【スノーボード・ビッグエア】優勝インタビュー 長谷川帝勝が振り返るカナダワールドカップ・・・「シティイベントで勝てたのは嬉しかったですね」
正直、自信はあった。こういう場面はいつも成功するので。
エドモントン(カナダ)ワールドカップにて優勝した長谷川選手。左)2位 Su Yiming選手(中国) 右)3位 Redmond Gerard選手(アメリカ) 【公益財団法人全日本スキー連盟】
【長谷川】
ありがとうございます。そうですね、波乱万丈の試合でしたよ。
波乱万丈っていう言葉が合ってるのか分からないですけど•••(笑)
まず予選は9位でギリギリ通過。そして、準決勝では1位通過。
その後の決勝では、2本目終えた時点で1位。
正直、このまま逃げ切るれるかなって思ってたら(3本目の途中で)2位になってしまって。得点を確認すると1位と0.75ポイントしか差がなかったので、3本目には、(2本目に成功した)FS1800(5回転)のクオリティをさらに上げればいけるかなって考えていました。
その為にも、ニーグラブ(回転時に膝を抱え込むことをニーグラブと呼ばれている。ニーグラブを行うことは減点対象に繋がる。)をしない事、飛距離を出す事を意識してました。
そしたら3本目は予想以上に飛んでしまって、空中では「転けるー!」って思っていましたが、気が付いたら成功していて。「よっしゃあ!」みたいな。
今回、初めてシティイベント(街中での特設ジャンプでの大会)で勝ったのでそれは嬉しかったですね。
ーー初めてのシティイベント(街中での特設ジャンプでの大会)での優勝ですか。
【長谷川】
そうです、初めてシティイベントで勝ちました。今期は初戦で予選落ち、2戦目では4位。
そして、今期最後のシティイベントとなったこの大会でようやく勝つことができた。
徐々に上がってきたという印象です。
ーー苦戦してる人が多い様に見えたのですが、コースのコンディションはどうでした?
【長谷川】
練習のコンディションが悪すぎて、そのおかげで大会中のコンディションはすごく良いように感じました。
かなり固かったけど•••(笑)
ーー決勝最後の3本目はかなり緊張する状況でしたね、その時の心境を教えてください。プレッシャーがかかる場面は得意な方ですか?
【長谷川】
得意な方ですね、
多分。心境としては、(3本目の途中で点数が)超された時に「うわ・・・」っていう、良くない感情が働いたんですけど、1回冷静になろうと思って。
冷静にやる事を意識して、頭をクリアに。
どうやったら勝てるのかなっていうことに切り替えました。
正直、自信はあった。何故なら、こういう場面はいつも成功するので。
とりあえずベストを尽くそうと思って、3本目に挑んだ感じですね。
ーー決勝3本目は長谷川選手らしい気合の籠った滑りでしたね。久しぶりあのガッツポーズも見れて嬉しかったです。
【長谷川】
そうですね、だいぶ気合入ってたから•••(笑)
だいぶ気合の入ったガッツポーズしてましたよね。「俺、こんなガッツポーズしてたんだ」って思いました。(笑)
インタビュー中、笑顔を見せる長谷川選手 【公益財団法人全日本スキー連盟】
【長谷川】
確かにそうだと思います。
しかし、自分が競技をやっていくなかで、予選落ちっていうのはこれからも出てくるだろうし、それを今後、どう活かしていくかって事が重要だと思っています。
2戦目となった北京(先日、行われた北京ビッグエア)では、初めてシティイベントで決勝行ったので、結果は出なかったけど、実りのある経験ができたかなって思っていました。
そこで1980(5回転半)にトライできて、自分のやりたい事がしっかり出来たので、まあそこは良かったかなと思っています。
ーー今年のW杯ビックエア種目は日本人の活躍が目立つますね。
【長谷川】
みんなすごいですよね。
でもその中でも1位を取ってるのは俺とヒロト(荻原 大翔)しかいないし、やっぱそこに(優勝に)拘っていきたいですね。
ただ、日本人ばかりが強すぎるのも•••(笑)
ーー次のカッパーマウンテン(アメリカ)がビックエア最後で、その後はスロープスタイル種目が続きますね。そこに向けた抱負は?
【長谷川】
そうですね、とりあえずカッパーもしっかり予選からしっかり決めて(技を成功させて)、予選を上がって、決勝は台を見て自分のやれる限界値を高めていけたらなと良いかなと思ってます。
まずは自分のやれることにフォーカスして、その結果が優勝になれば良いと思っています。
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