【マッチプレビュー】2022明治安田生命J3リーグ第15節 いわきFC対テゲバジャーロ宮崎
【©︎IWAKI FC】
テゲバジャーロ宮崎は、宮崎県の宮崎市、新富町、西都市をホームタウンとするプロサッカークラブ。チーム名の「テゲバジャーロ(=Tegevajaro)」は宮崎弁で「すごい」という意味の「てげ」、スペイン語の「牛(=vaca)」と「鶏(=pajaro)」を組み合わせた造語。そのため、エンブレムには宮崎牛と宮崎神宮の鳥居、みやざき地頭鶏などが描かれている。
前身は1965年に創設された「門川クラブ」。2003年に宮崎県サッカーリーグへ昇格し、2007年にチーム名を「MSU FC」に変更。2009年に宮崎県リーグ1部で優勝し、九州各県リーグ決勝大会で準優勝。九州サッカーリーグに昇格する。
2015年、クラブ名を現在の「テゲバジャーロ宮崎」に改称するとともに、将来のJリーグ参入を明言し、運営法人「株式会社テゲバジャーロ宮崎」を設立。2017年に九州リーグを制し、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2017で準優勝。JFL昇格を果たす。
2019年にJリーグ百年構想クラブに認定。福岡市に本社を置き、通信販売業や飲食業を手がける株式会社エモテントの創業者・小林稔氏が代表取締役会長、同社専務の二村恵太氏が社長に就任。新スタジアム「ユニリーバスタジアム新富」の建設が決まるなど、経営基盤を着実に強化。チームもJFLで力をたくわえていった。
J3ライセンスが交付された2020年。この年のJFLは、コロナ禍による自粛期間を経て、1回戦総当たりの短縮形式で開催。テゲバジャーロ宮崎は「リーグ4位以内と百年構想クラブ2位以内」というJ3昇格要件を満たすべく、開幕から上位をキープ。2位に入りJ3昇格チームを決めた。
■J3最多の16勝と44得点。
前半戦で2度の3連勝を果たして上位に食らいつくと、後半の第19節から5連勝。そして第27節にはホームでFC岐阜に勝利し、J3首位に。第29節の熊本戦にも勝利し、暫定首位で全日程を終えた。だが翌30節に熊本が勝って岩手が引き分けたことで、最終順位は3位。J3優勝を逃す結果に。
だが、16勝と44得点はいずれもJ3最多。持ち前の攻撃サッカーで、JFLで上位に入ったチームはJ3でも十分に戦えることをしっかりと証明してみせたのは確かだ。
そして迎えた2022年シーズン。躍進を支えた主力選手の多くが移籍するも、チームはインテンシティの高い攻守で奮闘を続けている。
CBはDFリーダー・代健司が残留。水戸ホーリーホックから瀧澤修平、徳島ヴォルティスから昨年いわきFC守備陣を支えた奥田雄大らを補強。MFはチームの心臓・千布一輝、10番を背負う徳永裕大が残留し、阪南大から江口稜馬、ブラウブリッツ秋田から下澤悠太らを補強。FWは元日本代表の工藤壮人の他、鹿児島ユナイテッドFCから薗田卓馬など実績ある選手を補強した。
戦績はここまで4勝6分け4敗の勝ち点18で11位。第14節にホームでFC岐阜に敗れ、現在3連敗中。いわきFCに勝利を収め、昨年に続く上位進出への足がかりとしたい。
■Jリーグの先輩による貴重なレッスン。
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■「ストロングをしっかりと出しつつ、一つ一つのプレーの質を上げたい」村主博正監督
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テゲバジャーロ宮崎さんは3連敗していますが、攻撃的ないいサッカーをしていて、決定機をたくさん作っています。単に決め切れていないだけで、十分強い。一昨年に昇格を阻まれたチームということも聞いていますので、ぜひリベンジしたい。勝たないと選手達の自信につながりませんから、必ず勝負をモノにします。
J3もだいぶ混戦になってきました。でも決してぶれずに、1試合1試合やるべきことをやる。その上でしっかり勝って、自分達の力を証明していきたいですね」
■デッドヒートを制するクラブはどこだ!?
そして4位が、同じく勝ち点28のカターレ富山。5月から6連勝しており、まさに勢いに乗っている。さらには戦力の充実がささやかれるFC岐阜が6月を3勝1分けの無敗で乗り切り、勝ち点24で5位。リーグは混沌としつつある。
例年になく厳しい戦いが続くJ3。昇格枠2を巡る激闘は、いよいよカギとなる夏場を迎える。
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熱き戦いにご期待下さい。
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