横浜をバスケの聖地に!ビーコルとBUNTAIの新たな歴史が始まります!!【B MY HERO!】

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オープニングゲームを前に関係者に公開された「横浜BUNTAI」 【(C) 豊嶋彬】

現在の日本のバスケ界に求められるアリーナが誕生

「横浜には横浜BUNTAIがある」

 B MY HERO!特派員、そして横浜ビー・コルセアーズのセーリングナビゲーターを務める豊嶋彬です。

 いよいよ「横浜BUNTAI」が4月に開館を迎え、待ちに待った横浜ビー・コルセアーズのホームゲーム開催が迫ってきました。

 それに先立ち、3月14日に関係者向けの内覧会があり、取材する機会を得ましたのでご紹介させていただきたいと思います。

 JR関内駅から徒歩で約5分、プロ野球・横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアムのほど近く。Bリーグの各地でも新アリーナが続々とできていますが、その多くは郊外に…。それに比べてBUNTAIは繁華街の中にある珍しい立地です。

横浜の中心地の中に横浜BUNTAIは位置する 【(C) 豊嶋彬】

 気になる中はというと……、壁や椅子などは黒を基調にクールな印象。

 なんといっても個性的なのはこれまた珍しい横長のビジョンを大半の席から楽しめる座席レイアウト。

 通常はバスケコートを真ん中に360°客席が囲むイメージですが、BUNTAIはコンサートのステージの位置にコートがあると想像していただくとわかりやすいかもしれないです。

 この他のアリーナにはないレイアウトで開催されるビーコルの試合がどのような雰囲気を生み出すのか多くの方がワクワクを感じていると思います。

 また、一般席の他に贅沢なVIP席やソファ席もあり、これまでのビーコルのホーム会場にはなかった観戦環境が整えられています。

 そして、選手たちが使用するロッカールームも見させていただくことができました。

 闘いが始まる前の気持ちを高めてくれるような雰囲気を想像できるデザインという印象。

 ここで士気を高め、チームメイトと心を一つにし、一丸となって対戦相手チームに挑みます。

 実はかゆいところにも手が届いているみたいでして、同じく内覧に参加していたビーコルのマネージャー曰く「選手それぞれのロッカーに電源コンセントが挿せるようになっていて、身体ケアの機材等で電源を必要とすることが多いのでこれはありがたい仕様になっている。でもそれ以外にも選手のスマホの充電にもかなり重宝されるんじゃないですか(笑)」とのこと。

かゆいところに手が届く設備も充実したロッカールーム 【(C) 横浜ビー・コルセアーズ】

 マッサージ用のスペースもしっかり完備されています。

 まさに体育館ではなく、今のバスケット界に求められているアリーナと表現できるのではないでしょうか。

ビーコルの歴史を彩った文体がリニューアル

 さて、新しく開館するBUNTAIですが、リニューアル前は横浜文化体育館として歴史も古く通称「文体(ぶんたい)」として地元に愛されていました。

 1962年に開館、1964年の東京オリンピックのバレーボール競技や有名アーティストのコンサート、そしてバスケはもちろん卓球や格闘技など様々なビックイベントが開催されてきた語り尽くせない程の歴史を持つ体育館でした。

 ビーコルにとっても非常に縁が深く、2011年10月8日、当時のbjリーグに新規参入した横浜ビー・コルセアーズの初めての公式戦は文体で開催され、クラブの歴史の始まりの地に。その後のシーズンでも開幕戦やプレーオフなど、要所の試合は文体で多く闘い、共に歩んできました。

クラブ初の公式戦は横浜文化体育館で開催 【(C) 横浜ビー・コルセアーズ】

 私自身、この数年前から自分の地元である神奈川にクラブができてほしいなと漠然と思っていたのですが、まさか本当にビー・コルセアーズというクラブが誕生し、まずはアリーナMCとして携われるようになるとはすごい縁だなと感じていました。最初は特に必死過ぎて試合内容などはほとんど覚えていません(笑)。

