【スノーボード・ビッグエア】長谷川帝勝、圧巻の滑りで優勝!FISビッグエア・ワールドカップ エドモントン(カナダ)

チーム・協会
 スノーボードのワールドカップ(W杯)は現地時間12月9日夜、カナダのアルバータ州にある都市・エドモントンでビッグエアの決勝が行われました。雪面が非常に固く、多くの選手が転倒する難しい状況の中、長谷川帝勝が圧巻の滑りを披露し優勝しました。

【公益財団法人全日本スキー連盟】

男子は決勝に宮村 結斗(ムラサキスポーツ)、木村 葵来 (ムラサキスポーツ)。そして準決勝を1位で通過した長谷川帝勝(STANCER)の計3名が出場。
 3本の試技から異なる技のベスト2本の合計得点で争われ、長谷川帝勝はCAB1800(5回転)ウェドルとFS1800(5回転)インディを成功。1、2本目共に成功させ、2本目終了時で1位。3本目の滑走前に北京オリンピックの覇者、Su Yiming(中国)に得点を越されてしまうが、ラストランの3本目で飛距離、高さ共に完璧なFS1800(5回転)インディを成功させ92.25ポイントを獲得し優勝を果たしました。昨年の世界選手権覇者である長谷川帝勝にとっては、今季初の優勝となりました。
 2位に入ったのは、北京オリンピックの覇者、Su Yiming(中国)。3位にはRedmond Gerard(アメリカ)が入りました。

 今季から初めてW杯を転戦している宮村 結斗は、完成度が高いBS1800(5回転)ウェドルとFS1620(4回転半)インディを成功を成功させるが、表彰台にあと一歩及ばず4位。初戦、2戦目共に表彰台に入り、絶好調の木村 葵来も完璧なSWB1620(4回転半)インディとBS1800(5回転)ウェドルを決めるが5位で終えました。


 女子は深田茉莉(YAMAZEN ROCK THE KIDS)、岩渕麗楽(BURTON)、鬼塚雅(ISPS)の3名が出場。
 優勝したのは北京五輪銀メダリストのZoi Sadowski Synnott(ニュージーランド)。SWB1260(3回転半)ノーズとBS1080(3回転)メランを成功させました。2位にはMia Brookes(イギリス)、3位にはAnna Gasser(オーストリア)が入りました。

 深田茉莉は3本目にFS1080(3回転)メランを成功させ86.25ポイントを獲得しましたが、2本目のBS1260(3回転半)で着地が乱れてしまい4位に終わりました。岩渕麗楽は1本目にFS1080(3回転)メランを成功させ85.25ポイントを獲得。2本目にBS1260(3回転半)、3本目にBS1080(3回転)に挑戦するも着地に嫌われました。鬼塚雅も2本のランを揃える事ができず6位で終えました。

 今回のエドモントン大会は技の難易度に加えて、飛距離などの完成度や技の独創性を示した選手が高得点を獲得している印象を受けました。年々回転数が増していくビックエア種目でジャッジ側の基準も変化しています。その中で戦い抜く選手達の活躍から目を離せません。
 シーズン3戦目が終わり、次戦は来週のカッパーマウンテン(アメリカ)となります。次戦も日本スロープスタイル・ビックエアチームの戦いに注目です。

男子最終リザルト
1st HASEGAWA Taiga
4th MIYAMURA Yuto
5th KIMURA Kira
12th KIMATA Ryoma
28th OGIWARA Hiroto
39th KUNITAKE Hiroaki

女子最終リザルト
4th FUKADA Mari
5th IWABUCHI Reira
6th ONITSUKA Miyabi
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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