【アメフト】国際親善試合「Dream Japan Bowl 2024 presented by ヒト・コミュニケーションズ」見どころ 後編:Xリーグ、外国籍選手、大学生選手が歴史的勝利に向けて結集 精鋭のJapan All-Star Team

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アメリカンフットボールの国際親善試合「Dream Japan Bowl 2024 presented by ヒト・コミュニケーションズ」が21日(日)、国立競技場で開催される(13時キックオフ)。昨年のJapan U.S. Dream Bowlが改称されて行われるもので、米アイビーリーグ8校から選抜された52名の選手が全日本選抜チームと対戦する。日本におけるアメリカンフットボール史上、公式に組織されたアメリカチームから日本はまだ勝ち星をあげたことがない。日本のアメリカンフットボールの精鋭たちが歴史的勝利に挑む。

未だ果たせぬ打倒アメリカへ挑む60人のジャパン戦士 QB政本、RB李、WR松井が夢の競演 ディフェンスはラン守備がカギを握る

Dream Japan Bowl 2024に出場する全日本選抜チームは昨年のJapan U.S. Dream Bowlに引き続き、社会人アメリカンフットボール・X リーグを中心に組織された。従来の日本代表とは違い、X リーグで活躍する外国籍選手が全日本選抜チームに加わるのが大きな特徴だ。そして、学生からも6名の選手が参入する。まさに日本のアメリカンフットボール界が誇る最高峰リーグからスターが集まった選抜チームである。
 公募で募った選手から選ばれた第一次候補79名(故障による入れ替えあり)の中から、1月6-8日に行われた3日間の合同練習を経て選抜された精鋭の60名は、X リーグの選手が54名(外国籍選手含む)、学生アメリカンフットボール選手が6 名。この60戦士が打倒アイビーリーグ選抜に挑む。

サウスポーからパスを繰り出すQB政本悠紀(IBM BIG BLUE) 【X LEAGUE】

これまで日米で組織された代表チームもしくは選抜チームは幾度も対戦してきた。両国が公式に組織したチーム同士の対戦では、日本側がアメリカチームを破った例は過去にない。昨年もアイビーリーグ選抜に20‐24のスコアで惜敗した。今年の全日本選抜は昨年の雪辱を果たすだけでなく、本場アメリカという牙城を崩す歴史的勝利を目指すサムライ集団だ。
注目のクオーターバックにはIBM BIG BLUEの政本悠紀、パナソニック インパルスの荒木優也、そして、2023年度の最優秀大学選手の須田啓太(関西大学)が名前を連ねる。サウスポーの政本はXリーグを代表する好パサーで、クイックリリースで正確無比なパスを投げる。荒木はパスに加えて脚力もあり、Xリーグの2023年シーズンではリードオプションでオフェンスをドライブさせる活躍があった。
チャックミルズ杯受賞の須田は王者関西学院大学を春と秋に破った関西大学の中心選手の一人。勝負強さと勘所のよさをアメリカ人相手にどこまで発揮できるかが注目される。

日本を代表するWR松井理己(富士通フロンティアーズ) 【X LEAGUE】

そのQBとコンビネーションを組むレシーバー陣はワイドレシーバー(WR)とタイトエンド(TE)を合わせて12名がリストアップされた。ライスボウル王者の富士通フロンティアーズからはWR松井理己、柴田源太、TE藏野裕貴、準優勝のパナソニックからはWRブレナン翼、桑田理介、大塩良至、TE西紋弘次が名前を連ねる。そこにXリーグ新人王のWRブギー・ナイト(SEKISUIチャレンジャーズ)、ベテランの宜本潤平(ノジマ相模原ライズ)が加わり、対米空中戦を彩る。大学生からは東京大学の太田明宏と立命館大学の大野光貴が参戦する。

