ジェッツブースターの小太りおじさんが紹介『メモリアルシーズンも“Come fly with me. Go JETS!”』【B MY HERO!】

B MY HERO! 特派員
チーム・協会

ワールドカップで燃えた夏を終え、ジェッツの新シーズンが“離陸”しました 【(C)B.LEAGUE】

 皆様、新シーズン 明けましておめでとうございます。

 今シーズンも『B MY HERO!』特派員を仰せつかりました、千葉ジェッツブースターおじさん、JIROです。

 日本のバスケットボール界が大きく躍進した熱い夏を越え、バスケットボールの注目度が上がる中開幕したBリーグ。

 今シーズンも僕は千葉ジェッツの魅力をお伝えできるように、皆様の思いをお借りし言葉を繋ぎながら書いていこうと思います。ほんの少しお付き合いください。

LAST YEAR CHALLENGE

 今シーズン、千葉ジェッツはひとつの節目を迎えます。

 来年『(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ)』の完成予定に伴い、チーム創設以来ホームとしてきた船橋アリーナでのシーズンが終わります(予定)。

 慣れ親しんだこのホームアリーナは、我々千葉県民のバスケットボールプレーヤーにとっても、学生のころに大会に出場したり、今でも仲間とバスケをする、思い出深い場所です。

 そこに千葉ジェッツが誕生し、20連敗も経験し弱かったチームが、昨シーズンはBリーグ新記録の24連勝の記録を作るほどの強豪人気チームとして、Bリーグを戦っています。

 船橋アリーナに掲げられたフラッグの数は、この地域と共に歩みつかんだ勝利の証です。

 今シーズンまたそのフラッグを増やせるか、チャレンジはもう始まっています。

STABILIZER

 昨シーズン千葉ジェッツを支えた外国籍のヴィック・ロー選手、大人気のクリストファー・スミス選手、そして長く共に戦ってきたギャビン・エドワーズ選手、若手の兄貴的存在 佐藤卓磨選手、ファンから愛され続けたラシード・ファラーズ選手、若手の米山ジャバ偉生選手と高橋克実選手がチームを去り、チームの毛色が変わりました。

 それでも我々千葉ジェッツブースターがこのチームに期待するのは…

 富樫勇樹選手、原修太選手、西村文男選手の3人が残ってくれたからだと思います。

 富樫選手、原選手は昨シーズンのファイナル後、ほぼ休むことなく日本代表として活動し、多くの日本国民を感動させてくれました。

 富樫選手は日本代表でもキャプテンを務めチームをまとめ鼓舞し、日本バスケットボール界の顔としてメディア対応し、本当に休む暇もなかったことは、我々一般人でもわかるほどでした。時に声を枯らしながらそれでも笑顔絶やさず画面に映る姿は、本当にバスケットボールを愛する少年のままだと感じます。

 河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)の大活躍で、どこかで世代交代なんて言葉も目にしましたが、ぜひ船橋アリーナで千葉ジェッツの『富樫勇樹』を観に来てくたさい。

 きっと世代問わずたくさんの人の心を惹きつけます。

千葉Jだけでなく、今や日本バスケ界の顔となった富樫勇樹 【(C)B.LEAGUE】

 その肉体は、努力の塊。

 原選手はこれまで日本代表のチャンスをなかなかつかめなかった選手でした。

 しかし昨シーズン、千葉ジェッツの二枚看板と言わんばかりの活躍でDPOYとBEST5 を受賞し、 強化試合からチャンスをつかみ取り、念願の日本代表のジャージに『31 HARA』を刻みました。

 持ち味のハードディフェンスを武器に、NBAのスーパースター相手にも怯まず、やるべきことはこれだと仕事をしました。

 今シーズン、足の手術のため出遅れていますが、すぐにチームを救うヒーローとして戻ってきてくれるでしょう。

「じゃ、ちょっと行ってくるわ 」

 そんな感じでコーチパトリックに呼ばれた瞬間、足取り軽くウォームアップジャケットを脱ぐ西村選手はたくさんのファンの視線を集めます。そして一度コートに入ると相手ディフェンスの視線を集め、スルリと交わしながら、得点とアシストを重ね、「そろそろ俺、帰る時間だわ」という合図で“現場完了”のファウルをします。

