【ラグビー/NTTリーグワン】初キャップと初ホストゲーム。 386日ぶりの東京開催で見られる二つの「初」<日野レッドドルフィンズ>

日野レッドドルフィンズ 小山内選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

今季4戦全勝、勝ち点18で首位を走る日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)は、2月11日(日)、ホストチームとしてAGFフィールドでスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)を迎える。第4節に予定されていた中国電力レッドレグリオンズ戦(以下、中国RR)が中止となったため1月6日以来約1カ月ぶりの試合となるが、そのときの対戦相手がSA広島。その試合は61対17と広島の地で快勝したが、ひさしぶりの東京でのホストゲームでその再現を狙う。東京での日野RDホストゲームは2023年1月21日のディビジョン2第4節・浦安D-Rocks戦以来となる。

この試合を最も心待ちにしているのが小山内健だろう。第4節でもメンバーに選出されていたがまさかの中止でリーグワン初キャップを記録するチャンスが潰えてしまった。

「今回の初キャップには自分の中でいろいろな思いがあります。昨季、初キャップの予定だった試合で出られず、今シーズンも第4節の中国RR戦でメンバーに入りながらも中止。今回3度目の正直ということで、先ほど苑田(右二)ヘッドコーチからジャージーを手渡されたときは心からうれしかったです」。ラグビーではメンバー発表のときにヘッドコーチからジャージーを一人ひとりに手渡されるという儀式があるが、23人のメンバーの最後に苑田ヘッドコーチが小山内の名前を呼ぶという粋な計らい。ジャージーが手渡されたその瞬間、チームメートから大きな拍手が起こったという。

第4節の中止の報に「『またか』と内心では思いました。でも、その後の3週間は良いトレーニングができています。今シーズンは日野RDに入って一番グラウンドに立つ時間も長いと思いますし、首脳陣からコンディションも良いと認識してもらっている」と前向きな気持ちで週末の試合に臨む。「アタック、ディフェンス両方の面でワークレートを高くプレーしたいと思うので、その姿をファンの方にはしっかりと見ていただきたいです」と小山内は初キャップへ向けての熱い気持ちを話してくれた。

そして、もう一人の『初』はエイジェイ ・ウルフだ。1月6日のSA広島戦ではリーグワン初キャップながらいきなり2トライを奪う大活躍。昨季から「大器」と期待されてきた存在が初のホストゲームでついにその姿を披露する。

「ホストゲームでのスタメンはもちろん初めてなんですが、本当に試合が待ち遠しいです。決められた規律をしっかり守って戦い、勝利を信じて全力でいきます」と語るエイジェイ・ウルフ。「広島での試合は2トライこそ取れましたが、ボールキャリーの部分やオフロードの部分で『もっと良いプレーができたのでは?』と反省点もありました。準備はしっかりとできているので、その部分を改善した姿をホームのファンのみなさんにお見せしたいと思います。」

将来の目標を聞くと「ぜひ日本代表のジャージーを着て、日本のためにプレーしたい」と即答する頼もしき22歳。銀髪をなびかせてゲインラインを突破する迫力ある姿は多くの観客の心をわしづかみにすることは間違いない。「ひるまずにタックルをどんどんしかけたいですし、試合の最初から最後まで全力を出し切ります」とエイジェイ・ウルフは気迫十分だ。

苑田ヘッドコーチはSA広島との再戦に向けて、「相手の特長はしっかり分析できています。前節も最初の20分は非常にタイトな試合になった。そこでわれわれがどこまで我慢できるか、そしてパニックにならずやるべきことを遂行できるかがカギとなる」と気を引き締めて臨む。今季掲げている「人もボールも動く、エキサイティングなラグビー」を386日ぶりとなる東京でのホストゲームでしっかりとホームのファンに披露するつもりだ。

(関谷智紀)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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