【Xリーグ】短期集中連載 ライスボウルまであと2日 アメフト日本一への軌跡:富士通フロンティアーズ編(7)
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Vol. 7 RBTセミファイナル:タレントぞろいのオフェンスが爆発 全攻撃シリーズ得点でライスボウル連覇に王手
強肩と俊足を併せ持つエレコム神戸のクオーターバック(QB)デイビッド・ピンデルと富士通ディフェンスのせめぎあいが注目された試合だったが、ふたを開けてみると富士通オフェンスの独壇場だった。最終スコアこそ39-21だったが、前半だけで26-0とリードしたディフェンディングチャンピオンが後半にシュートアウトに持ち込んだエレコム神戸を退けるという展開だった。
この試合の富士通オフェンスはすべてのポゼッションで得点を挙げ、パンター(P)吉田元紀の出番はなかった。それだけではない。オフェンスの中心選手がそれぞれにいかんなく能力を発揮した。それは個人スタッツにも表れている。
1キャリーあたりの平均獲得距離で19.7ヤードを稼いだ富士通フロンティアーズRBトラショーン・ニクソン 【©X LEAGUE】
QB高木翼は23試投でパス失敗はわずか2回のみ。計3つのタッチダウンパスを成功させた。キッカー(K)納所幸司も4回のフィールドゴールを成功させたが、そのうち3本が40ヤードを超えた(最長は49ヤード)。
パスをキャッチした後ディフェンダーを振り切ってフィールドを駆け上がる富士通TE藏野裕貴(右) 【©X LEAGUE】
オフェンスと表裏をなすディフェンスも前半でエレコム神戸をシャットアウトすることで大きく貢献した。エレコム神戸オフェンスの武器であるラン攻撃を87ヤードに抑えた。一方でパスで328ヤードを許したが、これは後半のキャッチアップオフェンスによるところが大きい。
エレコム神戸ファイニーズQBデイビッド・ピンデルをタックルする富士通守備陣 【©X LEAGUE】
そして、いよいよパナソニックとの再戦が決まった。勝てば2016-19年の4年連続優勝以来となる連覇の達成だ。第二次黄金期の幕をこじ開ける試合になるかもしれない。FUJITSUレッドのジャージをまとい、ライスボウル無敗神話の新章を綴る。
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