鎌倉インテルと素敵な仲間たち「紙の糸のゴールネットを鳩スタへ」国際紙パルプ商事株式会社 王子ファイバー株式会社
(構成・本多辰成)
紙の糸のゴールネットを「鳩スタカップ」で使用
白石 早かったですよね。鎌倉シャツさんにはたまたま別件でお邪魔していたんですよ。そこで鎌倉のために手を組んでいろいろやりませんかという話をしているなかで、鎌倉シャツさんを紹介いただいて。鎌倉インテルさんに来ていただいたんですよね。
岡崎 そうですね。そこで初めて繊維の説明などをしていただいて。ひとつ大きかったのが白石さんが鎌倉市内で、しかも「鳩スタ」のすぐ隣の駅にお住まいだったということで、そういうご縁もあってご紹介していただいたのもあったかもしれませんが、ひとつのきっかけになりました。
白石 私の家は湘南モノレールの西鎌倉駅の近くなんです。その手前、湘南深沢駅の近くの土地にスタジアムをつくるという話は聞いていたんです。
うちはちょうど積極的に人工芝を開発していこうという時でしたので、これはうちの出番かなという感じになりましてね。開発自体は10年以上前に始めていたんですが、これまでなかなか進まないのが実態でした。
白石 半分は無理だろうと思っていましたが、鎌倉インテルさんのおかげで本当に華やかにデビューすることができました。
環境負荷の少ない人工芝をサッカーグラウンドに
白石 今はグラウンドができて、鎌倉インテルを軸に回るわけですね。
岡崎 そうですね。「鳩スタ」ができたことによって「鳩スタカップ」のような大会が鎌倉で開催できるようになったというのは、本当に自分たちがやりたかったことです。環境負荷を下げるためにゴムチップを使わない人工芝を使用しています。通常の人工芝は処分する時に全て産業廃棄物になってしまうんですが、「鳩スタ」の人口芝は大半がリサイクル可能です。
国連が推奨している「Football for the Goals」というのがあるのですが、これはSDGsの取り組みを世界により広げていくために、世界のどこでもみんなが知っているフットボールの力を借りてやっていきましょうというものです。鎌倉インテルはJクラブも含めて日本で初の認定を受けています。その動きのひとつとしても、今回はすごくマッチしていたなと思っています。
平井 サッカー場の正面にでも「国連認定サッカー場」みたいな形で、日本で唯一というのをアピールできれば、Jリーグの人たちも見に来るかもしれませんし、ちょっとフィールドだけ借りてみようかということもあるかもしれません。
岡崎 そうですね。ひとつの話題になりますね。
「鳩スタカップ」で体感した可能性
松浦 意外と子どもたちが(見本で持ってきた紙糸繊維の)人口芝をずっと触っていて、なんか気持ちいいと言っていたのも印象的でした。子どもたちもそう感じるんだなと。
平井 まず、私も存じ上げていなかったんですが、いわゆる鎌倉界隈では子どもたちが自由に遊べるフィールドがあまりなかったというお話に正直驚いてしまいました。鎌倉インテルさんがグラウンドをつくったおかげで、子どもたちが鳩スタに行けばスポーツができるというのは素晴らしいことをされていますし、親御さんも含めて自由に芝の上に寝転がって遊んだりしている光景は素晴らしいものでした。それを自分で目にすることができて、改めてそういったところに関わっていければと思いました。子どもたちはゴールネットが紙でできているんだ、みたいなところを素朴に感じてくれていましたし、私たちが少しでもそこに貢献していければよいなと感じました。最近は、小学生に触れる機会があまりなかったんですが、みんなとても礼儀正しいですね。やんちゃな子も中にはいますが、全体としてはやっぱりスポーツの力ってすごいんだなということも感じました。
白石 ぜひ勝ち続けてください!
岡崎 はい!
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