【ラグビー/NTTリーグワン】去り行く先輩たちへの思いを胸に。埼玉WKの 魔術師がチームを勝利へと導く<埼玉パナソニックワイルドナイツ>

埼玉パナソニックワイルドナイツ 小山大輝選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)は1月6日に熊谷スポーツ文化公園ラグビー場で開催されるホストゲームでトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)と対戦する。埼玉WKの稲垣啓太、ダミアン・デアレンデ、ディラン・ライリー、トヨタVの姫野和樹、アーロン・スミス、ボーデン・バレットら国内外有数のスタープレーヤーの夢の競演となる。

埼玉WKの小山大輝はトヨタV戦のメンバーに入り、開幕から4試合連続でスタメン出場となる。大東文化大学を卒業した2017年に加入し、今季で7季目。昨季まではレギュラーポジションを完全につかみ取るまでには至らなかったが、今季は不動のレギュラーに定着。縦横無尽のパフォーマンスを見せている。

開幕戦の横浜キヤノンイーグルス戦では、前半8分にパスを警戒する相手ディフェンスの裏をかくようにラック横のギャップを縦へすり抜けて、今季のチームのオープニングトライを決めた。小山は変幻自在のパスとスピードあふれるシャープな動きで攻撃をコントロール。チームは開幕戦で53点、第2節・花園近鉄ライナーズ戦で49点、第3節リコーブラックラムズ東京戦で44点を挙げて開幕3連勝となる中、攻守一体の動きで進撃の立役者となっている。

昨季のプレーオフトーナメント決勝では内田啓介がスタメン出場し、小山はリザーブに回って途中出場した。前節の試合後には、内田が100キャップ達成のセレモニーで今季限りでの現役引退を発表。その報告を受けたあとでの試合だけに、同じポジションとして大きな責任を感じている。

「内田選手にはラグビーに対する姿勢、ゲームコントロールの面など多くのことを教えてもらいました。まだ、すべてを学べていないので、トレーニングから多くを盗んでいきたいと思います」

スタメン起用となり、タスクは増えている。小山は「昨季は途中からだったのでガンガン行けたが、今季はスタメンなのでゲーム全体の流れを見てリズムを生み出すようにしている。(連係が向上しているのは)自分だけの力ではなくチームとして成長できている証。ワイルドナイツのスタイルが自分に合っていると思います」と話す。

今節の相手であるトヨタVにはニュージーランド代表オールブラックスのアーロン・スミス、ボーデン・バレットも在籍。世界最高峰のハーフ団を相手に埼玉WKはどんな戦いを見せるのか。

「堀江(翔太)選手と内田選手は今季でチームを去ることが決まった中で、負けられない戦いになります。他クラブが補強をしている中で、ここから一戦一戦すべてが重要なゲーム。その中で自分の役割を果たして、チームを勝利に導きたいと思います」

パスセンスとスピードを備えた魔術師がトヨタV撃破のキーマンとなる。

(伊藤寿学)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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