世界王者相手に奮闘するも、勝ち点を奪いきれず【カディスCF】
5分間で見えた力の差
カディスは前節からスタメンを一人変更してこの日のゲームに臨んだ。
前半からゲームは目まぐるしく攻守が入れ替わる展開に。レアル・マドリードがボールを握りながら徐々にカディス陣内に押し込んでいくのに対し、カディスはピッチ中央でブロックを形成しながら、素早いカウンターからのチャンスを狙う。
この日最初にチャンスを作ったのはホームのカディスだった。右サイドのボンゴンダがドリブルで中央へと侵入し、サイドチェンジ。後方から駆け上がってきたエスピノが強烈な左足のシュートを放つが、これはポストに弾かれる。レアル・マドリードもすぐさま反撃を見せる。15分、左サイドから攻め込むと、最後はスペイン代表アセンシオがペナルティーエリア内から左足で強烈なボレーシュートを放つがカディスの守護神ヒルがスーパーセーブを見せる。その2分後にはレアル・マドリードが中央から縦に速い攻撃で最後はベンゼマがゴールキーパーと一対一になるが、またしてヒルが好セーブを見せる。34分、39分にはベンゼマとこの日マン・オブ・ザ・マッチに選ばれる活躍を見せたロドリゴが決定機を迎えるも決め切ることはできず前半をスコアレスで折り返す。
後半に入ってもレアル・マドリードの攻撃は止まらない。バラエティー豊かなパスでカディスペナルティーエリア内へと何度も侵入する。それに対しカディスは、守護神ヒルを中心とした粘り強い守備で簡単にはゴールラインを割らせない。
49分、ディフェンダーのロングフィード一本からロドリゴが裏へと抜け出し、キーパーと一対一の決定機を迎えるが、この日絶好調のヒルがここでも好セーブを見せる。
カディスはクリス・ラモスとボンゴンダを中心にカウンターから相手ゴールへと迫るが、レアル・マドリードの素早い戻りを前になかなか決定機を作り出せない。
72分、遂にゲームが動く。スローインの流れから、ナチョがペナルティーアーク付近でボールを受けると、最後は右足を振り抜き、ゴール左隅へとシュートを突き刺す。先制点を奪ったレアル・マドリードだったが攻撃の手を緩めない。76分、カウンターからゴール前で短いパスを繋ぎ、最後はフリーになっていたアセンシオが左足でゴール隅へとシュートを流し込み追加点を奪う。後がなくなったカディスは前線からハイプレッシャーをかけショートカウンターを狙うが、レアル・マドリードは長短のパスをうまく使い分けながらさらにカディスゴールへと襲いかかる。
カディスはチャンスを作り出すことができず、ゲームはそのまま終了。レアル・マドリードの完封勝利となった。
カディスの次の試合は4月22日土曜日 午前4時(日本時間)キックオフ。 アウェーでRCDエスパニョールと対戦する。
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