横浜DeNA 野球観戦に欠かせない応援団の葛藤と期待

横浜DeNAベイスターズ
チーム・協会

【©YDB】

横浜DeNAベイスターズは3月25日(金)(18:30プレーボール)の対広島カープで2022年のペナントレースを開幕する。自身初となる開幕投手を務めることとなった東投手の投球や昨シーズンルーキーとして加入し、新人特別賞を受賞した牧選手の活躍、就任2年目となる三浦監督の采配など見どころは様々だが、3シーズンぶりに観客動員制限がほぼなくなり試合開催ができるシーズンでもあります。
今回は試合観戦には欠かせない応援、その応援をリードする応援団の団長である「ベイスターズを愛する会」の谷口団長と「全国星覇会」の山下団長に2年間のコロナ禍の応援活動や今シーズンの応援活動について、その想いを聞きました。

横浜DeNAベイスターズの応援は「ベイスターズを愛する会」と「全国星覇会」の2つの団体がお互いに協力してファンの皆さんの応援をリードしています。この2つの団体が横浜スタジアムでのホームの試合はもちろん、ビジターの試合にも団員が足を運び、ベイスターズファンの応援をまとめ、選手の背中を押しています。

球団が横浜DeNAベイスターズになった2012年の観客動員数が116万人。そこから2019年に228万人を記録するまで毎年右肩上がりに観客動員が増えていましたが、その中で応援団をめぐる環境や観戦にくるファンも変わってきたのではないだろうか。

谷口「もちろん観客の人数は過去と今とではぜんぜん違うのですが、動員が伸びなかった時代に熱いファンがいなかったわけではないですし、ファンの温度、応援に対する本質は一緒だと思いますね。」

山下「過去は観客としての絶対数はもちろん少なかったですが、熱いベイスターズファンがたくさんいて、応援しにきていただいていたので、いい応援をできていたと思います。もちろんそれは今でも変わりません。」

これまでの応援団でのキャリアの中で一番の思い出はなんですか?

山下「2016年の東京ドームでのクライマックスシリーズ1stステージが一番思い出に残っています。レフトスタンドだけでなく3塁側までベイスターズファンが埋めつくしていてとても感動しましたし、ファンの皆さんの声もとても出ていた。東京ドームなのにベイスターズのホームの試合なんじゃないかなと思うほどで、独特な雰囲気でした。」

2016年東京ドームでのクライマックスシリーズの様子 【©YDB 】

2019年まで年々増えていく観客動員の中で応援できていた環境から一転、2020年からは新型コロナ禍によって、横浜スタジアムで応援できない環境となり、応援団もテレビ神奈川から借りているスタジオでのリモート応援をするという試合が続きました。その中で抱えた想いはどのようなものがありましたか?

谷口「非常に葛藤がありました。応援として一番重要な声がコロナによって出せなくなってしまった。声が無ければ応援もできない。しかしそのような中でも私たちはできる限りのことをやろうと思っていました。本音で言えば僕たちも球場にいって応援をしたいですが、スタジオから音だけでも届ける。少しでも通常と同じ雰囲気を出したいと思っていました。それによってファンの方々も手拍子だけかもしれないですが熱い気持ちになってくれれば雰囲気もでるだろうし、選手にもそれが伝わればいい戦いをしてくれると信じていました。

山下「そうですね。応援によって選手にどれだけ勇気を与えられるかだと思うので、コロナ禍で、制限された中で応援したとしても選手に勇気を届けることはできているだろうなと信じて応援していました。」

そんな環境のなかで応援することに関して意識していたことや工夫していることはあるのでしょうか。

谷口「普段通りにやることを意識していたので、通常時に応援している服を着て、トランペットや太鼓をもって本当に普段通りにスタジオで応援していました。応援ってやはり僕たちが前に出るのではなくて、ファンの皆さんが応援したくなる環境をつくることが我々の役割だと思っています。そのため、限られた環境の中でファンの方に応援してもらえるように、「ヨコハマクラップ」に代表されるような手拍子重視のリズム系の応援を考えたり、どうやって手拍子をしてもらうか考えたりという工夫はしましたね。少しでも手拍子のリズムでファンや選手に想いが伝わってくれていればいいなと思います。」

テレビ神奈川でのリモート応援の様子 【©YDB】

そんな中、2022年シーズンは2年ぶりに横浜スタジアムで有観客の中での応援活動も徐々に再開されることになります。

谷口「なかなか前半は通常の応援に戻すことは難しいと思いますが、旗を振る、太鼓を使うなどやれることからやっていくつもりです。今季は開幕戦からテレビ神奈川のスタジオでのリモート応援も継続しますし、横浜スタジアムでも太鼓での応援をやったりするのでハイブリッド型の応援になりますね。もちろん声を出すことは当面は難しいですが、その時のための準備もしっかりとしていくつもりです。ファンも多くなれば手拍子の音も大きくなりますし、今シーズンの感覚はまた違うと思うのですが、正直2年くらい現地で応援していないので想像つかないですね。」

山下「ファンの皆さんもそうだと思いますが、純粋に生で野球を見られることも楽しみです。僕たちは何度も球場にいっていますが、いつでも球場に入るときはテンション上がりますよね。」

最後に一緒に応援していただくファンの皆さんへの熱い想いをお願いします。

谷口「これまでずっと悔しい思いをしてきました。今シーズンのスローガンである横浜反撃のとおり、反撃というのはとてもいい言葉なので、ファンの皆さんもこの言葉を胸に応援してほしいし、私たちはその手助けをできればいいなと思っています。」

山下「ファンの皆さん、選手、球団、応援団、全員で反撃して優勝目指して戦っていきましょう。」

2021年の横浜スタジアム公式戦の様子 【©YDB】

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