1. FC ケルンとサンフレッチェ広島の提携がスタート

1.FCケルン
チーム・協会

【©1FCKoeln】

1. FC ケルンは国際関係拡大のプロジェクトとして、J1リーグ及びWe リーグ所属のサンフレッチェ広島とスポーツ、育成、マネジメントなどの部門で2024年までの提携を発表した。ケルンはこの提携により国際戦略を推進していく。

 スポーツ、育成部門では指導者研修やキャンプなど積極的な交流が育成部やスカウティング部で行われる。ケルンにおいても広島においても、それぞれのリーグで育成クラブとしてのエリートであるという目標は共通している。

 マネジメント部門では、広島とケルンでの研修が計画されており、 両クラブが共に未来に向かって進んでいけるように現場レベルでの交流が行われる。

 「ドイツの名門である1.FCケルンより、特に育成業務提携のお話をいただき、本日、調印にいたったことを、大変うれしく思います。サンフレッチェ広島は、日本一の育成・普及型クラブを目指すことをクラブ理念として掲げており、育成年代の強化には、これまでも力を入れて参りました。1.FCケルンは、若い世代の育成に非常に長けており、その経験やノウハウを吸収することが、クラブの成長・発展にもつながると確信しております。この提携を通じて、より質の高い育成メソッドを確立し、さらなる飛躍の一歩につなげて参りたいと思います。」と、サンフレッチェ広島仙田信吾社長は述べている。

 ケルンはネットワークを構築する

 「1.FCケルンと日本は長年切り離せない縁で結ばれている。広島とのこの提携は、広島とケルンのお互いに対する大きなリスペクトと信頼の元に締結され、更なる新しい生活を満たしていけることに感謝している。我々の目標はネットワークを構築することで、両クラブのスポーツ、経営両面での長期的な利益を生むことである。」とヴェルナー ヴォルフ会長は述べ、アレクサンダー ヴェーレ社長は、この提携に大きなポテンシャルがあるとし、「日本は多くの側面から興味深い市場であり、この提携を通じて、 スポーツと経営に関する専門知識を共有し、アジアでのFCの認知度を高め、新しいパートナーを獲得する。 FCファミリーと日本文化において、この提携は架け橋となるでしょう。」

 ケルンはこれまでも日本のパートナーと関係性を築いている。2021年から、日本体育大学や京都サッカー協会、相生学院高校などとオンラインでの交流を開始した。指導者、選手に向けたフスバルシューレの活動は高評価を得ている。それらの活動には2シーズン前から女子チームに所属している平野優花も参加している。

 1.FCケルンと日本の数十年間の関係

 1.FCケルンと日本の関係には長い歴史がある。奥寺康彦がブンデスリーガで最初の日本人としてプレイしたのは1.FCケルンだった。彼はすぐに順応し、1978年の2冠に貢献した。日本企業のパイオニアは1979年から1982年までユニフォームのスポンサーになった。その後は、サンフレッチェ広島で育った槙野智章や鄭大世、長澤和輝、大迫勇也と続いた。

 逆にケルンから海を渡って日本で活躍した選手もいる。元代表選手だったピエール リトバルスキとフランク オルデネヴィッツはジェフ市原千葉で、ミリヴォエ ノヴァコヴィッチは大宮アルディージャ、清水エスパルス、名古屋グランパスでプレイした。また、ケルンのプリンス、ルーカス ポドルスキもヴィッセル神戸で約2年半プレイした。

 また、1963年以降、ケルン市と京都市は姉妹都市提携を結んでいたり、2004年以降、ケルン市民の憩いの場であるアーヘナー ヴァイアー にあるヒロシマナガサキパークは、日本の2つの都市に原爆が投下されたことを思い出させると同時に、平和と連帯の象徴でもある。

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著者プロフィール

1.FCケルンは1948年に設立された、ドイツ西部の大都市ケルンに本拠地を置くサッカークラブで、ブンデスリーガに所属しています。1963年に発足したドイツ・ブンデスリーガの初代王者であり、日本人海外移籍の先駆者である奥寺康彦が所属していた頃には2度目のリーグ優勝を成し遂げました。また近年では、槙野智章や鄭大世、大迫勇也も所属していました。

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