【スキー】アルペンスキー女子W杯、好調の安藤麻と前田知沙樹が2回目進出を狙う

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【スキー】アルペンスキー女子W杯はクーシュベル(フランス)にて開催

11月26日アメリカ・キリントンで行われたアルペンスキーFISワールドカップ女子スラローム第3戦は、安藤麻選手(日清医療食品)が27位となり、今季初のW杯ポイントを獲得し、レースはミカエラ・シフリン(アメリカ)が1回目、2回目ともにベストタイムで勝利、W杯通算90勝目を挙げました。(この後、サンモリッツ滑降でも勝利し、現在は通算91勝)

44番スタートから27位に入った安藤麻、今季初のW杯ポイントを獲得しました 【写真/Alessandro Trovati】

工藤昌巳チーフコーチは
「安藤麻は今季初のW杯ポイント獲得、27位の成績を残しましたが、もう少し上位に行きたかったですね。この順位を何度重ねても、なかなか(世界ランキングは)アップしていかないので。まだまだ練習のいい滑りをW杯で出し切れていません」と、冷静に前を見つめ、2回目進出ならなかった前田知沙樹選手(株式会社村瀬組)に関しては、「先日行われたジョージア選手権とアルバニア選手権では2位表彰台に2度上がるなど、少しづつ、レースの結果が伴ってきていますので、引き続きレースで実力を出し切れるか、練習と(様々なカテゴリーの)レースの繰り返しを辛抱強く継続していくことが大切です」と話します。

「まだまだ(トップと)タイム差があり改善の余地が大きい」と語る安藤麻 【写真/Alessandro Trovat】

キリントンのSL第3戦、今季初の2回目進出、27位で終えた安藤麻は、

「キリントンの27位は、ほっとした部分もありますが、20番台には満足していません、もっと上に上にという気持ちで次も頑張りたいです」と気持ちを引き締め、クーシュベルに向けては、
「(クーシュベルの)コースに苦手意識は全くないので、思い切っていくのみで、自分で好調の波に乗るのも自分自身で結果を出すことでしかなし得ないので、前向きに立ち向かっていくのみです」とクリスマス前のレースに向けて抱負を語ります。

直近の下部カテゴリーレースでは2戦連続で2位表彰台に上がった前田知沙樹は上り調子でクーシュベルに臨みます 【写真/Alessandro Trovati】

前田知沙樹(株式会社村瀬組)はイタリア、クロンプラッツでのNCレース2戦連続2位を振り返り、
「硬く締まって、グリップ感のある自分の得意とする雪質だったので、落ち着いて滑れました。(上位争いの)緊張感のある中で(練習に近い)動きができたので、その(良い)感覚を忘れずにさらに発展させていきたいです」と収穫を話しました。


15日から18日までSL4連戦をこなし、19日は移動と休養に充てて連戦の疲れをとった前田。サービスマンがつかず、自身で3本のSLスキーの手入れも行う25歳は今、一歩一歩、着実に前進しています。



フランス・クーシュベルは今年2月に世界選手権が行われた会場で、街中に世界のトップブランドのブティックが立ち並ぶ高級リゾート地です。W杯初開催は1979年。そこから2009年まで30年間、開催はなかったものの、2010年からほぼ毎年W杯年間スケジュールに組み込まれ、今年で12回目の開催となります。
日本選手は過去、2020年に安藤麻がGSで22位というのが最高成績です。

ここまでのSL3戦はペトラ・ブルフォバとミカエラ・シフリンの一騎打ちの展開を見せていますが、安藤麻の2戦連続2本目進出、前田知沙樹の初の2本目進出なるかと合わせて注目の女子SL第4戦は、日本時間22日午前1時45分にスタートです。


文:田中慎一郎
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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