 ただ、その中でもジャスティン・バーレル選手(現・滋賀レイクス)のダンクでリングが壊れ、試合中断というケースが初年度のシーズンに2度もあり、MCとしてその場を繋ぐのにこれまた必死でした。どうやって乗り切ったかは全く覚えていませんが……。

 バーレル選手も当時は大学を卒業したての若手だったので力が有り余っていたのでしょう。海賊らしい文体での思い出です。

 そして日本バスケ界の大きな転機になった2016年のBリーグ開幕。

 ビーコルはクラブ創設5シーズンを経て、日本のトップチームが集まるB1リーグに参戦することができました。この時もホーム開幕戦はやっぱり文体。クラブの成長の大きな第一歩です。

 ただ、成長のためには大きな試練も多く、2017-18シーズンのビーコルはB1残留ブレーオフに進んでしまうこととなりました。

 2018年5月12日、B1残留プレーオフ1回戦はGAME3までもつれ込む。

 舞台はもちろん文体。負ければ即B2降格。

 こんなことは2度と経験したくないと胃の痛くなる思いと、絶対負けないといういつも以上に入った気合いの入り混じった感情の中、激闘の末に会場一体となって勝利を掴み取ることができました。

 大歓喜と熱気は文体を揺らし、みんなの感情が爆発したあの光景が鮮明な記憶に残っています。もしこの時、土壇場の勝負に敗れていたらその後のビーコルの歴史は大きく変わっていただろうという1戦でした。

B2降格の危機を乗り越えたのも横浜文化体育館 【(C) 横浜ビー・コルセアーズ】

 その後、文体は再整備期間に入り、新たに「横浜BUNTAI」が2024年4月に待ちに待ったオープンを迎えます。

 文体からBUNTAIに変わり最新のアリーナでのビーコルのホームゲームは4月10日(水)がオープニングゲーム。

 ビーコルとBUNTAIの新たな歴史が始まります。

他のアリーナには絶対にないBUNTAの魅力

 最後に、私が個人的に思うBUTAIの魅力を。

 それは「横浜の街の中にある」ということ。

 冒頭でも少し触れましたが、最寄り駅から徒歩約5分、いわゆる繁華街の中にあります。

 横浜BUNTAIを出て少し歩いていけば、ご飯や観光には困りません。むしろどこに行こうか迷うほどです。

 そのアクセスの良さから地元の皆さんは平日の仕事帰りや学校帰りにも会場に行きやすいですよね。

 そして休日開催ではそのままブースター仲間たちと飲みに行って絆を深めるなんてことも。すでに多く皆さんのお馴染みコースができあがっているのではないでしょうか。

 私の方が行きつけを教えてもらいたいくらいです(笑)。

おなじみ横浜中華街も横浜BUNTAIの徒歩圏内 【(C) 豊嶋彬】

 そしてアウェイブースターの方々にとってもせっかくの遠征です。

 試合観戦を存分に楽しんでいただくのはもちろん、その前後に色々とすぐ行けちゃいますので、遠征仲間と一緒に「中華街いいねぇ〜」や「みなとみらいで写真撮りたい〜」「野毛で一杯行きますか」なんて出発する前から楽しみをたくさん作れちゃうのではないでしょうか。

 地元にとっても遠くからいらっしゃる方にとっても、「あそこだったら行きたいな」。そう思わせてくれるまさに横浜の街と一体になったアリーナ。それがBUNTAIなのです。

「横浜には横浜BUNTAIがある」

 いよいよオープンを迎えます。

 ビーコルファン・ブースターがBUNTAIから次の時代の横浜の歴史を作っていきましょう。

 横浜をバスケの聖地に!

 皆さんの出番です。

豊嶋彬(B MY HERO!特派員)

【(C) 豊嶋彬】

1983年、神奈川県出身。趣味はランニング(目標はフルマラソン完走)、金魚の飼育。横浜ビー・コルセアーズのアリーナMCを2011年から担当し、現在はセーリングナビゲーターを務める。バスケットボールのほか、サッカー、バレーボール、ラグビーなどのスポーツ関連の会場MCを中心にテレビ、ラジオでも幅広く活躍中。

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