「頂点を、つかむ。」 マリーンズ戦記 5月17日 イーグルス戦 今季最多の14安打で逆転勝利

千葉ロッテマリーンズ
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【千葉ロッテマリーンズ井口資仁監督】

 霧が晴れた。サッと視界が開き、ハッキリと前が見えるようになった。5月17日のイーグルス戦(ZOZOマリンスタジアム)はそんなゲームとなった。ここまで先制をされた試合は0勝19敗1分け。相手先発の田中将大には2戦2敗。前回登板では完封負けを喫していた。同じ失敗は繰り返さない。試合前にはポツポツと雨が降ったこの日のゲームは悔しさを力に変え、試合に臨んだ。2点ビハインドの七回だった。岡の3号ソロで反撃開始。その後、繋ぎに繋ぎ5安打。5得点を挙げるビックイニングを作り出した。マリーンズらしい粘り強い野球が戻ってきた。逆転のマリーンズと言われた最後まで諦めない野球が目を覚ました。終わってみれば今季最多の14安打での快勝。グレーのCHIBAユニホームが誇らしく輝いていた。

 「久しぶりにこういう風につながった打線を見た。前半、なかなか点がとれなかったけど、後半、ちょっと球が浮いてきたところをしっかりと捉えた」と井口資仁監督も手ごたえを口にした。

 チームでここまで苦しんできた相手先発投手攻略法を共有し徹底し試合に向かった。七回に2番手の佐々木千が相手クリーンアップを三者凡退で抑え、流れを引き寄せた。その瞬間を指揮官は逃さなかった。

 「去年から(佐々木)千隼が投げると逆転したりと、今年もそれが続いているのかなと思った。あそこで流れをこちらに持ち込んでくれた」

 結果、七回の集中打が生まれた。努力が実を結んだ。流れが行ったり来たりしていた試合の中で、試合終盤の一つのイニングをテンポよく抑え込んだことで一塁側ベンチに野球の神様が、ほほ笑んだ。野球とはそういうものなのだ。
 
 「追い込まれたらウィニングショットのある投手なので、なんとか早いカウントで浮いた球を積極的に振っていこうと。前回の対戦ではカウントを作られていた。今日も序盤はそんな形だったが、徐々に展開が変わっていた」と井口監督もニンマリ。会心の逆転劇となった。
 
 1番の高部が2安打。七回の攻撃ではインコースの難しいボールを気合で押し返し、内野安打としチャンスを拡大させた。キャプテンの中村奨は3安打2打点。ここまではなかなか結果を出せず苦しんだが、背番号「8」らしい打席が増えてきている。佐藤都も勝ち越し打を含む2安打1打点。勝負強さが際立つ若者だ。ここまで不振に喘いでいたレアード、マーティンも外国人勢もそれぞれ1安打。ようやく本来の姿に近づいている。3号ソロを放った岡に、2試合連続マルチのエチェバリア。代打で登場した山口もしぶとく2点適時打を放った。役者は確実にそろいつつある。

 「(中村)奨吾は、ちょっとずつ状態は上がってきている。もっと上げてきてもらわないといけないけど、きょうはしっかりと仕事をしてくれた。ウチは奨吾、そして外国人勢が得点圏で走者を返す野球。本来の姿に近づきつつある」
 
 少しずつ体勢を整え直している確かな手ごたえがあるからこそ、指揮官は語気を強めた。
 
 会見の最後に報道陣から今季最多の14安打であることを問わると「今季最多?寂しいですね!」といっそう、声を強めた。まだまだ、こんなものではない。マリーンズ打線の本来のあるべき姿を高みに見据えているからこその発言だった。そして気を引き締め直した。

 「まず明日、勝つことが大事。一戦一戦、自分たちの野球をやっていきたい。チャンスを作りながらなかなか送れなかったり、点が入らなかったりとずっとこの何試合か続いている。しっかりと反省して明日も勝つ。この1週間しっかりと今日の勝ちを生かせるようにしたい」

 指揮官が見据えるのは終わった今日のゲームではなく、明日であり明後日。そして最終目標である頂点だ。2022年、「頂点を、つかむ。」という誇り高きチームスローガンを掲げるチームがようやくあるべき姿になりつつある。まずは交流戦前に借金を減らし、交流戦から怒とうの攻勢へ。逆襲に転じる。その体勢はようやく整いつつある。リーグ優勝へ、ただ、ただ頂点に向かって、まい進するのみだ。
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