人生初の大ミスを帳消し 髙木優奈が完全V

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【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 『JLPGA新人戦 加賀電子カップ(96期生)』(賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円)大会最終日が12月8日、千葉県長南町・グレートアイランド倶楽部(6,582ヤード/パー72)で行われた。強風がおさまり、この日はゴルフ日和。96期生は髙木優奈が通算5アンダーで完全優勝を飾った。2打差の通算3アンダー、2位に髙野愛姫。

 「うれしい。ラウンド中も、ちょこちょこスコアを見ながらプレーした。最後は3パットさえしなければいい、と一度は思ったけど、それはちょっと格好が悪い」と前置きし、「とにもかくにも、勝たなければならなかった。きのうの誤球をなかったことにするために・・・。最終日はスタート前、7アンダーを出すつもりでいた。でも、ボギーが多かった」と反省も忘れない。

 11月、6度目の挑戦で最終プロテスト合格。「もう、テストと聞いただけでイヤだ-となる。だから、合格してから、もう一生、受験しなくていい。そう思うと、安堵の気持ちとともに、コースでも気持ちよくプレーができるようになった」と、しみじみと漏らす。黄金世代である。TP単年登録でステップ・アップ・ツアーを優勝。JLPGAツアーでも上位をにぎわすこともあった。にもかかわらず、テスト合格まで長い時間が経過。22、23年は出場資格を得られなかった。

 「去年のテストで失敗した時、もうクラブを握りたくない。無力になった。でも、12月中旬ぐらいになると、もう一度、と少し意欲が沸き、QTが受験できる世界のツアーを探すとオーストラリア、タイの2つ。よしっ、環境を変え、オーストラリアでやってみよう、と心機一転です」。誰にも頼らず一人でやることを身上とした。人生のターニングポイントへ。「英会話など、とても満足にできない。知り合いもいない。それでも、日を追うごとにたくさんの友人ができた。新鮮で素晴らしい経験。加えて、オーストラリアのツアーでは、その日に大叩きをしても嘆くどころか、もっとゴルフが好きになった、という選手が多い。そんな方と一緒にいるうちに私も前向きに。本当に生まれ変わったというか、すごく気持ちが楽になった」と振り返る。

 帰国後、調子が上向く。最難関の最終プロテストをクリアして、ファイナルQTで14位へ食い込み、来季第1回リランキングまでの出場権を獲得。浮上のきっかけを得て、今大会へ臨んだ。見事、優勝を勝ち取った。とはいえ、第2日の10番、確認ミスで誤球という人生初の大失敗を経験。「きのう、お世話になっている、原田(香里)さんから私もやったことがある-と激励のメールをいただいた。勝って笑い飛ばしたい。本当に良かったです。また、今大会はすごい人ばかりが優勝している。私も優勝者になった以上、今後はもっと精進をしなければなりませんね」と、24年シーズンへ向け、抱負を語った。

 ちなみに、最終プロテスト合格で、「一番うれしいことは、プロですけどテストでは合格していない、と説明しなくて良くなって、ホッとしている」。遅れてきた黄金世代は、完全優勝で存在をアピールした。

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

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