“シン”サンロッカーズが今季のBリーグを席巻!【B MY HERO!】

B MY HERO! 特派員
チーム・協会

これまで以上に今季のSR渋谷に注目です 【(C)B.LEAGUE】

 昨シーズンに続いて、今シーズンも『B MY HERO!』特派員として活動させていただくことになりました。「きんきんきん。」という名前の者です。

 改めて自己紹介。

 X(旧Twitter)では、細かすぎる「実況・解説リスト」であったり、「実況フレーズ集」であったり、他にはないかもしれないまとめであったり。「バスケが好き」ということは大事な軸にしつつ色々やっています。

 近年は中継での実況・解説の言葉が気になる傾向にあり、昨シーズンも特派員のコラムで書いたことは3回すべて実況・解説の話題でした。

 ですが、もともとはBリーグ初年度からのサンロッカーズ渋谷ファン。

 マスコットのサンディーが可愛くて面白いというところから入っていき、次第にアウェー遠征にも出かけるようになり、気づけば8年目になりました。

 ワールドカップの勢いそのままに開幕したBリーグは、全国各地で盛り上がりを見せています。

 そんな中で、Bリーグの面白さ、サンロッカーズ渋谷の良さを伝えられるよう、微々々々々々々……(略。お恥ずかしいくらいの長さです)力ですがお役に立てればと思います。

SR渋谷の積極補強でオフの話題を独占⁉

 シーズン開幕前は、戦力補強で強烈なインパクトを残したサンロッカーズ。

 開幕前の時点で6名が継続、6名が新加入(これとは別に1名がB3徳島ガンバロウズへ期限付移籍)と発表されましたが、ここまで契約発表で驚きが連続するオフシーズンはありませんでした。

 新加入選手の中でもとりわけ注目はジョシュ・ホーキンソン選手。

 昨シーズンが終了した直後の5月には「複数のクラブから獲得オファーがある」と長野県の地元紙で報道されていたことから少しは期待していましたが、まさか本当に来てくれるとは。

 そして、サンロッカーズに加入してくれたことだけでも嬉しいのに、その「鷹ちゃん」がワールドカップでこんなに大活躍して、一躍国民的スターになるとは!

 開幕後は30分以上の出場が続いていますが、ワールドカップでも発揮していた献身性は健在。開幕からの6試合はすべて2桁得点、うち2試合はリバウンドも2桁と安定感を示しています。

ワールドカップで活躍したホーキンソンが加入 【(C)B.LEAGUE】

 田中大貴選手は9シーズン所属したアルバルク東京からの移籍。

 1シーズンのブランクを経てBリーグのクラブで再び指揮を執ることになったルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ、そしてアルバルクでともにプレーしていた小島元基選手と再びタッグを組む展開には興奮を覚えました。

 (ちなみに、昨シーズンアルバルクのホームページに掲載されていた田中選手のプロフィールには、【おしゃれな選手(チーム内で)】という質問に『小島(SR渋谷)ではない』とわざわざ回答していました)

 昨シーズンは負傷の影響で多くの試合を欠場していましたが、開幕後は早速主力としてプレー。

 ここぞという場面での存在感があり、サンロッカーズが今季初勝利となった10月21日の長崎ヴェルカ戦では、クラッチタイムにスリーポイントを沈めるなど見せ場を作っています。相対していた選手がかつてアルバルクで一緒にプレーしていた馬場雄大選手だったのもポイントでした。

田中大貴の移籍におどろいた人も多いはず 【(C)B.LEAGUE】

 そんな中でも、サンロッカーズ一筋8シーズン目、チームの象徴的存在になっているベンドラメ礼生選手が今シーズンもキャプテンとしていることは心強いです。

 嗅覚の鋭さや勝負強さが光るプレーはもちろん、その発言やXのポストがたびたび大きな反響を呼ぶなど、自身の言葉でファンを魅了する力も持つベンドラメ選手。

 色んなことが大きく変わっていく中でも、変わらずチームを引っ張ってくれることはありがたい限りです。

強敵との対戦で見えてきた新体制とギブスの加入

 タレントはかなり揃いましたが、タレントを揃えば勝てるという単純なものでもないのがBリーグ。

 開幕からの4試合で戦った相手は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、琉球ゴールデンキングスと、いずれも昨季チャンピオンシップに進出し、かつヘッドコーチもチーム編成も大きく変わっていないチーム。惜敗といえる試合もありましたが、やはりチームとしての完成度では差が見えてきました。

