今季も楽しませていただきました! ゲームを盛り上げた解説者の皆さんに感謝!!【B MY HERO!】
【(C)きんきんきん。】
5月7日をもって、Bリーグはレギュラーシーズンの全日程が終了。
ポストシーズンに進めたクラブ、進めなかったクラブ、来シーズンは違うステージで戦うことが決まったクラブ。立場はそれぞれありますが、まずは無事終わったことに感謝です。
そして試合中継では、実況・解説の皆さんが日々の熱戦を伝えました。
バスケットLIVE・スポーツナビで配信されるBリーグ公式制作版の中継に限れば、今シーズンB1リーグ戦で実況を担当されたアナウンサーは68名、解説を担当された方は58名います。
今回のコラムでは3名の解説者をピックアップしながら、B1レギュラーシーズンの振り返りをしていきたいと思います。
今季も井口節が炸裂! 最多登板は「B MY HERO!」でもおなじみのあの方
愛のあるコメントで「B MY HERO!」でも人気の井口基史さん(右) 【(C)バスケットボールキング】
B1リーグ戦では富山グラウジーズホーム戦の14試合、宇都宮ブレックスホーム戦の12試合、千葉ジェッツホーム戦7試合の計33試合を担当。この他、民放で中継された試合でも解説しています。
ここぞという時の“選手名フルネーム敬称略”(「サトルマエタ」「ツカサナカノ」など姓と名を逆にする応用技もあり)や、試合で好調の選手を気象情報にたとえた「○○注意報」、ブースターの盛り上がりを表す「どっかんどっかん」など、おなじみのフレーズは今シーズンも頻出。
また、宇都宮ブレックスのヤンジェミン選手につけたキャッチコピー「宇都宮のBTS」はSNS上でも大きな話題になりました(Bはブレックス、Tは栃木、Sはスモールフォワードの頭文字)。
どの試合でも“井口節”は健在でしたが、特にbjリーグ参入1年目にスタッフとして携わっていた富山グラウジーズのホーム戦では、より強い思い入れを感じる解説ぶりが伝わってきます。
今シーズンは苦しい局面が多かったグラウジーズ。愛がありすぎるがゆえに悪いところもはっきり指摘する井口さんの言葉は時に厳しく聞こえる時もあり、特にグラウジーズの選手が見せたプレーへのコメントは具体的なものも多くありました。
そのコメントに対して、時には「ネガティブ」と一部SNS上で批判的な声が上がったことも。その声を受けてか、一時は「ネガティブ井口」と自己紹介する自虐ネタ(?)をした時期もあったほどでした。
最終的に、井口さんも解説を務めた4月29日の川崎ブレイブサンダース戦で挙げた1勝や、アウェーで戦った最終節の横浜ビー・コルセアーズ戦での連勝が決め手となり、グラウジーズは来シーズンもB1で戦うことが決定。
B1残留できたことはもちろんですが、ホーム戦中継で来シーズンも“井口節”が聞けることに安堵(あんど)したグラウジーズブースターも多いのではないでしょうか。
キャリア1年目であのビッグゲームを担当
昨季、現役を引退した佐藤公威さんが熱のこもったコメントで試合を盛り上げました 【(C)B.LEAGUE】
昨シーズンまでアルビレックスでプレーしていた佐藤公威さんは、アルビレックスホーム戦6試合を解説しています。
新潟県長岡市出身で、プロのキャリアをアルビレックスで始め、アルビレックスで終えた公威さん。
他クラブでプレーした時期もありましたが、17シーズンのキャリアのうち通算11シーズンを地元のクラブでプレーしています。
解説者としては2月4日の宇都宮ブレックス戦でデビュー。選手の見事なプレーを率直な言葉で称える一方、気持ちを重視する熱さのこもった言葉には、長年のプロ生活で酸いも甘いも経験してきからこその重みと説得力が含まれていました。
5月6日・7日にアルビレックスのホームで行われた最終節の信州ブレイブウォリアーズ戦でも、公威さんは解説を担当。
アルビレックスは6日の試合を落としたことで、来シーズンB2で戦うことが決定。続く7日の試合でも勝利を飾ることはできませんでした。
最後の試合が終わった後、対戦相手について「リスペクトを持った状態で新潟と戦ってくれましたよね。徹底的に……やってくれましたよね」と称えながらも、「未来の新潟からすると、ほんとにありがたいですよ。こうやって徹底的にやってもらえるチームというのはね……良いチームです! もうね……悔しくてね……涙が出そうですねえ……!」と、様々な感情を絡ませながら声を震わせ言葉を詰まらせる公威さんに、胸を締め付けられるものがありました。
B2が今シーズンと同じ中継体制であれば、公威さんが語る言葉をアルビレックスホーム戦で聞く機会は限られてしまうのかもしれません(B2は山形ワイヴァンズのホーム戦を除けば原則実況のみ)。
でも、新しい状況に向かっていく時だからこそ、公威さんの気持ちが詰まった熱い言葉がアルビレックスには必要なのではないか。そう思いました。
脱力感のある低音ボイスが醸し出す独特な雰囲気
親近感のある口調も特徴の牧全さん 【(C)B.LEAGUE】
今シーズンはレバンガホーム戦12試合を担当。牧さんの引退セレモニーが行われた1月21日の横浜ビー・コルセアーズ戦で初めて解説を担当しました。
牧さんの解説スタイルはかなり独特で、まるでバスケを楽しむそこら辺のお兄ちゃんと一緒に見ている感覚になれる解説ぶり。
もちろん選手としての経験があるからこその目線に基づいた解説もあるのですが、実況のアナウンサーが熱く伝えている中でも「おー」「ナイスディフェンスー」「いいよー」などと、脱力感のある低音ボイスで頻繁にリアクションのコメントを挟んでくるのも特徴。
それでもなんだか心地良く感じられるのは、現役時代はその色気で名をとどろかせていた牧さんの出す雰囲気があるからかもしれません。
昨シーズン、レバンガホーム戦の多くを解説していた折茂武彦さんに続く名物解説者になりつつある感じもする牧さん。来シーズンもレバンガの中継でその声を聞けたら嬉しいなと思っております。
「解説者の話って本当にありがたい」
難しく感じる戦術を説明してもらえると一つひとつのプレーをより深く楽しますし、選手としてどう感じるのかという話を体験談も交えて聞けると、気持ちを想像しながら見られることも。
私みたいにバスケをまともにプレーしたことがない人間からすると、解説者の話って本当にありがたいなと、今シーズン深く思ったのでした。
このコラムを書いている時点で絶賛開催中のBリーグチャンピオンシップ・B2プレーオフでも、実況・解説の方々がその熱戦を伝えています。
その激しい戦いにひとりのバスケファンとして興奮しつつ、その言葉にも引き続き注目していきたいなと。
そして、来シーズンも実況・解説の皆さま、よろしくお願いいたします!
きんきんきん。(B MY HERO!特派員)
【(C)きんきんきん。】
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