プレミアリーグ延期分の第12節、マンチェスター・シティはアウェイでアーセナルと対戦。1試合数少ないリーグ首位の相手を勝ち点3差で追うシティは、この試合に勝つと暫定的に順位逆転という状態であった。絶対に負けられないこの首位攻防戦において、グアルディオラ監督はハーランドやディアスらを先発起用。一方のアーセナルは、日本代表の冨安や昨季までシティに所属していたジンチェンコがスタメンに名を連ねた。

　スコアが動いたのは24分。冨安のGKへのバックパスを狙ったデ・ブライネにボールが流れ、シティの大黒柱が左足でループシュート。一瞬の隙を突いたマンチェスター・シティが先制に成功する。

　しかしエデルソンが40分にペナルティエリア内で相手選手を倒してしまい、PKを献上。アーセナルのFWサカに同点PK弾を決められてしまう。ボールポゼッション率40%と、珍しく相手よりボール支配率を下回ったシティは、前半を1-1で折り返した。

　前半だけでイエローカードを3枚貰い、慎重な戦いを強いられたマンチェスター・シティだったが、徐々にボールを持つ時間が増え、試合をコントロールする時間も増えていく。そして72分、敵陣でボールを奪うとベルナウド・シウバからハーランド、ギュンドアンと続き、最後は左サイドで待ち構えていたグリーリッシュにラストパス。シティの背番号10は右足ダイレクトで見事にゴールネットを揺らした。

　そして82分、右サイドの深い位置でギュンドアンのスルーパスを受けたデ・ブライネがペナルティエリア中央にボールを折り返すと、ハーランドがトラップから右足を振り抜き、大きな追加点。リーグ最多アシスト者とリーグ最多得点者のホットラインでスコアは3-1となる。

　この2点リードを守り切ったマンチェスター・シティが見事敵地で勝ち点3を奪い、プレミアリーグ暫定首位に。リーグ3連覇に向けて大きな一歩を踏み出した。

ゴール
0-1　マン・シティ：デ・ブライネ（24分）
1-1　アーセナル：サカ（42分：PK）
1-2　マン・シティ：グリーリッシュ（72分）
1-3　マン・シティ：ハーランド（82分）