 その後に戦った長崎ヴェルカは、B3・B2時代から築いていたスピード感あるスタイルを踏襲した上で、個人で打開する力も持つ選手も増えたチーム。その上、戻りの速さやプレッシャーの強さが光るディフェンスがメンバーを変えながら継続できるスタイルに苦戦した印象もあります。

 結果的に1勝5敗と黒星が先行する形になり、本当に大丈夫なのかと、不安も感じるところではあります。

 ただ、コーチ陣も選手も大きく変わった以上、チームができる過程は長い目で見る気持ちも持っていたいなと。

2季ぶりにBリーグに復帰したルカHC 【(C)B.LEAGUE】

 実際、昨シーズンまで重要視される傾向にあったタイムシェアのスタイルからは一変。ホーキンソン選手、田中選手、ベンドラメ選手、新加入のアンソニー・クレモンズ選手、サンロッカーズ6シーズン目となるライアン・ケリー選手といった中心選手のプレータイムが長くなっている傾向にあります。

 水曜日のゲームが挟むようになれば負担はさらに大きくなるだけに、今は出場機会が限られている他の選手もプレータイムを増やせるようになれば、より面白いプレースタイルが表現できるのではないでしょうか。

 また、それまでベンドラメ選手が務めることが多かった1番(ポイントガード)ポジションについて、クレモンズ選手が担う時間帯も増加。ボール運びや状況判断などでやや荒削りな部分もありますが、スティールやパスなどでは光を見せつつあるものもあり、期待したいところ。

 負傷で一時帰国となったジェームズ・マイケル・マカドゥ選手に変わる形で10月20日に電撃加入が発表されたジェフ・ギブス選手にも期待はかかります。

 加入発表の翌日に行われた長崎ヴェルカ戦に早速出場すると、ディフェンス面など数字に出にくい部分で効果を発揮。今後ギブス選手がどのような影響をもたらしてくれるのかも気になるところです。

電撃契約したギブスに期待 【(C)B.LEAGUE】

SR渋谷得意のエンターテインメントもグレードアップ

 チームの顔ぶれが一新された中、サンロッカーズのホームアリーナである青山学院記念館の雰囲気も変わりました。

 チアリーダーのサンロッカーガールズは長年10名でしたが、今シーズンからは12名に増加。新しいパフォーマンスグループとして男女9名からなる「428 ROCK CREW」も登場しました。

 コートエンド側の座席を増やしたことで会場のレイアウトに変更が起きたり、オフェンス・ディフェンスで流れる音楽がリニューアルされたりと、急激な変化には正直まだ慣れていないところもあります。

 その一方で、マスコットのサンディーは相変わらずサンディーらしさ健在。

 タイムアウトでキレのある踊りを見せたかと思えば、ファン参加型で行うほのぼのする出し物も。アウェーの選手にもガンガン絡んでいく姿勢など、良いところはそのまま残してくれてホッとしました。

昨季以上の盛り上がりを見せている青山学院記念館 【(C)B.LEAGUE】

「B.革新」と銘打つ2026年のBリーグ再編で、サンロッカーズはトップリーグである「B.LEAGUE PREMIER」の参入を目指すことを宣言。参入における審査基準の一つには「平均入場者数4,000名以上」というものがありますが、昨季は平均2,518人と約1,500人の開きがありました。

 開幕からのホーム4試合の平均入場者数は3,923人。シーズン中もこの状況を維持できるか、年明けに3試合予定されている有明コロシアムでの集客に成功できるかが鍵になってきそうです。

 チームとしては3季ぶりのチャンピオンシップ進出、そして悲願の優勝へ。クラブとしては「B.LEAGUE PREMIER」の参入へ。

 激動の予感がする今シーズンのサンロッカーズを引き続き注目しつつ、しっかり応援していきたいと思います。

きんきんきん。(B MY HERO!特派員)

【(C)きんきんきん。】

スポーツにはほとんど興味がなかったが、2016年にたまたまテレビで目にしたBリーグ開幕戦をキッカケにBリーグ・バスケ好きに。ツイッターでは他にはない(?)Bリーグに関するまとめなどをアレコレと発信中。会場で試合を観る時にはカメラのシャッターを押しすぎ、中継で試合を観る時には実況・解説の言葉に聞き耳を立てすぎている。

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著者プロフィール

B MY HERO!は「あなたのヒーローを見つける1時間」をコンセプトにしたBリーグ公認の応援番組(毎週火曜18時~)です。番組特派員が推しクラブの模様やゲームの演出など、Bリーグの楽しみ方をレポートしていきます。

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