【マッチプレビュー】2022明治安田生命J3リーグ第4節 いわきFC対カターレ富山
【©︎IWAKI FC】
カターレ富山は、富山市を中心とする富山県全域をホームタウンとするクラブ。対戦相手と試合の見どころなどについて、詳しく紹介していこう。
富山県唯一のJクラブ・カターレ富山の運営法人は、株式会社カターレ富山。チーム名称の「カターレ(=kataller)」とは、富山の言葉「勝たれ(=勝て)」、「歌う」という意味のイタリア語「カンターレ(=cantare)」、頂点を目指して県民と「肩(Kata)」を組んで「行く(フランス語の「アレ(=aller)」というチームの姿勢など、いくつかの語呂合わせが由来となっている。エンブレムにあしらわれているのは立山連峰と富山湾、そして県花のチューリップ。
オリジンは、北陸電力サッカー部「アローズ北陸」とYKK APサッカー部。県内にあった二つの実業団クラブが、富山県サッカー協会の構想に賛同する形で統合されて生まれたクラブである。
2000年代前半、富山県にJリーグクラブはなかった。そこで「Jリーグ百年構想」のもと検討されたのが「富山県民クラブチーム構想」。富山県にJリーグチームを誕生させ、地域社会のシンボルとする。それは富山県民、そして県サッカー協会の悲願だった。
「県内にある二つのJFLクラブを母体とした新チームをJリーグに昇格させ、県全体で盛り上げていこう」
そんな思いのもと2007年、両チームは合併を発表。Jリーグ参入を目指し、カターレ富山として2008年よりJFLに参戦。2008年2月にはJリーグ準加盟クラブとして承認。JFLで3位に入り、Jリーグ加盟条件をクリアしてJリーグに参入した。
チームは2009年からJ2に参戦するも2014年シーズンにJ3降格。2015年からJ3で力を蓄えていった。昨年は13勝7分け8敗の勝ち点46でリーグ4位に入る奮闘。経営面でも基盤の強化が進み、この年の収益はJ3降格後最高の6億円を突破。スポンサー収入と物販収入も大きく数字を伸ばすなど、経営状態も充実ぶりを示している。
2022年は石崎信弘監督体制2年目。フォーメーションは昨年から引き続き3-3-2-2か。目玉は攻撃力。FWはFC岐阜から昨年のJ3得点王・川西翔太を補強。そしてチーム得点王の大野耀平、昨年夏に加入したマテウス・レイリアら、昨シーズンの躍進を支えたメンバーが残留している。中盤はFC東京からアルトゥール・シルバ、湘南ベルマーレから柴田壮介を補強し、デプスは厚い。高い位置からのアグレッシブなプレッシングサッカーを得意とするだけに、いわきFCとの戦いは間違いなく激しい展開となるだろう。
今シーズン開幕戦はアウェーで愛媛FCに逆転勝利。第2節もアウェーでFC今治と対戦。0対1で迎えた後半に同点に追いつくも失点し、2対1で黒星。ホーム開幕戦となった第3節はギラヴァンツ北九州を迎え、FWマテウスのゴールで先制するも1対2で逆転負け。第3節終了時点で1勝2敗の勝ち点3、得失点差ー1で13位となっている。
そんなカターレ富山を、いわきFCはいかに攻略するのか。村主博正監督のコメントを紹介しよう。
■「決して飲まれることなく、どれだけスタイルを貫けるか」村主博正監督
高い位置から積極的にプレスをかけるアグレッシブなプレースタイルは我々とよく似ており、長所をぶつけ合う展開になるでしょう。攻守の切り替えや球際の攻防は、おそらく今まで対戦したどのチームよりも激しくなる。その中でJ3経験豊富なFW川西翔太選手は要注意。そして今年加入したMFアルトゥール・シルバ選手はまだ試合に出ていませんが、もともとJ1でプレーしていた選手なので警戒しています。
全選手に期待していますが、特に注目しているのはアタッカー陣。前節の愛媛FC戦では先制したものの、いくつかの決定機を逃して2点目が取れず、結果的にギリギリの展開になってしまった。個人名を挙げずともわかっていると思いますので、前節にチャンスで決められなかった選手達の奮起に期待します」
【©︎IWAKI FC】
■本命不在のJ3を勝ち抜けるか。
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熱き戦いに、ぜひご注目を!
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