【徳島ヴォルティス】2026年W杯は俺の大会だ!大卒ルーキー 棚橋尭士に注目
【©TOKUSHIMA VORTIS】
今シーズンの徳島はこれまで作り上げてきたポゼッションスタイルに加えて、ラバイン監督が徹底して落とし込んできた「前線からのハイプレス」や「縦への速さ」が際立っている。その攻撃的なサッカーの中で選手たちはそれぞれの特徴を最大限に発揮していく。
【©TOKUSHIMA VORTIS】
活躍が期待される若き選手の一人に、今シーズンより国士舘大学から加わった棚橋尭士がピックアップされる。持ち前のゴールセンスと卓越した足元の技術は徳島の未来を期待される逸材だ。
棚橋自身も「自分もどこからでもゴールを狙う意識を持っています。ゴールを狙う以外のアシストやチャンスメイクも自分はできます。そこが強み」と自分の特徴を話す。
2015年から2017年にかけて各世代別代表にも選出されており、2017年にはインドで開催されたFIFA U-17ワールドカップのU-17日本代表メンバーにも選出されている。
この大会、日本はラウンド16でイングランド相手にPK戦の末敗退。棚橋自身はグループステージの第3節ニューカレドニア戦(1-1)のみの出場(スタメンフル出場)に留まった。
棚橋は当時について「最後はイングランド相手に負けましたが、日本としてはそのイングランド戦が一番いい試合ができたんじゃなかと思います。個人としてももちろん試合に出たい思いはありましたが、外から見ていても感じることは多くありました。あのような世界の舞台で『個』で打開していた選手たちが今、スーパースターとしてヨーロッパで活躍しています。自分もそこを目標に目指さないといけません」と振り返りつつ、国際舞台で感じた世界との差に『個の力』をあげた。
【Kaoru WATANABE/GEKISAKA】
国士舘大学では前十字靭帯断裂により長期離脱を余儀なくされた時期もあったが、最終学年となった4年時には総理大臣杯優勝の栄光を掴みとった。「決勝戦では負傷してしまいましたが・・(苦笑)優勝できて本当に良かったです」と笑顔で振り返る。「(大学4年間で)上手くなったかは分からないですけど、確実に強くなったと感じています。自分自身、昔から上手さはあるけど強さやインテンシティが足りないと言われてきたので、その弱い部分を磨けたことが本当にプラスになりました」と国士舘大学での4年間を総括した。
【Koyo KODAMA/GEKISAKA】
大卒ルーキーであるが物怖じしない貪欲な姿勢は指揮官の目に留まっているはずだ。ラバイン監督も「技術が高く、ゴール前の質を出せる選手」と棚橋を評価している。チームからの期待も大きい。
【©TOKUSHIMA VORTIS】
攻撃陣のポジション争いも激しさを増す中、棚橋はその競争を勝ち抜き、シーズンを通してスタメンに定着することができるのか。
最後に「今シーズンが終わった後、どのような成長を遂げていたいか、そしてプロとしてどこを目指していきたいか」という質問を投げかけた。
「個人としては自信がめちゃくちゃついているくらいに、中心選手になっていれたらいいなと。ゴールもいっぱいとって一年目ですが大きく成長した姿を見せたいです。そして、プロサッカー選手をやる以上、いつかは日本代表入りしたいですし、そこは目標にしている場所です。この前のカタールワールドカップを見て、より一層、国を背負って世界の舞台で戦いたいという気持ちが芽生えました。これからプロでやっていく中で、そこに到達するには自分次第だと思います」と覚悟を決めた目で力強く語った。
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