ダービー最終日 下を向かず先輩・菊地孝平に勝利のバトンつなげる河合佑樹!
優勝戦1号艇を手にしたのは菊地孝平。
「すごくマッチングしており納得しています。スリット付近の足が一番いいです」と話している。
今節の菊地孝平は6走して、トップスタートを4回決めている。インから逃げることだけに集中するのみである。
そんな菊地孝平に勝利のバトンをつなごうとしているのが、同じ静岡支部の後輩・河合佑樹【写真2枚】。
準優12Rの勝者インタビューで菊地孝平に「いい走りをしていたのに残念。気合が入りました」と言わしめている。
選考順位36位でSG初舞台を踏み、準優まで駒を進めた河合佑樹だったが、2番手を走りながらも宮之原輝紀に内懐(うちぶところ)を突かれ、転覆失格の憂き目にあっている。
「ほんとうにがんばっていた」姿を間近でみていた菊地孝平だからこそ、こみあげる思いがあったのだ。
レース後の「足はよかったです。身体も大丈夫です」というコメントには、前に進まんとする強い意志が満ちている。
今年1月に尼崎周年でG1初優勝を果たしたが、「チャンスを逃さず取れてうれしいです。あきらめなくてよかった…」とかみしめるように喜んでいたのが印象深い。
今大会は「出足がよく好みの感じ」に仕上がっているというが、それは、ターン入口でグッと向き、出口で負荷のかからない状態を指す。思うところに入っていける裏付けといっていいだろう。
最終日の河合佑樹は、3号艇の前半6Rも5号艇の後半10Rも得意のまくり差しを繰り出す可能性が高い。
そして、同県先輩の菊地孝平へのエールとなる勝利をめざすことだろう。渾身(こんしん)のさばきに期待したい。
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