【異競技対談】後藤陸翔は「石川祐希の食事スタイル」を参考 バスケ・大倉颯太もストイックさに感嘆

加賀一輝

後藤(右)はSVリーグの東京グレートベアーズ、大倉(左)はBリーグのアルバルク東京でプレーしている 【(c)TOKYO GREAT BEARS、(c)ALVARK TOKYO】

 互いに東京を本拠地とするチームの「異競技対談」が実現! バスケットボール・アルバルク東京(A東京)からは大倉颯太、バレーボール・東京グレートベアーズ(東京GB)からは後藤陸翔という若手実力派同士の顔合わせとなった。

 第2回はプロデビューの思い出やお互いに聞きたいこと、後藤選手が語る東京GBのホームゲームの魅力についてだ(取材日:2月16日、オンラインにて実施)。

プロのアスリートとして

ーーお二人とも若くしてチームの主力になっていますが、プロに入った時のことは覚えていますか?

大倉 覚えています。お金をもらってプレーをするということが、学生時代との大きな違いだと感じました。チケットを買って来てくれるお客さんだったり、スポンサーの方々だったり、ステークホルダーの方がいて組織やリーグが成り立つ。ただバスケをするだけじゃなく、さまざまな人がいて成り立っていることを常に考えながらやらなきゃいけない。バスケだけじゃなく、私生活やチームのイベントだったりもそうですね。

ーー大倉選手は大学在学中にもプロチーム(※千葉ジェッツに特別指定選手で入団)でプレーしていました。その時とマインドは変わりましたか?

大倉 大学のうちにプロの環境を経験させてもらって、そういう気持ちは多少なりとも根付いたとは思います。今考えてもとても良い経験でした。

ーー後藤選手も大学で部活をやりながらプロのチームに所属していました。当時はどう感じていました?

後藤 僕たちもプロバレーボールチームなので、スポンサーの方やクリエイターの皆様、ファンの皆様がいて、バレーボールができていると思います。なので、大倉さんの仰ることはすごく共感できますね。あとは技術的な部分で言うと身長が高い選手だったり、外国籍の選手がどんどん入ってきて、レベルが高くなっています。そこに対して慣れるのには少し時間がかかりました。

大倉 大学でやっている時と全然変わりましたか?

後藤 変わりましたね。練習の強度だったり、質も含めて。私生活におけるそれぞれの意識もすごく学ぶものしかなかったので、良い経験になりましたね。大倉さんはどうでしたか?

大倉 外国籍の選手が入るルールはあるけど、そのあたりは大学のレベルが高かったおかげもあって、特にアジャストに苦労することはなかったですね。

後藤 すごいですね!さすがです。

ーーデビュー戦のことは覚えていますか?

大倉 覚えています。大学2年生の時だったので、何点取ったかまではあやふやですが、出てすぐにチャンスがあったのでシュートを打って入ったのは覚えています。真ん中よりちょっと右ぐらいから打ったはず。

後藤 最初はピンチサーバーで入って、次のセットからスタートで起用していただいたのを覚えています。最初のプレーが結構良かったので、次から使ってもらったのかな。でも、すごく緊張していましたよ。

ーーちなみに、お二人が緊張しないコツはありますか? ルーティンなどあれば教えてください。

大倉 試合前は緊張しないんですけど、前日の夜に少し緊張というか、考えているうちに寝づらくなる時はありますね。その時は眠くなるまで起き続けて、身を任せる感じでやっています。

後藤 もう、ひたすら練習をすることで自信をつけることが一番大事。練習で掴んだ感覚を信じて、試合で出すだけなので。自分に自信を持つ、やってきたことに自信を持つのはすごく大事なんじゃないかなと思っています。

大倉 ゲームに入る準備がしっかりできれば、チームとしても個人としても自信につながりますよね。

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著者プロフィール

1988年3月6日、愛知県生まれ。成蹊大学卒業後、一般企業を経て独立。ライティング、MCなど幅広く活動する。2016年〜23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。

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