スポーツ大学での4年間の学びを活かし、スポーツを『支える人材』へ!

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会

【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 2003年に開学したびわこ成蹊スポーツ大学は、2023年開学20周年を迎えた。これまで約4,500名の卒業生を輩出してきたが、スポーツを「支える」人材育成に注力している。
 関西学生サッカーリーグ1部に所属するサッカー部(女子)から、チームを牽引した2名のアスリートが春から新たなチャレンジをスタートさせる。2人キャプテン制でのキャプテンを担い、在学4年間で3度の2部優勝・1部昇格を経験した小出千桜と松村亜月。小出は理学療法士の資格取得のために進学し、松村は幼児教育現場へ就職する。春からそれぞれのスタートを切る2人に、4年間を振り返るとともに、これからのチャレンジについてインタビューを行った。

保健体育科教員を目指してスポーツ大学へ。スポーツを学ぶことで新たな道への可能性が―

 高校時代からサッカーに打ち込む2人が入学したきっかけは、『保健体育の教員免許を取得したい』と共通していた。しかし、スポーツを学び、競技に取り組むことで、新たな出会いがあった。小出は「怪我の多い4年間。ただ、そのおかげで将来やりたいことを見つけることができた。健康・トレーニング科学コースで学んだことを部活動で実践することができた」と振り返る。一方、松村は「生涯スポーツコースで学ぶことで、運動が得意だから好き、苦手だから嫌いではなく、苦手だけど好きと思えるように、子どもの運動嫌いをなくすことに興味を持った」と話す。「学校の先生になりたい」と入学したスポーツ大学で、人を、スポーツを「支える」道と出会った。さらに、在学中にJFA公認C級ライセンスを取得。卒業後にサッカーと直接かかわる場ではなくても、サッカーからの学びを糧に、活動の幅や視点が広がるようにと貪欲な姿を見せている。

ゲームキャプテンとして試合に出場する松村亜月 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

性格やプレースタイルが異なる2人だからできた2人キャプテン制―

 主にゲームキャプテンとしても先頭に立つ姿を見せていた松村は、「千桜のサポートやマネジメント能力に助けられた」と小出の存在を話す。お互いに「人前に立って話すことは苦手だった」と振り返るが、チームの中でキャプテンという立場になったことで、行動に変化が生まれた。元々、あがり症だった松村は「人前に立って話すことはとても苦手なため、今までずっと避けてた。しかし、監督不在時のトレーニングを行う中で、どうしたら全員が集中して取り組んでくれるのか、どうしたら話を聞いてくれるのかを考えていくことで、はっきりと前に立って話すことができるようになったことや、目標達成のために、チームとして見直さなければならない点を全員の前で言うことができるようになった」と自分自身の成長を感じている。チームについてくさんコミュニケーションをとり、良い関係を築けたことで、お互いの得意不得意を理解し補うことが成長につながった。

試合中プレーでチームを鼓舞する小出千桜 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 共通する点が多い2人が、学びだけでなく、課外活動に対しても夢中になったスポーツ大学での4年間。小出は「部活動でさまざまな役職をやる中で任された仕事をこなすことが多く責任感がついた」と成長を感じている。また、松村は「考え方や、捉え方、価値観が一人ひとり違う中で、自分がどう行動していくかであったり、違いを受容し、柔軟に変化していくことの大切さを学んだ」と「人として成長した」と振り返っていた。
 これからも人を、スポーツを「支える」人材を目指すことは共通している。大学を卒業して進む道は、それぞれ異なるが、互いに切磋琢磨した2人の関係はこれからも続く。
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著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

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