フル出場の久保は昨季のダービーに続き得点、バスクダービーはレアル・ソシエダに軍配

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

久保は今季5点目、チームはラ・リーガ3連勝

 ラ・リーガ第8節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は国内外の強豪との連戦が続く中、序盤の大一番アトレティック・クルブとのバスクダービーを迎えた。サン・セバスティアンの街はダービーの話で持ちきり、「ホームのダービーで負けるようなことがあってはならない」とサポーター達も息が荒くなる一戦。

 現地時間21時キックオフの試合、超満員の本拠地レアレ・アレナを中秋の名月が照らす。前節バレンシア戦では休養が与えられた久保は、昨季サポーターの心を掴んだ同カードでの活躍が期待される中、定位置の右WGで先発した。

 大歓声を受け攻勢に出るラ・レアル。右サイドの久保への徹底マークの影響か、左サイドを中心にチャンスを得ていく。25分K・ティアニーの負傷を受けてアイエンが緊急出場。過密日程の中、蓄積される疲労との戦いも強いられる。30分、セットプレーからラ・レアルが先制する。ブライス・メンデスのFKが相手DFに当たりル・ノルマンの前へ。右足を振り抜き、スペイン代表ウナイ・シモンの牙城を崩す。ダービーでの先制点にスタジアムが沸いた。

 アトレティック・クルブもイニャキ、ニコのウィリアムズ兄弟を中心にラ・レアルゴールへと迫るが、守護神レミロが立ちはだかる。イマノル監督が前日会見で「最も大事な試合」と位置付けた試合で選手、サポーターが一体となって戦い1-0で後半へ折り返した。

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 後半開始早々、ダービー男が追加点を決める。48分、左サイドからのブライス・メンデスのグラウンダーのクロスをサディクがスルー。逆サイドから走り込んだ久保が冷静にゴールを決めた。ウナイ・シモンは一歩も動けない。エースの得点に38,000人を超えるサポーターがレアレ・アレナで歌い跳ぶ中、久保はゴールセレブレーションでサポーターを沸かした。

 61分、主将オヤルサバル、今夏ライプツィヒからレンタル加入したポルトガル代表アンドレ・シルバ、そしてパチェコが負傷のル・ノルマンに代わって出場。クラブのシンボルがダメ押しの3点目を決めるのに時間わかからなかった。66分、スビメンディのスルーパスに反応したオヤルサバルがGKをかわし右足でゴールを流し込みスコアは3-0。キャプテンの得点にスタジアムは熱狂の渦に巻き込まれる。

 総力戦で永遠のライバルの反撃を許さなかったラ・レアルが2戦連続クリーンシートで3連勝を飾った。順位表でもアトレティック・クルブを抜き、暫定ながら4位に浮上。次戦は10月3日、舞台を欧州に変え、CLグループリーグ第2戦アウェイでのザルツブルク戦に臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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