入社1年が経過した若手社員が躍動!~スポーツクラブで働く魅力とやりがい~

清水エスパルス
チーム・協会

左から、百田全人さん、波多野響子さん、倉田颯さん 【ⒸS-PULSE】

株式会社エスパルスは、最近さまざまな社員を採用している。その中で昨年入社し1年が経過した、百田全人さん、波多野響子さん、倉田颯さんの3人に、現在の心境とスポーツクラブで働く魅力、やりがいなどを聞いた。

入社の経緯や現在の部署、前職などを教えてください。

百田 「大学時代に『Jリーグタイム』という番組ADのアルバイトをしていて、そこでエスパルスの企画を考えたり取材に同行する中で、スタッフの皆さんを見て格好良いなと思っていました。一度は官公庁向けシステムの営業職に就いたのですが、野球部の3つ上の先輩である吉田正尚さん(ボストン・レッドソックス)の活躍に刺激を受けて、自分も何かしてみたいなと。どうやったらエスパルスに入社できるかなっていうのを模索していたところ、Twitterでエスパルスの求人が出ているのを見つけて応募しました。今は法人営業部で仕事をしています」

波多野 「前職は、幼稚園児から小学生に勉強や生きることの楽しさを教える塾の先生をやっていました。楽しくて楽しくて仕方なかったんですけど、目の前にいる子供たちだけを幸せにすることに満足できず、もっとたくさんの子供にアプローチしたいなって思ったとき、Jリーグのクラブに入りたいと思いました。でも他のクラブの求人は、営業とかマネジメントとかマーケティングとか、そうした専門色が強くて、まさか塾の先生をやってた人を募集しているクラブはなくて…。私には向かない世界なのかなって思っていたのですが、エスパルスが若手社員を募集しているのを見つけて応募しました。現在の所属部署は教育事業部で、サッカースクールとダンススクールの運営を主にやっています」

倉田 「もともとエスパルスが好きなこともありますが、街づくりや地域活性ということを仕事にしたいなと思っていたところ、エスパルスの求人を見つけて応募しました。現在の所属はファンマネジメント部です。チケットの販売・データ分析だったり、ホームゲームのイベントだったり、デジタル施策の企画・設計をしていたり。あとは新規案件の企画立案をしています。前職は通信キャリアでインターネット事業の事業企画とマーケティングに携わっていました」

実際に働いてみて、エスパルスに対してどのような印象を持ちましたか?

百田 「実際に入社してみると、パートナー企業と関わる仕事なので、エスパルスを応援している人と、エスパルスの現状や未来の話をするのはすごく楽しいですね。エスパルスが地域にとって、夢をわかちあえる存在、地域の誇りになれるようにというのは入社前も入社後も変わらず考えている中で、もっとエスパルスが地域のシンボルになるような存在にならなければいけないと感じています」

倉田 「僕たちは、エスパルス創設30周年のタイミングで入ったっていうのが大きかったですよね。チームとしては苦しい降格という結果になってしまいましたけど、記念の年で応援をしていただいて、やはりこのクラブがまだまだ盛り上がるぞっていう熱をコロナ禍でも感じることができました。今年31年目になっても、いろんな方が応援してくださるチームで、まだまだポテンシャルのあるクラブだと思っています」

波多野 「私は、そもそも静岡という街に来たことがなかったので、街全体がエスパルスを応援しているというのを1年通して感じていて、すごいことだなと思っています。例えば今日、このクラブハウスに来るまでも、たくさんのフラッグを見ましたし、選手ともすれ違いました。Jリーガーってもっと遠くにいるものなのかなって思っていましたが、その距離の近さに驚いています」

【ⒸS-PULSE】

エスパルスで働くことで、どんなやりがいを感じていますか?

百田 「前職では社会インフラというか、あってもなくても生活している分には気づかないけど、あったら便利になるというサービスをずっと展開していましたが、チームの成績によって一喜一憂する熱量ある方々と接することができることは、エスパルスならではだと思います。毎週のように試合があって、それを当事者として関わることができるというのは、スポーツビジネスに携わっていて良かったなと思うことです。もっと喜びをわかちあいたいなと思います」

波多野 「私はサッカースクールに来ている子どもたちを見ていますが、練習が終わるとエスパルスが何位になったよとか、カルリーニョス ジュニオが点決めたんだよって説明してくれるんです。エスパルスが何かもよく分かっていない子も多いですし、試合なんて見てないって子も多い中で。この風景を見たときに、すごいなって思って。6歳の男の子を、これだけ夢中にさせるコンテンツって何なんだろうって。そういう子たちを増やしたいし、もっといろんな経験をさせてあげたい。それが仕事にできるっていうのは日々わくわくしています」

