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東京五輪レスリング女子50キロ級で金メダルを獲った須崎(共同通信)

須崎時代の幕開け 「ライジングスター」五輪の頂点に レスリング女子50キロ級

早稲田大学競技スポーツセンター

東京オリンピック2020 2021.08.07 千葉・幕張メッセAホール

「JAPAN'S RISING STAR」。UWW(世界レスリング連合)がそう評価した須崎優衣が、ついにオリンピックというレスリングの世界最高峰を登りきりました。1回戦から見せた圧巻の強さ。攻めも守りを冴え渡ったすきのないレスリングは、女子50キロ級における“須崎時代”の到来を予感させました。

スン・ヤナン選手をTフォールで下して歓喜する須崎選手 スン・ヤナン選手をTフォールで下して歓喜する須崎選手 共同通信

2019年7月、須崎選手は「みんな応援してくれていたのに、オリンピックに行けなくなっちゃいました」と大粒の涙をこぼしました。靭帯断裂の大怪我を乗り越えて挑んだレスリング世界選手権代表選考プレーオフで入江ゆき選手(自衛隊)に敗北。五輪代表を決める世界選手権出場の道が閉ざされたためでした。母・和代さんからは「よく頑張ったね。優衣のおかげですてきな経験をたくさんさせてもらったよ。ありがとう」と中学2年から親元を離れて頑張ってきたことを労われ、再び涙が溢れました。

2019年、天皇杯全日本選手権の優勝時に撮った須崎家の写真。左から父・康弘さん、優衣選手、麻衣さん 2019年、天皇杯全日本選手権の優勝時に撮った須崎家の写真。左から父・康弘さん、優衣選手、麻衣さん 家族提供

しかし、同じ早大レスリング部出身の姉・麻衣さんからは「「可能性としては0.1%ぐらいしかないかもしれないけど、その0.1%を信じて準備していこう」と言われ、「お姉ちゃんがそう信じてくれるのであれば、私もその可能性を信じてちょっとずつ頑張っていくね」と答えました。家族や友達、レスリング部員、吉村祥子コーチからも励まされ「ここでは終われない」と、再び前を向いて練習を始めました。

入江選手が世界選手権でメダルを取れば五輪出場の可能性はなくなるはずでしたが、結果は入江選手の準々決勝敗退。再び可能性が生まれ、2021年4月の五輪アジア予選で五輪代表を勝ち取りました。

須崎「また、次も頑張りたい」 パリ五輪での連覇へ意欲

表彰式で笑顔を見せる須崎選手 表彰式で笑顔を見せる須崎選手 共同通信

初めての五輪。早大レスリング部の佐藤吏監督は、入江選手に敗れてからの2年間の成長に手応えを感じていました。困難を克服したメンタル面、鍛え抜いた類稀な体幹の強さ。五輪の頂上決戦でも遺憾なく発揮され、見事に金メダルに輝きました。

金メダルのプレゼンターとなった伊調馨さんはレスリング女子で五輪4連覇を達成。「また次も、その次も頑張ってと声をかけられました」という須崎選手は、「また次もがんばりたいと強く思いました」と答えました。

早大レスリング部・平山廉部長(国際学術院教授)

「正直なところ須崎選手がここまで強いとは思いませんでした。4試合全てがテクニカルフォール勝ち、ポイント合計41-0というのはレスリング史上に残る圧倒的な勝利ではないでしょうか? 織田幹雄先生もびっくりされていることでしょう。須崎選手は今が伸び盛りでさらに強くなるのではないかと期待しています」

早大レスリング部・佐藤吏監督

「完璧な試合内容でした。しっかり得点能力を上げた練習の成果が出せました。金メダル確実と試合前から言われた中で本人もプレッシャーがかかっていましたが、それをしっかり受け止めて期待以上の内容で応えてくれました。本当に嬉しく、誇りに感じます。これもオリンピックが開催されなければ成し得ませんでした。コロナ禍で開催にご尽力いただいた皆様に感謝いたします」

出場選手・競技結果
▽女子50キロ級 須崎優衣(スポーツ科学部4年・早大レスリング部)金メダル

決勝 ○ 10 – 0 ● スン・ヤナン(中国)

略歴
すさき・ゆい。千葉県出身。安部学院高等学校卒業。中学2年の時に親元を離れて全寮制のJOCエリートアカデミーでレスリングの英才教育を受けた。2017年・2018年、レスリング世界選手権連覇。2018年・2019年、全日本選抜選手権連覇。同年、全日本選手権優勝。これまで外国勢との対戦では負けなし。

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クラブ名
早稲田大学競技スポーツセンター
クラブ説明文

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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