますからね」
勝てばリーグ戦首位通過、負ければ2位。大一番でこそ、石田がスクラムで流れを引き寄せる。
(須賀大輔)
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