さあ、大ブレイクの時! 山崎郡(前編)
【(C)BOATRACE】
オートバイレース出身
元オートバイレーサーだ 【(C)BOATRACE】
昨年のヤングダービーは、G1初出場の関浩哉が優勝した。もちろんG1初出場で、しかもデビュー初優勝でもあった。115期の関は出場選手のなかで登録番号が下から2番目という新兵でもあり、その前年が104期の中田竜太だったことを考えれば、一気に若い王者が誕生したといえる。今年はさらに下の世代、117期や118期生から出場者が出そうな状況で、ヤングダービーの世代感はどんどんと更新されていきそうだ。そうなると、その先輩の世代も負けてはいられない。ルーキー世代でいえば112〜114期あたりの選手が気合の入る一戦となりそうだ。特に112期と113期は今年でルーキー世代を卒業するだけに、その前にひとつの成果を手にしたいところだろう。
今回取り上げるのは112期の山崎郡。勢いに乗る大阪ヤングの主軸の一人だ。
優秀な成績でやまと学校(現ボートレーサー養成所)卒業 【(C)BOATRACE】
やまと学校での成績は優秀で、リーグ戦の勝率は7.26。馬場剛に次ぐ在校2位の成績だった。デビューは13年5月の地元住之江。デビュー節でいきなりフライングを切るなど、いきなり順風満帆とはいかなかったが、デビュー2節目に2着をあげるなど舟券には絡むこともあり、非凡な素質は見せつけている。それでもなかなか初勝利の機会は訪れなかったが、デビュー1年後の尼崎で5コースまくり決めて1着。嬉しい水神祭を果たしている。
この初勝利がきっかけとなって、山崎は成績を伸ばしていく。それまでは(デビュー3期目までは)勝率は2〜3点台に甘んじていたものが、4期目には4点台に乗り、5期目には5点台にアップ。6期目には5.62という勝率で、初のA級昇級を決める(A2級)。
さらに目覚ましい成長を遂げたのは7期目のことだ。1着数もグンと増え、勝率は6.44にアップしてA2級を1期経験しただけでA1級昇級を決めた。16年5月の若松ルーキーシリーズでは念願の初優出も果たしている。豪快なまくり、まくり差しを武器に、一気に存在感を増していったのだった。
そんな山崎の名前を、ボートレースファンに一躍知らしめる出来事が、初優出から半年後に起こる。唐津G2モーターボート大賞。初めて出場したG2以上のレースで、山崎は大仕事を果たしたのだ。
(後編に続く・・・)7/15(月)更新予定
2019年7月1日更新 文:黒須田守(BOATBoy) 写真:池上一摩(BOATBoy)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