全日本選抜チームの主将を務めるRB李卓(オービックシーガルズ) 【X LEAGUE】

ランニングバック(RB)は強力なランナーがそろった。全日本選抜チームの主将に任命された李卓(オービックシーガルズ)は2021年にNFLの国際選手発掘プログラム(IPP)の候補生となった経験があり、2021‐22年の2年間はカナダのプロフットボールリーグCFLで過ごした。こうした環境で、幾度もアメリカ人選手と対等に戦ってきた。デイライト(OLのブロックによって開いたランニングレーン)に迷わず飛び込むスピードとオープンスペースでの走力は全日本選抜随一だ。
オービックで李とチームメートの西村七斗の中央突破力、新人星野凌太朗(東京ガスクリエイターズ)の韋駄天ぶりにも大きな期待がかかる。
オフェンスを支えるオフェンスライン(OL)はほとんどが120キロを超える巨漢ぞろいだ。オールXリーグに選出された山下公平、大久保壮哉、郭宇寧にCFL帰りの町野友哉が加わる(すべて富士通)。パナソニックの小西俊樹、高森恵太、西村拓朗、眞田祥吾、油谷凌、オービックの村田健太を含めたユニットはランブロックで走路を開け、QBをプロテクトする重要な役割を担う。

全日本選抜に参戦するDLジャボリー・ウィリアムス(パナソニック インパルス) 【X LEAGUE】

11人が名前を連ねるディフェンスライン(DL)ではパスラッシュに注目だ。宮川泰介(富士通)、島野純三(IBM)、ジャボリー・ウィリアムス(パナソニック)はいずれもXリーグではパスラッシュに定評がある。アイビーリーグ選抜のQBジョー・グリーン(コロンビア大学)は193センチの長身パサーなだけに、DLからのプレッシャーは必須だ。立命館大学の泉恭輔も出場機会を得たい。

米NCAAシラキュース大から参加のLB菅野洋佑 【X LEAGUE】

ラインバッカー(LB)ユニットは青根奨太(パナソニック)、徳茂宏樹(富士通)、高橋悟(オービック)といった若いながらも安定力が抜群の選手がディフェンス第2線を固める。また、関西学院高等部卒業後にアメリカにわたり、NCAAシラキュース大学でプレーした菅野洋佑がどのようにアイビーリーグ選抜を攻略するのかはこの試合の大きなキーポイントの一つだ。
ディフェンスバック(DB)陣は学生の二人(東田隆太郎、中野遼司、ともに関西学院大学)を含む12人を揃えた。ここでは富士通のベテランDBアルリワン・アディヤミのリーダーシップに期待したい。すでに10年近くXリーグでプレーしているアディヤミはカリスマ的な存在で、その活躍は本場NFLから取材を受けたほどだ。アディヤミとチームメートの高口宏起や奥田凌大、林奎祐、渡辺裕也、井本健一朗だけでなく、ワイズマンモーゼス海人や齋藤健太、竹内廉(いずれもパナソニック)、東方嘉永(オービック)がどのような影響を受けてさらに成長するのかは楽しみだ。
 

昨年に続き全日本選抜を率いる山本洋HC(富士通) 【X LEAGUE】

全日本選抜チームを率いるのは前回のJapan U.S. Dream Bowl と同じく富士通フロンティアーズの山本洋HCだ。山本HC は2019 年に富士通のHC に就任し、これまでにチームを4 度の日本一に導いてきた。成績は秋季レギュラーシーズンで26 勝1 敗、ポストシーズンは11勝1 敗という驚異的な数字を残している。

【大会開催概要】

■試合形式: 1 Q 15 分の4 クオーター制/ NCAA ルール
      第4 クオーター終了時点で同点の場合は引き分け       
■日 時: 2024 年 1 月21 日( 日) 13 時キックオフ(米国東部時間 1 月20 日 23 時)
■会 場: 国立競技場
■主  催: 一般社団法人 日本社会人アメリカンフットボール協会
■運営協力: 一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟
■後 援: 公益社団法人 日本アメリカンフットボール協会
日本学生アメリカンフットボール協会
アメリカ大使館 UNIVAS 読売新聞社
■特 別 協 賛:株式会社ヒト・コミュニケーションズ
■プリンシパルパートナー:デルタ航空
■テレビ中継 : 日テレジータス 21日20:00 ~ 24:00(予定)
■ネット配信:X League TV onアメフトライブby rtv でライブ配信予定
■チケット販売 : チケットぴあで好評発売中
日本語サイト:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2347598
English:https://sell.pia.jp/inbound/selectTicket.php?eventCd=2343042&rlsCd=007&langCd=eng
※全日本選抜はメインスタンド側、アイビーリーグ選抜はバックスタンド側
※先着1 万名様に特製ブランケットをプレゼント
■問い合わせ先 : DREAM JAPAN BOWL 実行委員会 (日本社会人アメリカンフットボール協会)
Mail: info@xleague.jp
■公式サイト:https://xleague.jp/feature/dreambowl2024
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