熊本地震から5年〜ロアッソ熊本を応援していただいている皆様へ〜

ロアッソ熊本
チーム・協会

【©AC KUMAMOTO】

平成28年4月14日、16日に起こりました熊本地震より5年が経ちました。

その2回の大地震により犠牲になられた全ての方々へ哀悼の意を表します。また被災され今なお苦しい生活を送っていらっしゃる方々へお見舞い申し上げます。

前述いたしましたとおり、熊本地震発生の日より5年が経ちました。当時私たちロアッソ熊本の選手・スタッフ・クラブ職員も熊本県民の皆様と同じように、被災者となりました。

そのような中、日本サッカー協会、Jリーグ、全国のJリーグクラブ、またそのクラブを応援する全国のサポーターの皆様やサッカーファミリーの皆様、自らも被災されたスポンサーの皆様やプーマジャパン様のように県外に本社を置くスポンサー企業の皆様や株主様、他にも数えきれないほどの多くの方々にご支援をいただきました。
地震発生後早々にもチームの運営やリーグ戦の調整などに当たることが出来ましたのも、県内外の皆様よりの早急なご支援があったからこそでございます。あらためて御礼申し上げます。

また余震も頻発している中、巻選手をはじめとする当時所属していた選手達には、自らも被災者であったにもかかわらず、不安を抱える子どもたちを励まそうと、サッカー教室や一緒に遊ぶなど、自分たちが出来ることで精いっぱいの支援活動を行ってくれました。練習ができない環境の中、全国のクラブからは、選手の受け入れ、チーム・家族の受け入れを申し入れていただいたクラブも多数ございました。しかし選手たちは、熊本に残り、十分な練習ができない中でも不満を口にすることなく、普段となんら変わらないかと思うくらい練習に取り組み、また練習後には、県内の避難所をめぐり、物資を届けたり、子どもたちと遊んだり、お年寄りとお話ししたりと、プロ選手として、人間として大変すばらしい活躍を見せてくれました。このような活動を行なってくれた選手たちへはあらためて敬意を表し、感謝する次第でございます。

リーグ戦への復帰1戦目のジェフユナイテッド千葉戦、そしてホームとしてスタジアムをお貸しいただき、運営をさせていただきました日立柏サッカー場での水戸戦、ノエビアスタジアム神戸での町田戦や駅前不動産スタジアムでの金沢戦、讃岐戦。そのスタジアムをホームとするクラブの皆様には試合運営におきましても様々なお手伝いをいただきました。また試合をする2チームのサポーターの皆様に加え、他のチームのサポーターの皆様も多数ご来場いただきまして、ロアッソ熊本を応援することで熊本に思いを寄せていただきました。皆様に感謝を申し上げることは当然のことでございますが、あの日、あの時スタジアムに来場された皆様、テレビ画面をとおしてご覧いただいた皆様には決して忘れることが出来ないスタジアムの光景をご覧いただいたのではないでしょうか。まさにサッカーファミリーの力、日本が世界に誇ることができるJリーグというものをあらためて感じさせていただきました。

熊本・えがお健康スタジアムでのホーム戦再開につきましても、制限がある中ではございましたが、短期間でお客様を入れての試合ができるという状況まで作っていただきました熊本県の皆様、施設関係者の皆様の努力にもあらためて御礼申し上げます。
試合は勝利を収めることはできませんでしたが、熊本でのロアッソの試合を待ちわびていたサポーターの皆様の笑顔やサポーター同士でかわす挨拶、そして試合開始前にはセレッソ大阪のサポーターとロアッソ熊本サポーターとのエールの交換など素晴らしいシーンをたくさん見ることが出来ました。あらためて熊本で、ホームゲームを行うことの大切さを知る日となったのは言うまでもありません。

あの地震の日以来、苦しかったことも沢山ありました。しかしその苦しさを乗り越えられたのは、繰り返し申し上げますが、全国の皆様からいただきましたご支援、応援のおかげでございます。どれくらい感謝を申しても足りないくらいでございます。

私たち、ロアッソ熊本のこれからの使命は、これまでと変わらず「県民に元気を」「子ども達に夢を」「熊本に活力を」のクラブ理念の追求にございます。
私たちは、本当に熊本のみなさんを元気にさせているのか、子ども達に夢を届けられているのか、熊本に活力を生み出してもらえることができているのか。常に自問しながらクラブ運営を行っていく所存でございます。
 
現在、新型コロナウイルス感染症の影響により世界中が大変な困難の中、ここ熊本は、それに加えまして昨年起きました豪雨災害により甚大な被害を受けることになりました。このような状況の中でロアッソ熊本も十分は復興支援活動が出来ていない状況でもございます。
それをふまえまして、今年は熊本地震・豪雨災害よりの復興を祈念する「復興支援マッチ」を9月26日福島ユナイテッドFC戦にて執り行う予定にてしております。詳細につきましては、決まり次第お知らせいたします。

今後ともロアッソ熊本の活動への応援をお願いいたしますとともに、皆様と一緒に熊本地震・豪雨災害よりの復興へ取り組んで参りたいと思っております。

皆様、一緒に「闘え!」をお願いいたします。

令和3年4月16日
株式会社アスリートクラブ熊本関係者一同
ロアッソ熊本選手・スタッフ一同

震災直後から選手たちは子ども達とのサッカー交流を各地で行いました。 【©AC KUMAMOTO】

5月2日からチーム練習を再開 【©AC KUMAMOTO】

約1か月後の5月22日、アウェイ・ジェフユナイテッド千葉戦でリーグ戦へ復帰 【©AC KUMAMOTO】

熊本のスタジアムが被災し、試合が開催できないため、柏・神戸・鳥栖のホームスタジアムで試合を開催(写真は日立柏サッカー場での試合) 【©AC KUMAMOTO】

震災約3ヶ月後の7月3日に修復が完了したメインスタンドのみを使用して、熊本でのホームゲームを開催 【©AC KUMAMOTO】

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著者プロフィール

ロアッソ熊本は「県民に元気を」「子ども達に夢を」「熊本に活力を」のクラブ理念のもと2005年に発足、九州リーグ、JFLを経て2008年よりJリーグに加盟しました。 2008~2018年はJ2リーグ、2019からはJ3リーグに所属しています。 大木 武監督が2年目の指揮を執る2021シーズンは「闘え!」をクラブスローガンに、目標達成のため、クラブもチームも同じ熱をもって全員で闘っていく強い意志を込めています。

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