【札幌戦プレビュー】〜苦手札幌を倒して、歓喜をタイまで届ける〜

清水エスパルス
チーム・協会

【©S-PULSE】

今節の3日前、5日のルヴァンカップグループステージ第2節名古屋戦は、残念な結果に終わった。リーグ第8節浦和戦からターンオーバーで臨むと、前半終了間際にマテウスのフリーキックのこぼれを丸山祐市に詰められて失点を喫し、さらに54分にはマテウスに裏を取られて2失点目。後半終了間際に山崎凌吾にも得点を許して0-3の完敗。エスパルスは、グループステージ敗退が決まった。その試合後、西村恭史がこう話している。「今日の課題を出ていた選手、出ていない選手全員が共通意識を持って次につなげたい」。

たとえメンバーが違ったとしても、守備に問題があることはリーグ戦と変わらない。それは同じ監督の元、同じ練習をしている選手たちにとって、チームとしての課題でもあるということだろう。全員がこの試合から学び、短い時間ではあるが修正して今節に臨まなければいけない。特に今節は、より守備陣に注目が集まることになるだろう。それは相手が札幌だからだ。

昨季、札幌に屈辱的な思いをさせられた。第3節アウェイではアンデルソン ロペスに4得点を決められるなど2-5の大敗。雪辱を果たすべく臨んだ第23節ホームでの一戦だったが、10分にチャナティップに先制ゴールを奪われると、そこからジェイのハットトリックなど大量8失点。攻撃陣も振るわず無得点で記録的な惨敗だった。この試合に出場していた選手たちは、悔しさを忘れてはいないだろう。ペトロヴィッチ監督が18年シーズンから率いて3年目。メンバーも大きく変わることなく、チームとして成熟期に入っている札幌に対して、今節どれだけ守備陣が踏ん張れるか。忌まわしい過去を、ここで断ち切る試合を見せたいところになる。

その札幌は、ここまでリーグ戦では3勝3分2敗の8位。前節神戸戦は、29分に荒野拓馬のゴールで先制も、その2分後に山口蛍のゴールで同点に追いつかれ、45分にドウグラスのゴールで逆転を許す。後半開始早々に荒野のゴールで同点に追いついたが、再び山口のゴールで突き放されて再開後初の黒星となった。ルヴァンカップでは広島に2-1で勝利。勝ち点を6に伸ばして、Cグループ単独首位となっている。

エスパルスは、リーグ戦では第6節鳥栖戦で初めての勝ち点を手にしてから、第7節大分戦で初勝利、そして前節浦和戦ではレオナルドのゴールで先制されながらも、86分にヴァウドの2試合連続ゴールで同点に追いつき、現在3戦負け無し。「守備陣が注目される」と前述したのは、守備面だけでなく攻撃面でもそうだ。今季エスパルスはリーグ戦で10得点を挙げているが、そのヴァウドと立田悠悟が2得点ずつ、そしてファン ソッコの1得点と、実に半数を占めている。その全てがセットプレー、またはその流れからの得点だが、今節もその武器からの得点にも期待だ。

また、今節はタイ向けプロモーションとして、ユニフォームの背面選手名がタイ語表記となり、タイ国内からのリモート応援も実施されるなど、タイからも熱い視線を浴びることになる。そこで恥ずかしい試合はできない。エスパルスは、この試合で快勝し、国内のサポーターだけでなく、タイのサポーターまで歓喜を届けたい。


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2020明治安田生命J1リーグ 第9節
8月8日(土)18:00キックオフ

清水エスパルス vs. 北海道コンサドーレ札幌
@IAIスタジアム日本平

放送
DAZN/エフエムしみず/三角山放送局

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著者プロフィール

チーム名の「S-PULSE」は、「サッカー・清水・静岡」の頭文字Sと、サッカーを愛する県民、市民の胸の高鳴りとスピリットを表現するため、英語で「心臓の鼓動」を意味するPULSEを組み合わせて名付けられました。 1993年に「オリジナル10」の一つとしてJリーグ開幕を迎え、クラブの歴史がスタートしました。 こちらのサイトではチームや試合、イベントなど様々な情報をお届けいたします

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