 少なくなってきたプレータイムでもブースター魅了し続ける姿は、まさに職人芸。

 自他共に認める『Mr.ジェッツ』のポイントガードは、どんな状況にもアジャストし、豊富なアイデアでチームを良い方向へ導きます。

 この3人が千葉ジェッツを支え積み重ねた勝利数は、掲げられたバナーに形を変えて歴史を繋いでいきます。

 彼らがいればきっと、今シーズンも千葉ジェッツを安定させてくれると信じています。

自他ともに認める『Mr.ジェッツ』、西村文男 【(C)B.LEAGUE】

A NEW HOPE

 大きく選手が入れ替わった今シーズン、不安視される部分もありますが、楽しみな選手は数多くいます。

 今シーズンの行方は千葉ジェッツヤングコアの出来にかかってきます。

 金近廉選手は、今年の2月、鮮烈な代表デビューを果たし、昨シーズン終盤に千葉ジェッツへ入団。196センチの恵まれた身長とスピードもガードレベルのスキルもあり、スムーズなスリーもあるオールラウンドプレーヤーとして日本を代表する選手になってくれると思っています。そしてどんどん女性ファンが増え黄色い声援が聞こえています。

 海外挑戦も視野に入れているかもしれませんが、千葉ジェッツの選手でいる間は、思う存分楽しんでほしいです。

プロ本格デビューを果たした金近廉 【(C)B.LEAGUE】

 昨シーズンは、彼のシーズンになると思っていた…

 大倉颯太選手は強い心でリハビリを乗りきり復帰し、真の実力を証明するはずでした。しかしまたもや試練が…

 再びヒザのケガでわずか14試合の出場にとどまり、彼のシーズンは終わる…

 その約1カ月後、もうひとり成長著しい活躍を見せていたヤングコア、二上耀選手も同じくヒザのケガでシーズンアウト。

 彼ら二人は手術と辛いリハビリを切磋琢磨し乗り越え、船橋アリーナのフロアに立っています。

 涙腺がダルダルのお年頃である私には、『13』と『9』が並んだ瞬間、喉の辺りにぐっと来るものがありました。

 今シーズン、僕らは全力で彼らの背中を押し、声を届けていきます。

大倉颯太2度の大ケガを乗り越えコートに復帰 【(C)B.LEAGUE】

『麻斗コール』は、僕らの楽しみのひとつです。

 学生らしさが残っていた昨シーズン、そのディフェンスであっという間にジェッツブースターの心をつかんだ小川麻斗選手は、今シーズンもそのディフェンスで、僕らを熱くします。オフェンスもドライブの意識が強くなり、随所で得点とアシストで貢献。スリーがもっと安定すれば、必ずこのチームのキーマン(麻斗のために翻訳:鍵を握る選手)になります。

ディフェンスという新たな武器を手に入れ、小川麻斗がさらに飛躍する 【(C)B.LEAGUE】

 千葉ジェッツの未来に繋がるヤングコアメンバー。

 一人ひとりが成長しチームとしてひとつになったとき、激戦の東地区の上位気流を捉えるでしょう。

STRONG GUYS

 今シーズンの千葉ジェッツはサイズが小さく、インサイドが課題とシーズン前から言われ、不安に思ったブースターも多いのではないでしょうか。

 そんな僕らにとてつもないインパクトを与え続けるのが、ディー・ジェイ・ステフェンズ選手。

『Bリーグ史上一番飛ぶ選手』と言っても過言ではないそのジャンプ力は、ダンクはもちろん、リバウンドやブロックでも度肝を抜かれます。

 高さとスピードを活かしたディフェンス、そしてアウトサイドショットも確率が高く、ホーム開幕の信州ブレイブウォリアーズ戦でもチームを救うスリーをヒットさせました。

 アイラ・ブラウン選手は D.J.(ステファンズ)が大ベテランになったような選手。数多くの日本チームを渡り歩いた経験を生かし、インサイドディフェンスも頑張り、ゲームをコントロールしながらバランスをとります。ムードメーカーの役割もあり、早くもファンの心をつかんでいます。

