【スノーボード】2023/2024シーズン開幕を告げるジュニア世界選手権 in ニュージーランド。長谷川帝勝がスロープスタイルで金メダルを獲得!

チーム・協会

男子スロープスタイルで優勝した長谷川帝勝と3位の宮村結斗 【写真:全日本スキー連盟】

 まだまだ暑い夏が続いていますが、冬真っ盛りの南半球ではスキー・スノーボードのシーズンが開幕しています。日本からも多くのスキー選手、スノーボード選手が駆け付け、シーズン本番に向けたトレーニングなどに励んでいます。そんなシーズンの先陣を切る形で、「FISフリースタイル&スノーボード ジュニア世界選手権」がニュージーランドのカードローナスキー場で行われています。この大会は本来、2022/2023シーズンの大会に位置づけられるものでしたが、スケジュールの都合で今夏に持ち越し。結果的に新シーズンの口火を切る形での開催となりました。スノーボード・スロープスタイル/ビッグエアチームの稲村樹テクニカルコーチからのレポートをお届けします。

世界選手権金メダリスト長谷川帝勝が、世界ジュニアでも頂点に!

 8月20日からスノーボード・スロープスタイル/ビッグエアチームはジュニア世界選手権への参戦のため、第1次スノーボード(スロープスタイル/ビッグエア)遠征を行なっています。

 現地時間8月30日、スロープスタイル種目が開催され、男子では長谷川帝勝選手(STANCER)が優勝、宮村結斗選手(ムラサキスポーツ)が3位表彰台を獲得。女子では、森井姫明麗選手(キャラファクトリー)が4位入賞、鈴木萌々選手(キララクエストスノーボードクラブ)が10位という結果になりました。
 今回のコースは前半のジブセクション2つと後半のジャンプセクション4つの合計6つのセクションコースとなっていました。決勝当日は晴天に恵まれましたが、予想を上回る気温上昇により、雪面の緩みが生じ、スピードに苦戦する選手が続出しました。

ニュージーランドのカードローナスキー場 【写真:全日本スキー連盟】

 女子では、森井選手がラストセクションで見せたフロントサイド1080の大技により、4位入賞を果たしました。この大技の成功は、今後の彼女の成長と活躍に大きな期待を寄せるのに十分すぎる成果となりました。

女子スロープスタイルの表彰台。森井姫明麗が4位入賞を果たした 【写真:全日本スキー連盟】

 男子では長谷川選手が圧倒的な滑りで優勝し、その実力を証明しました。一方で宮村選手もジャンプセクションでの高難易度ルーティンを披露し、3位で表彰台に上りました。
 長谷川選手はすでに今年2月に行われた世界選手権でも金メダルを獲得するなど、その実力を証明していますが、今回の優勝はさらなる進化を感じさせるものとなりました。また、初出場の宮村選手も高難易度ルーティンとジャンプトリックの完成度の高さを兼ね備えており、今後の活躍に期待が集まります。

9月2日に決勝が行われるビッグエアでの活躍も期待!

 我々のチームはまだジュニア世界選手権での戦いが終わったわけではありません。ビッグエア種目の予選が9月1日に、決勝が9月2日に控えています。チーム一丸となって、選手たちを全力でサポートしていきます。引き続き応援をよろしくお願い致します。

報告:スノーボード・スロープスタイル/ビッグエア テクニカルコーチ 稲村 樹
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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