「頂点を、つかむ。」マリーンズ戦記 4月3日ライオンズ戦 夢と希望にあふれる一日

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【千葉ロッテマリーンズ井口資仁監督】

 4月最初の日曜日は常勝軍団を目指すマリーンズにとって夢と希望にあふれる一日となった。ZOZOマリンスタジアムでのライオンズ3連戦3戦目。ここまで2連勝のチームの勢いがさらに加速する勝利となった。先発の佐々木朗希投手が8回1失点で昨年からZOZOマリンスタジアム10度目の先発で初勝利。平沢大河内野手が2打数2安打2打点。一軍での安打は19年9月9日以来(ホークス戦・ヤフオクD)。適時打を放つのは同年の8月15日以来(ファイターズ戦・東京ドーム)となった。ドラフト1位ルーキーの松川虎生捕手も好リードでチームを勝利に導くとプロ初の適時打で初の長打(二塁打)を記録。途中出場したドラフト2位の池田来翔内野手も負けてはいない。プロ初ヒットをマークした。

 「朗希が8回までしっかりと投げてくれたのが収穫。しっかりとストライク先行で早いカウントで追い込んで自分の有利なカウントで投げることが出来ていた。大河だったり池田もしっかりとバックアップして頑張ってくれている。虎生もしっかりとリードをしてくれた」と井口資仁監督は目を細める。

 これぞ令和の怪物だ。先発マウンドの佐々木朗は異名通りの異次元の投球を詰めかけた2万1315人の観衆に見せつけた。8回を投げて99球。3安打1失点。無四球で毎回の13奪三振。最速163キロ。直球の平均球速は159・4キロ、ボール球は、わずか25球、ストライク率74・7%という圧巻の投球だった。

 「100球手前でも160キロ出ていた。自分でギアのチェンジが出来ていた。少しずつ勉強しながら成長をしている。カーブなりスライダーなりの変化球でもしっかりとストライク取れたのも大きい」と指揮官も絶賛する投球内容。
 
 佐々木朗をドラフトで交渉権を獲得した際は自ら大船渡に足を運び、指名挨拶を行うなど誰よりも期待をしてきた一方で、ここまでの2年間は我慢をしながら計画的に大事に育ててきただけに3年目の進化に対する喜びは人一倍ある。

 プロ初完投勝利も見えていたゲームだったが、そこは長い目で見て守護神の益田直也投手へのスイッチを選択した。

 その理由について試合後、記者会見で問われた井口監督は「九回も考えはあったが、一年間ローテで回ってくれるのが今年の最優先なので、今日は変えました。日曜日で明日が月曜という事もあり休みなので、抑えの益田を投入することも出来た」と理路整然と説明した。

 これでチーム勝率は五割復帰。「マリーンズらしい試合。マリーンズらしい攻撃が出来た。火曜日からビジターでまたいい攻撃をして千葉に戻ってきます」と指揮官は腕をぶす。

 舞台は北の大地 北海道へ。プロ野球の話題の中心にいるBIGBOSSと今シーズン初めて相まみえる。昨年は13勝7敗5分けと大きく勝ち越した相手。今年も負けるわけにはいかない。「頂点を、つかむ。」とは2022年のプロ野球界の主役はマリーンズであるという事も意味する。開幕3カード目にして早くも無限の上昇気流に乗ったマリーンズがさらに連勝を伸ばし、優勝へのビクトリーロードを突き進む。

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