【J1・広島】試合の見どころ J1リーグ第22節 vs.横浜FC

サンフレッチェ広島
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【©2021 S.FC】

試合の見どころ

 手応えを“勝利”という形へ結び付けたい一戦だ。前節・鳥栖戦では終始、相手を圧倒して先制点を奪いながらも後半アディショナルタイムにワンチャンスをモノにされてまさかのドロー。「我々のチャンスの数、相手のチャンスの数を考えたら、内容的に勝点3を取らないといけないゲームだった」と城福浩監督が語ったとおり、まさに勝利に相応しいゲームを取りこぼした印象だ。この結果、3バックシステムに変更してからの5試合は2勝3分。負けてはいないが、あまり勝ててもいない。特に、鳥栖戦に象徴されるように、3バックになってからどのゲームも内容は格段に良くなったが、勝ち切れない試合も続いており、あとはチームとして勝負強さを身につけたいところとなる。
 その意味でも今節は勝点3を奪って、一区切りをつけたい試合だ。今節が終われば約1カ月間のオリンピック中断期間に突入する広島は、やはり勝って気持ちよく一息つきたいところ。相手の横浜FCはここまで1勝5分15敗の勝点8で最下位に沈み苦しい時期を過ごしている中、今節は敵地だろうと勝利目指してアグレッシブに戦ってくることが予想されるが、「相手がどう来るかよりも自分たち。90分をとおして、あるいは時間帯を考えてどう戦うかに重点を置きたい」(城福監督)と、広島は自分たちのスタイルを貫く覚悟を示す。最近のゲームで披露できている前線からの機能的な守備、素早い攻守の切り替え、複数人が連動したコンビネーションプレー、迫力あるサイド攻撃など、着々と積み上がっている戦いを発揮して勝利を目指すことになる。
 もちろん、最下位だからと言って、横浜FCは簡単な相手ではない。「ストロングを持っている選手がいるし、内容的にも前節・清水戦の前半は圧倒していた。結果は思ったような形ではないかもしれないが、内容そのものついては、手応えを持っているチームだと思う」と城福監督。4連敗を止めた前節・清水戦(1△1)は、後半に追い付かれたとはいえ、まさに横浜FCらしい充実した内容だった。特に先制点の起点にもなったサイド攻撃や大きな得点源であるセットプレーは迫力十分であり、注意が必要となる。試合前日も攻守のセットプレーを念入りに確認した指揮官は、「(横浜FCは)セットプレーで点を取っているし、どの試合でもビッグチャンスも作っている。ただ、相手の失点を考えると、我々のセットプレーにもチャンスがある。セットプレーは本当にキーになる」と想定。横浜FCのストロングを把握した上で、自分たちの強みを発揮して2試合ぶりの勝点3奪取を目指す。

城福浩監督試合前日コメント

---横浜FCの印象は?
「ストロングを持っている選手がいるし、内容的にも前節・清水戦の前半は圧倒していた。結果は思ったような形ではないかもしれないが、内容そのものついては、手応えを持っているチームだと思う」

---相手のサイドは警戒だが?
「キックが非常にいい。クロスに対する入りもそうだが、やはりクロッサーに圧力をかけないといけない。ニアもあるし、ファーへの動き直しもある。ヘディングできる選手もいるので、サイドからのクロスに対しては我々のウイングバックだけでなく、全員でしっかりと圧力をかけないといけない」

---横浜FCの現状を考えると、勝点3が欲しい中でアグレッシブに戦ってくるのでは?
「相手がどう来るかよりも自分たち。90分をとおして、あるいは時間帯を考えてどう戦うかに重点を置きたい。また、横浜FCはセットプレーをかなりデザインしてくる。もう一つはキッカーがいいので、そこは本当に注意したい。セットプレーで点を取っているし、どの試合でもビッグチャンスも作っている。ただ、相手の失点を考えると、我々のセットプレーにもチャンスがある。セットプレーは本当にキーになる。相手は『これで点を取って、しっかり守り切る』という勢いが動いてくると思う。そういう集中力に負けないようにしたい」
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著者プロフィール

東洋工業(株)蹴球部として1938年に創部。1992年にサンフレッチェ広島と改称し、1993年の初年度からJリーグに参戦している。サンフレッチェの名称は、日本語の「三」とイタリア語の「フレッチェ=矢」を合わせたもの。広島にゆかりの深い戦国武将、毛利元就の故事に由来し、「三本の矢」を意味している。本拠地はエディオンスタジアム広島。2012年にJ1リーグを初制覇、2013年、2015年も優勝し、4年で3度のJ1リーグ制覇を果たした。2015年には、FIFAクラブワールドカップで3位になるなど、育成型クラブとして結果を残している。

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