 それとは逆にジャスティン・マッツ選手は、千葉ジェッツでプロデビューを選んだ新卒ルーキー。

 まだ荒削りな部分もありますが、シーズンを進め成長してくれると信じています。

 ちょっとシャイな笑顔で手を振りながらコートに現れる姿は、ルーキーらしくフレッシュです。

 千葉ジェッツ3シーズン目で大黒柱となった、ジョン・ムーニー選手はインサイドの要です。

 25歳とは思えぬ落ち着きでディフェンスとリバウンドにハッスルし、流れをもたらしてくれます。

 シーズン初戦でケガをしてしまいましたが、復帰までチームディフェンスでムーンの帰りを待ちます。

ジョン・ムーニーを中心にジェッツの屋台骨を支えてくれるはず 【(C)B.LEAGUE】

 そして荒尾岳選手はインサイドの控えとして、重要な役割を担っています。

 外国籍選手相手でも押し負けない、どっしり不動ディフェンスで、簡単には得点させません。本業…じゃなく副業(でもない)の農業が似合う、足腰が強く心の広い日本のビッグマンです。

 トビン マーカス海舟選手も恵まれた体格と高い身体能力を持つ若手で、今後インサイドのバックアップとして随所でチームに貢献してくれるでしょう。

 陽気なキャラクターなのでファンも増えそうです。

 サイズのアドバンテージはなくとも、この個性豊かな男たちが、ペイントゾーンを守り簡単には譲りません。

 彼らのハッスルはチームのエネルギーです。

Let’s go Chiba JETS!

 今シーズン開幕節は長崎で2連敗スタートとなってしまいましたが、EASLのホームゲームを勝利、そしてホーム開幕節の信州とのゲームは2試合とも苦しい展開で辛くも勝利。

昨シーズンのイメージからすると、戸惑うブースターさんもいたかもしれませんが、またチームは“イチ”から作っています。

 10月は11試合とハードなスケジュールですが、選手の入替えがあり全メンバーの合流が遅かったジェッツにとって実戦で課題を確認することができ、タフスケジュールを戦い抜くことで、良いチームケミストリーを構築できるので、返って好都合かもしれません。

このチームで約10カ月、どこまでワクワクさせてくれるか、僕らもイチから楽しみたい気持ちでいます。

 乱気流が多くなるかもしれない今シーズン、チャンピオンへのアプローチライトを視界に捉えられるか?

 ベテランパイロットのようなコーチ・パトリックの手腕に期待がかかります。

2季目を迎えるパトリックHCの手腕に注目 【(C)B.LEAGUE】

 ただ、どんな結果であれ、今シーズンも最後にはメンバー全員を好きになって終わるのが、僕らジェッツブースターです。

 いつも通り、のんびり長いシーズンフライトを楽しみましょう。では。

 Come fly with me.

 Go JETS!

Kenichi JIRO Yoshii(B MY HERO!特派員)

【(C)JIRO】

1981年1月28日生
千葉ジェッツブースター、ジェッツブースターで結成されたバスケットボールチーム『ROCKS』の代表も務める。 いつかバスケットボールの新しい大会を開催し、街にバスケットゴールを増やすことを夢見ている小太りおじさん。
・趣味:ドライブ、飲み会、チェアリング
・お気に入りの選手:ショーン・エリオット(元サンアントニオ・スパーズ他)、デビン・ヴァセル(スパーズ)、荒尾岳(千葉ジェッツ)、小川麻斗(千葉ジェッツ)

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著者プロフィール

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