倉田 「印象に残っているのは、去年、静岡で豪雨災害があった時です。その時は、選手たちも協力して水を配ったり、土砂の撤去作業をしたりとボランティア活動をしていました。特に水は生活や命にも関わるものじゃないですか。それをとにかく必要とされている方がいる。でも、そこにプラスアルファで『エスパルスの選手からもらった』ということで、大変な中だったとは思いますが笑顔になってくれたんです。その時に、サッカーとかスポーツを超えて、このクラブがこの街になければいけないなと思いました。普段はサッカーで勇気づけてくれている人たちが、こういうときには、地域の方々に親身になって寄り添ってくれるヒーローなんですよね。そこに携われていることがやりがいです」

【ⒸS-PULSE】

入社して1年、思い出に残っている仕事はありますか?

波多野 「ダンススクールを新規開校したことです。同期とご飯を食べに行った帰りに、たまたまその同期があるビルを指さして「ここのビル空き部屋出ていたよ」って言った一言から、新しい教室の開校までたどり着きました。しかも、その校舎が今大人気になっているんです。新しい校舎を作るというのは前職でもやったことがなかったですし、そこに通っている子どもたちがエスパルスの試合の前座で踊ってる姿にはぐっと来ました」

百田 「6月18日のルヴァンカップ浦和戦で、貸倉庫の「爆速BOX」さんにマッチデーパートナーになっていただいた時のことです。その「爆速」という言葉からイメージして、スタジアムのピッチのど真ん中で50m走をするという企画を提案しました。パートナーの方々にお金をいただいてスタジアムに看板を出すということはこれまでも多いのですが、そこからもう少し効果的な露出ができないかと考えて、このような企画を実現することができました。「まさかエスパルスとこういう取り組みができるとは考えていなかった」って言われたのは嬉しかったですね」

倉田 「去年『IAI STADIUM ORANGE SUMMER NIGHT』という、試合前と勝利時にサイリウムやスマホライトを使ってスタジアムをオレンジの光で包み込もうという企画がありました。ただ、設備などの問題もあって、その演出が上手くできなかったなという反省がありました。今年はIAIスタジアム日本平がLED照明に変わって、完全暗転ができるようになったんです。それを使わない手はないなと。イベント名も公募にして、「LARANJA GALAXIA(ラランジャギャラクシア)」という名前に決まり、当日の演出もばっちりと決まりました。皆さんに楽しんでもらえましたし、一体感を生み出すことができたと思っています。アンケートを見ても満足度が高いイベントになっているので、良かったなと思います」

今後エスパルスでどのようなことをしたいですか?

倉田 「街中をオレンジで染めたい、エスパルスで染めたいというのは面接の時から言い続けていることで、そこがブレることはないです。エスパルスはこの街の一大コンテンツで魅力がたくさん詰まったクラブだと思っています。エスパルスで静岡・清水を盛り上げる、これからもその一心で働きたいです」

百田 「僕がこのクラブで成し遂げたいのはタイトルをたくさん取るということです。今ここにトロフィーがありますが、優勝のトロフィーがもっと増えてほしい。今の自分の部署であればエスパルスをサポートしてくれる企業を増やすことだし、トップチームだけじゃなくて、ユースだったり教育事業部も含めて、エスパルスの魅力を最大限伝えていきたいです」

波多野 「私は、もっともっと子供たちに、エスパルスを知ってほしい。サッカースクールやダンススクールに通う子どもたちを増やすことはもちろんですが、スタジアムにも来てほしいんですよね。そして、お母さんとかお父さんも笑顔にしたい。スタジアムに家族みんなで来て、笑顔で帰ってほしいなと思っています」

【ⒸS-PULSE】

エスパルスはJリーグのオリジナル10のひとつとして誕生したクラブだ。昨年クラブ創設30周年を迎え、更なる発展に若い力が躍動することに期待したい!


ism編集部
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著者プロフィール

チーム名の「S-PULSE」は、「サッカー・清水・静岡」の頭文字Sと、サッカーを愛する県民、市民の胸の高鳴りとスピリットを表現するため、英語で「心臓の鼓動」を意味するPULSEを組み合わせて名付けられました。 1993年に「オリジナル10」の一つとしてJリーグ開幕を迎え、クラブの歴史がスタートしました。 こちらのサイトではチームや試合、イベントなど様々な情報をお届けいたします

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