【スキー】アルペンスキーW杯男子スラローム、小山陽平と相原史郎の好成績に期待!
これまで日本人選手が好成績を残してきたマドンナ・ディ・カンピリオ、小山と相原が挑む
「Snow Japan」日本チームは小山陽平(ベネフィット・ワンSC)、相原史郎(小泉SC)の2選手が出場し、アルタバディアGS2連戦に出場した加藤聖五選手(野沢温泉SC)は、フランスでのヨーロッパカップのジャイアントスラローム(GS)2連戦に出場し、GSの世界ランキングアップを狙います。
一昨年のマドンナでは自身最高の8位を記録した小山陽平、その再現に期待は高まります 【写真/KYOSUKE KONO】
しかし、15日頃から風邪の症状が出て、予定していたヨーロッパカップ出場を取りやめ、オーストリアのアパートで体調の回復に努めることにしました。
「喉の痛み、咳、鼻水、発熱と、風邪の症状が全部出たので、ドーピング検査に影響のない解熱剤などを飲んで、静養しました。もう回復傾向にあって大丈夫です」と気持ちはマドンナに向かっています。
2021年12月22日、マドンナ・ディ・カンピリオで自身最高8位を記録した小山陽平 【写真/Gabriele Facciotti】
「マドンナはいつも(旗門の)セットが細かくてポンポンとテンポが良く、自分からアクションを起こしていかないとタイムが出ないコースです。気持ちを強く持って攻めていきたいですし、出る以上は体調云々は関係ありません」と意気込みを語り、一昨年の快走の再現に期待は高まります。
今季W杯初出場となる相原史郎。未だ2回目進出はありませんが、少ないチャンスを活かしたいところです 【写真/Shinichiro Tanaka】
しかし、今季始まった時点でW杯男子SLの出場資格、FISポイント150位以内に日本選手は5人(加藤聖五、小山陽平、相原史郎、佐々木明、小山敬之)ランクインしていましたが、20日のポイント更新で、その小山陽平の弟である敬之選手が156位、佐々木明選手も153位とW杯男子SLの出場資格を失ってしまいました。
よって、現在、SLのFISポイント132位で出場資格のある相原史郎選手が出場することになりました。
「今季はW杯に2人しか出ることができない中でチャンスが巡ってきましたが、これが今季最初で最後のW杯出場になるかもしれないという気持ちで集中して滑りたいです」と少ないチャンスを活かすべく、マドンナ・ディ・カンピリオに臨みます。
相原は5日から8日まで中国のファーイーストカップに出場したものの、その当時、中国で蔓延していたインフルエンザに罹患して体調を崩し、成績も「散々でした」。
欧州に戻っても発熱で寝込み、17日のヨーロッパカップ出場の頃にようやく回復傾向となり、「(普段の)足裏の感覚がようやく戻ってきました」とクリスマス前からの巻き返しを誓います。
12月22日(日本時間23日午前1時45分スタート)にスラローム第2戦が行われるイタリア、マドンナ・ディ・カンピリオの歴史はW杯が始まった1967年よりさらに30年遡り、1937年にW杯の前身とも言える大会が開催された記録が残っています。
コース名「カナロネ・ミラモンティ」はマドンナの街を見下ろす標高1733mから滑り降りる全長183mのコースで、幅の狭い急斜面主体の比較的、距離の短いコース。
全盛期のヒルシャー、ノイロイターに次ぐ価値ある3位表彰台に立った湯淺直樹。しかし、このときを最後に、現在まで11年間、日本選手はW杯の表彰台に上がっていません 【写真/Shinichiro Tanaka】
文:田中慎一郎
レースは JSPORTSにてLIVE配信があります。是非ご覧ください。
時間:深夜1:30〜午前6:30 JSPORTS1
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