【Xリーグ】短期集中連載 ライスボウルまであと2日 アメフト日本一への軌跡:富士通フロンティアーズ編(7)

Xリーグ
チーム・協会

【©X LEAGUE】

2022年シーズンのアメフト日本一を決めるアメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯第76回ライスボウル(1月3日、東京ドーム)までいよいよあとわずか。対戦カードは昨年と同じで、2年連続7回目の優勝を狙う王者・富士通フロンティアーズと7年ぶり5度目の日本一奪回を悲願とするパナソニック インパルスの顔合わせだ。前回対戦では二転三転する大接戦の末に富士通が24-18で勝利した。ここまで全勝で勝ち上がってきた両チーム。勝てば「パーフェクトシーズン」の達成だ。富士通の連覇かパナソニックのリベンジか。両チームのライスボウルまでの道のりをシリーズで振り返る。

Vol. 7 RBTセミファイナル:タレントぞろいのオフェンスが爆発 全攻撃シリーズ得点でライスボウル連覇に王手

ライスボウルトーナメント・セミファイナルの第2試合は東京ドームでは3年ぶりとなるナイトゲームとして開催され、富士通フロンティアーズがエレコム神戸ファイニーズと対戦した。

強肩と俊足を併せ持つエレコム神戸のクオーターバック(QB)デイビッド・ピンデルと富士通ディフェンスのせめぎあいが注目された試合だったが、ふたを開けてみると富士通オフェンスの独壇場だった。最終スコアこそ39-21だったが、前半だけで26-0とリードしたディフェンディングチャンピオンが後半にシュートアウトに持ち込んだエレコム神戸を退けるという展開だった。

この試合の富士通オフェンスはすべてのポゼッションで得点を挙げ、パンター(P)吉田元紀の出番はなかった。それだけではない。オフェンスの中心選手がそれぞれにいかんなく能力を発揮した。それは個人スタッツにも表れている。

1キャリーあたりの平均獲得距離で19.7ヤードを稼いだ富士通フロンティアーズRBトラショーン・ニクソン 【©X LEAGUE】

エースランニングバック(RB)で今季のXリーグMVPにも輝いたトラショーン・ニクソンは7回のボールキャリーで138ヤードを獲得、 1タッチダウンをあげた。1キャリーあたりの平均獲得距離は19.7ヤードという驚異的な数字だ。レシーバー陣では松井理己が5回のパスキャッチで2タッチダウンレセプションを記録。松井をはじめ、サマジー・グラント、木村和喜、藏野裕貴が1キャッチあたりの平均獲得距離で11ヤード以上をマークした。

QB高木翼は23試投でパス失敗はわずか2回のみ。計3つのタッチダウンパスを成功させた。キッカー(K)納所幸司も4回のフィールドゴールを成功させたが、そのうち3本が40ヤードを超えた(最長は49ヤード)。

パスをキャッチした後ディフェンダーを振り切ってフィールドを駆け上がる富士通TE藏野裕貴(右) 【©X LEAGUE】

セミファイナルという重要な試合で活躍するべき選手たちが自分の仕事を高いレベルでこなしたところに富士通の勝因があった。連覇の懸かるパナソニック インパルスとのライスボウルに向けて理想的な形でオフェンスのピークを迎えたと言っていいだろう。

オフェンスと表裏をなすディフェンスも前半でエレコム神戸をシャットアウトすることで大きく貢献した。エレコム神戸オフェンスの武器であるラン攻撃を87ヤードに抑えた。一方でパスで328ヤードを許したが、これは後半のキャッチアップオフェンスによるところが大きい。

エレコム神戸ファイニーズQBデイビッド・ピンデルをタックルする富士通守備陣 【©X LEAGUE】

第3クオーター中盤以降は若手選手をディフェンスで起用したこともあり、ピンデルに3つのタッチダウンパスを許した。ピンデルのスクランブルランで距離を許す場面もあったが、前半の大量リードがあったために戦局には影響はなかった。むしろ、パスがうまいだけでなくモビリティにも長けるという点でタイプが似ているパナソニックのQBジェイロン・ヘンダーソンに見立てたシミュレーションになったかもしれない。対ピンデルの反省点を洗い出せばヘンダーソン対策もある程度できるだろう。

そして、いよいよパナソニックとの再戦が決まった。勝てば2016-19年の4年連続優勝以来となる連覇の達成だ。第二次黄金期の幕をこじ開ける試合になるかもしれない。FUJITSUレッドのジャージをまとい、ライスボウル無敗神話の新章を綴る。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

日本アメリカンフットボール・トップリーグのXリーグの公式アカウントです。 最新ニュースやイベント、チーム情報、チケットなど様々な情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント