ラリーガ勢５チームが挑むCL、いよいよグループリーグ開幕
グループB：セビージャ、アーセナル、PSV、ランス
セビージャは昨季、チャンピオンズリーグのグループリーグ３位から回ったヨーロッパリーグで優勝を果たした。ただ史上最多７度の優勝を誇るヨーロッパリーグでの成功とは裏腹に、チャンピオンズリーグではまだ８強の壁を破れていない。今季も挑戦者の立場で挑むことになる。
セビージャのチャンピオンズリーグ出場は４季連続ながら、昨季後半に就任したホセ・ルイス・メンディリバル監督にとってはキャリア初の大舞台となる。準々決勝から指揮した昨季のヨーロッパリーグではマンチェスター・ユナイテッド、ユベントス、ローマといった強豪相手に１敗もせず２勝３分でタイトルを獲得。８月１６日に行われたマンチェスター・シティーとのUEFAスーパーカップはPK戦で涙を飲んだものの、９０分間の戦いは１ー１のドローで終えており、いまだヨーロッパでは負け知らずのまま最高峰の舞台に挑むことになる。
レアル・マドリーは誰もが認める「キング・オブ・チャンピオンズ」だ。最多１４度の優勝回数は、同２位のACミラン（７度優勝）をも寄せ付けない。
レアル・マドリーが最後にビッグイヤーを手にしたのは２季前の２０２１／２２シーズンであり、多くのメンバーが現チームに残っている。中でもダニ・カルバハル、ナチョ・フェルナンデス、トニ・クロース、ルカ・モドリッチの４人はパコ・ヘントが持つ最多６度の優勝回数まであと１冠に迫っている。カルロ・アンチェロッティ監督は、監督として史上最多４度のチャンピオンズリーグ優勝を果たした生きるレジェンドだ。
レアル・ソシエダは昨季のラリーガ EA SPORTS で４位に入り、１０年ぶりにチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。１分５敗のグループ最下位に終わった１０年前とは違い、サンセバスティアンの人々が今季のチームに寄せる期待は大きい。
２０１８年からチームを率いるイマノル・アルグアシル監督の下、レアル・ソシエダは魅力的で攻撃的なスタイルでプレーするチームに生まれ変わった。とりわけ中盤にはミケル・メリノ、マルティン・スビメンディ、ブライス・メンデス、久保建英といったタレント豊富な人材が揃う。いずれも初挑戦となるチャンピオンズリーグの舞台で、彼らのフットボールがどこまで通用するか楽しみだ。
チャンピオンズリーグの優勝経験がなく、３度も決勝で敗れているクラブはアトレティコ以外にいない。そのうち２度の準優勝はディエゴ・シメオネ監督の指揮下（２０１４、１６年）で、いずれも宿敵レアル・マドリーに決勝で敗れている。
昨季はグループリーグ最下位に終わったものの、シメオネの就任以降は１０シーズン連続でチャンピオンズリーグに出場し、グループリーグを８度突破している。昨季後半から好調を維持しているチームは、２０２３年の全公式戦３２試合で１９勝を挙げ、６２ゴールを記録。今季のラリーガ EA SPORTS では１試合未消化ながら３試合で最多１０ゴールを挙げるなど、良い状態でシーズンをスタートしている。
１７シーズン連続で決勝トーナメントに勝ち進んだ後、５度の優勝回数を誇るバルセロナが一昨季、昨季と連続でグループリーグ敗退に終わったことは大きな驚きだった。
ヨーロッパでの失われた立ち位置を取り戻すべく、今季はマンチェスター・シティーの主将として昨季のビッグイヤーを掲げたイルカイ・ギュンドアンが加入。他にも大きくメンバーを入れ替えた陣容で、ラリーガ EA SPORTS 王者として臨むチャンピオンズリーグでの戦いを迎えようとしている。
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