【J1・広島】試合の見どころ YBCルヴァンカップ第5節 vs.横浜FM

サンフレッチェ広島
チーム・協会

【©2021 S.FC】

試合の見どころ

 サンフレッチェが目指すのは勝利のみだ。ルヴァンカップ・グループステージ4試合で1勝1分2敗の3位につける広島が、3勝1分で首位に立つ横浜FMに臨む一戦。相手は引き分け以上だと自力でプレーオフステージ進出が決まるが、広島としては引き分け以下だと他会場の清水vs.仙台の結果次第で突破へ黄色信号が灯る追い込まれた状況だ。逆を言えば、勝てば突破に向けて大きく前進できる戦い。17連戦の10試合目に向けてチームは疲労に加えてケガ人続出の苦しい状況だが、当然ながら何も諦めてはいない。「この状況でもルヴァンも諦めない。リーグも絶対に勝点を取るという覚悟を選手に伝えたし、選手もその腹の括り方をしてくれたと思う」(城福浩監督)。まさに目の前の試合にすべてを注ぐ覚悟だ。
 グループステージ突破へ最大の関門がこの一戦だ。ルヴァンカップだけでなく、リーグ戦も好調の横浜FMは、今季ここまで公式戦10勝4分1敗(リーグ戦は7勝3分1敗)。唯一の敗戦はリーグ開幕の川崎F戦であり、そこからは無敗を貫いている。就任4年目を迎えたアンジェ・ポステコグルー監督の攻撃的スタイルはより研ぎ澄まされ、どのチームも横浜FM攻撃陣に手を焼いている印象だ。実際、広島もリーグ第2節で戦った時には3-3の打ち合いとなり、ルヴァンカップ第2節では0-5の大敗。前線からアグレッシブに来るハードなプレッシングや両サイドを生かしたスピーディーな攻撃には大いに苦しめられた。直近のリーグ戦でもFC東京を3-0で倒している横浜FMは、疲労を考慮して今回はメンバーを大きく変えてくる可能性が高いが、ルヴァンカップ第4節ではターンオーバーしながらも仙台を5-2で撃破するなど選手層の厚さも見せ付けた。広島にとって正念場の一戦は、まさに強者との戦いだ。
 紫軍団はこの横浜FM戦からどう立ち上がれるかも注目である。直近のリーグ・神戸戦は良いところなく0-3の完敗。直近のリーグ戦5試合は1分4敗と苦しい状況が続いている。だが、ここで強豪・横浜FMを倒すことができれば、チームは自信を取り戻し、今後のルヴァンだけでなくリーグ戦にも良い流れを繋げそうなだけに、何としても勝利を奪いたいところだ。指揮官は言う。「もちろん、横浜FMがどういう立ち位置でやってくるか確認はしたが、大事なのは自分たちを取り戻すこと。守備がうまく機能している時、奪い方が良い時はどういう時だったのか。そこのメリハリ。また、攻撃は相手にとって怖い攻撃をするために出る選手が全員意識して表現してくれれば、自ずとリーグ戦にも繋がってくると思う」。広島は原点を思い起こし、横浜FM撃破を狙う。

城福浩監督試合前日コメント

---横浜FM戦に向けて、どのあたりを準備したか?
「もちろん、横浜FMがどういう立ち位置でやってくるか確認はしたが、大事なのは自分たちを取り戻すこと。守備がうまく機能している時、奪い方が良い時はどういう時だったのか。そこのメリハリ。また、攻撃は相手にとって怖い攻撃をするために出る選手が全員意識して表現してくれれば、自ずとリーグ戦にも繋がってくると思う」

---立ち上がりから積極的に攻めたい。
「メリハリが大事。前からアグレッシブに行く時とどうやってコンパクトに後ろを基準に守るのか。そのメリハリをしっかりできれば、我々らしく戦える。攻撃では、横浜FMは前から奪いに来るチームなので、我々は自ずとどこにスペースが空くか認識しながらやれば、スペースは突ける。実際に横浜FMとの対戦を見直すと、リーグ戦でのアウェイの試合は、そういうゲームができていた。アクシデントが多少あっても、我々の攻守におけるコレクティブな連動は失わないようにしたい」
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著者プロフィール

東洋工業(株)蹴球部として1938年に創部。1992年にサンフレッチェ広島と改称し、1993年の初年度からJリーグに参戦している。サンフレッチェの名称は、日本語の「三」とイタリア語の「フレッチェ=矢」を合わせたもの。広島にゆかりの深い戦国武将、毛利元就の故事に由来し、「三本の矢」を意味している。本拠地はエディオンスタジアム広島。2012年にJ1リーグを初制覇、2013年、2015年も優勝し、4年で3度のJ1リーグ制覇を果たした。2015年には、FIFAクラブワールドカップで3位になるなど、育成型クラブとして結果を残している。

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