【ラグビー/NTTリーグワン】憧れられる選手になるために。一瞬の痛みを耐えられるワケ<浦安D-Rocks>

浦安D-Rocks 武内慎選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

2024年初戦からいきなり天王山が実現する。現在2勝1敗で2位につける浦安D-Rocks(以下、浦安DR)は、ここまで全勝で首位を走る豊田自動織機シャトルズ愛知をゼットエーオリプリスタジアムに迎え撃つ。今月唯一のゲームで勝利し、首位浮上を誓う一戦だ。

191㎝/110㎏の大柄な体とは対照的に23歳のその表情にはまだあどけなさが残る。昨季のアーリーエントリーを経て、今季、明治大学から浦安DRに加入した武内慎は憧れだったリーグワンでの戦いに興奮と驚きを隠せないでいる。

「日本のリーグだけど各国の代表選手がいて、ウチにも(ラグビーワールドカップ代表経験のある)サム(・ケレビ)やリアム(・ギル)、ジェームス(・ムーア)がいる。『本当にテレビで観ていた選手が戦っている舞台に自分も来たんだ』と。光栄でありちょっと緊張や感動したりしながらも楽しくプレーできています」

試合を重ねるごとに雰囲気や空気に慣れ、自らの課題やチームに向き合う余裕も出てきた。大学時代のロックからフランカーにポジション変更した武内の持ち味は、サイズを生かしたコンタクトプレーと若さを生かし、アグレッシブに走り回るスタミナ。その二つを武器に攻守でボールのあるところに顔を出し、倒されても立ち上がり、何度でも相手に向かっていく。

「体の痛みは何日か寝れば治るけど、心の痛みはしばらく残るんですよね……。良いプレーは褒めてもらうこともあるけど、すぐに流れていく。でも、悪いプレーは『あのときの……』と自分にも周りにも残る。心が痛いです。あとは本当に勝ちたいだけです。『外国人選手だから強い。日本人選手だから外国人選手に勝てない』。それではイヤ。誰に対しても圧倒したい気持ちがあります。だから、痛くてもやる。一瞬の痛みよりもずっと続く痛みを味わうほうがよっぽどイヤなので」

肩書きで言えばルーキー。経験値が浅く、周囲への憧れもある。まだまだこれからの選手である。だからこそ、抱く夢は大きく、見据える目標は遠くにある。

「いきなり手が届くとは思っていないですけど、日本代表に少しでも届くような選手になりたいし、ラグビーには周りにインスパイアを与えられる魅力があると思うので、次は自分が憧れられる選手になっていきたい。そのために自分にできることをこなしながら成長し、一歩一歩確実に前に進んでいきたいです」

今年8月には24歳になる。年男の表情は、希望に満ちていた。プロ1年目、“辰の如く”武内は駆け抜ける。

(須賀大輔)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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