鎌倉インテルと素敵な仲間たち「新しい取り組みをするクラブと一緒に歩いていきたい」株式会社横河システム建築
【鎌倉インターナショナルFC】
(文・本多辰成)
天然芝ピッチ昇降システム「ホバーレ」が出会いのきっかけ
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村岡 四方さんと出会ったきっかけは、私どもの会社が「Phovare (ホバーレ)」という天然芝ピッチ昇降システムを開発してホームページに画像を上げたことでした。ホバーレについてもう少し詳しく教えてくださいと四方さんから連絡をいただきました。ホバーレを発表したのが2019年の11月で、四方さんから連絡をいただいたのがちょうどコロナが始まったくらいの時期だったと思います。ホームページの問い合わせフォームから連絡をいただきました。
四方 2020年のはじめ頃ですよね。その2月くらいに鎌倉インテルが「リアルサカつくをやる」といった内容の記事がネットに出たんですが、そのサイトにちょうどホバーレの映像が出ていたんです。クラブとして将来的にはシンガポールの複合施設「タンピネスハブ」のようなスタジアムをつくりたいというビジョンがあるなかで、ホバーレにひと目惚れをした感じでした。それをある方に話すと「連絡してみたらいいんじゃない?」と言われて、「確かにね。直球で行ってみよう」ということで思い切って連絡させてもらいました。
村岡 最初はコロナ禍だったこともあって、四方さんにはシンガポールからZoomで会議に参加していただいて。そこで四方さんがいろんな経験を通して鎌倉インテルを立ち上げられたというチームの成り立ちから、新しい街づくりをしていくなかでスタジアムの夢を持ってつくっていきたいということを聞き、そういったところに私たちは共感しました。当社はサッカーではJ1のヴィッセル神戸の協賛もしているんですね。当社が開閉屋根を施工した施設のJ1のクラブであれば会社としても予算がつけやすい。一方で施工実績が無い県リーグのチームを協賛するというのは初めてのケースですので、鎌倉インテルさんの場合は一から会社に丁寧に説明するところからになりました。
四方 いやもう、ありがたいとしか言いようがありません。本当に普通はあり得ないことだと思いますし、こちらとしてはなぜそんな私たちを支援してくださっているんでしょうか…という。
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スタジアム建設へ、「10年というスパンがよかった」
村岡 私の心と頭の中にも四方さんの言ったワードがひとつ残っているんですが、「村岡さん、これは今すぐの話ではなくて申し訳ないんですが、10年後、もしくはもっと先のことになるかもしれない。でも、もしかしたら6年くらいには縮まるかもしれない、というスパンなんです」と。その時間の軸がよかったんですね。私は今年49歳になるんですけども、定年を60歳で考えると10年であれば最後にもうひとつ、大きな仕事ができるという個人的な思いもありました。四方さんが3年と言ったら「本当にできますか?」となったかもしれませんけど、10年とかもっと長い先を見据えて今からつくっていきたいと。逆にすごく現実味がありましたし、そこに向けてパートナーとして何かできることがあるんじゃないかと感じました。
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村岡 私たちとしても、ちょうどタイミングがよかったんです。ホバーレを発表して四方さんと出会って、これから「鳩スタ」をつくるため、クラウドファンディングが始まりました。私どものグループとして考えると茨城県にも事業所がありまして、そちらでは鹿島アントラーズを支援してます。鹿島アントラーズとヴィッセル神戸を応援しているなかで、鎌倉インテルという話が出てきたものですから、社内ではひとつのクラブに一本化するべきなんじゃないかという意見もあったんですが、大きな意味で言えば日本のサッカー業界を応援しているという気持ちもありました。今、国の「スタジアム・アリーナ改革」によってこれから各地にスタジアムやアリーナをつくっていきましょうという話もたくさん出ているタイミングでもありますから鎌倉インテルの支援を決めました。
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新しい取り組みをするクラブと一緒に歩いていきたい
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四方 ぜひ今年度のプランとしてやりたいですね。サッカーチームというソフトがあって、土地としての鎌倉の存在もありますから。
村岡 シンプルに、感覚としてはすぐできそうな気がしています。そこに私どものホバーレの設備で「こういうことができます」というのをより技術的な目線で入れ込みます。せっかくつくっても使いにくいスタジアムではいけませんから、バーチャルでつくってみて使う側の意見も入れられればと思います。シンガポールの「タンピネスハブ」のように商業施設もあれば図書館などの公共施設も学校もある、というようなスタジアムは日本でも理想とされながらもなかなかできないのが現状です。生活の一部がスタジアムの中にあるような空間をまずはバーチャルで表現していきながら、本当の意味で地域に根差した現実の施設につながれば理想的です。その先進的な施設が歴史ある鎌倉の街に存在していたら、めちゃくちゃいいじゃないですか。
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