<重賞レース分析>東京スプリントは近走成績などを素直に評価したい!

東京シティ競馬
チーム・協会

【第32回優勝馬:リュウノユキナ号】

4月20日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第33回東京スプリント(JpnIII)が実施される。
秋の東京盃(JpnII)と並ぶ1,200mの交流競走で、2009年に東京シティ盃から名称変更とともにダートグレード競走へ格上げされた。JRA馬の優勢が目立つが、地方馬勢も昨年まで4年連続で連対を果たしている。
ここでは東京スプリント過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。

<レース情報>
第33回東京スプリント(JpnIII)
日程:2022年4月20日(水) 20:10発走
距離:1,200m

第32回優勝馬:リュウノユキナ号 【東京シティ競馬】

■上位人気馬に推された馬は信頼できる

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[5-1-2-2](3着内率80.0%)、2〜5番人気の馬は[4-9-5-22](3着内率45.0%)、6番人気以下の馬は[1-0-3-93](3着内率4.1%)となっている。上位人気の馬ほど信頼できるレースだ。

■「地方」所属馬の好走例も少なくない

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[2-4-4-88](3着内率10.2%)、「JRA」の馬は[8-6-6-29](3着内率40.8%)となっている。3着内率は「JRA」勢が「地方」勢を大きく上回っているものの、3着以内馬のうち3分の1を「地方」所属馬が占めている点には注目しておくべきだろう。

■前走好走馬が優勢

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、5着以内の馬は[7-9-6-58](3着内率27.5%)、6着以下の馬は[3-1-4-59](3着内率11.9%)となっている。なお、第28回(平成29年)以降の過去5年に限ると、5着以内の馬は[4-5-3-27](3着内率30.8%)、6着以下の馬は[1-0-2-28](3着内率9.7%)である。前走好走馬は高く評価したい。

■前走の距離がポイント

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、1,000m以下の馬は[0-0-1-11](3着内率8.3%)、1,000m超1,500m未満の馬は[8-8-8-80](3着内率23.1%)、1,500m以上の馬は[2-2-1-26](3着内率16.1%)となっている。なお、第28回(平成29年)以降の過去5年に限ると、1,000m以下の馬は[0-0-1-9](3着内率10.0%)、1,000m超1,500m未満の馬は[5-4-4-35](3着内率27.1%)、1,500m以上の馬は[0-1-0-11](3着内率8.3%)である。前走が「1,200 m」や「1,400 m」のレースだった馬を重視したいところだ。

■少頭数のレースを経由してきた馬は不振

【前走の出走頭数別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の出走頭数別成績を見ると、11頭以下の馬は[1-0-0-29](3着内率3.3%)、12頭以上の馬は[9-10-10-88](3着内率24.8%)となっている。前走が少頭数のレースだった馬は過信禁物と見るべきだろう。

■“前年のJBCスプリント”で善戦した馬は安定感あり

【“前年のJBCスプリント”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“前年のJBCスプリント”における着順別成績を見ると、5着以内の馬は[3-4-6-12](3着内率52.0%)、6着以下の馬は[1-0-0-16](3着内率5.9%)、「不出走」の馬は[6-6-4-89](3着内率15.2%)となっている。今年も令和3年のJBCスプリントで善戦した馬が出走してきたらぜひ注目しておきたい。


TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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