「頂点を、つかむ。」 マリーンズ戦記 5月24日 カープ戦 交流戦初戦を快勝!

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【2022年千葉ロッテマリーンズ チームスローガン】

 日差しも強かった。少し身体を動かしただけで汗ばむ陽気だった。日はなかなか沈まない。そしてマツダスタジアムから奇麗な夕陽が見えた。夏の気配を色濃く感じる広島でのナイトゲームだった。

 5月24日、2022年の交流戦初戦。マリーンズは7対0で快勝した。初回に先頭の高部が出塁するとマーティンの犠飛で先制。五回に二死から安田が四球を選ぶと松川の二塁打で追加点。六回にはまたまた先頭の高部の二塁打からマーティンの一ゴロの間に追加点。八回には中村奨の2号3ラン。九回は小川がプロ初打点となる犠飛と、マリーンズらしい野球で効果的に得点を重ねていった。

 「あの2点目を大きかったし、3点目も内野ゴロで1点をとれた。去年やっていた野球がようやく出来始めている」

 試合後の記者会見で井口資仁監督もマリーンズの誇る繋がりの野球に強い手ごたえを口にし、満足そうに試合を振り返った。

 目を細めたのは打線だけではない。エースの石川と高卒ルーキー松川のバッテリーが好調カープ打線を完全に封じ込めた。

 「今日もいいリードをしてくれた。石川もゾーン低め低めに丁寧に投げてくれた。上手くストレートに変化球を挟みながら、バッテリーでしっかりやってくれた。しっかりとミーチィングして対カープ打線に対して、しっかりとやってくれている」と指揮官。

 石川はこれで4勝目。そしてリードをした松川は五回の適時二塁打がマリーンズの高卒ルーキー初の交流戦安打の快挙となった。プロ野球では16年のイーグルスのオコエ以来の高卒ルーキーの交流戦打点だ。

 マリーンズは交流戦初年度の05年と06年の王者だ。そして通算としては、これで193勝165敗と大きく勝ち越している。まさに交流戦のマリーンズ。広島のファンに、ひときわ存在感をみせつけた。

 試合前の円陣では交流戦通算192安打の角中が叫んだ。明日5月25日、35歳の誕生日を迎えるベテランの檄にチームが盛り上がった。交流戦初戦を快勝に導く声だったといえる。

 井口監督は「初戦を勝てた。残り17試合、しっかりと戦っていきます」と気を引き締め直し、会見を締めると力強い足取りでバスに乗り込んだ。2022年のチームスローガンは「頂点を、つかむ。」。まずは交流戦で頂点をつかむ。そして勢いを加速させ、リーグ優勝への突き進む。マリーンズらしい野球でセ界を席巻する。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

球団に関するニュース、球団広報によるコラム、オフィシャルライターによるチームのこぼれ話や球団情報をお届けします。お楽しみに!!

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント