千葉ロッテマリーンズ石垣島キャンプ日記(2月8日)

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【千葉ロッテマリーンズ井口資仁監督】

 対外試合初戦は大勝となった。毎回安打の24安打、20対4の快勝。最後は藤原恭大外野手のライトへの特大の本塁打で締めた。プロ2年目の藤原は試合後、「練習の成果が出ましたね」と小さく笑った。年明けから振り抜いてきた結果。練習は嘘をつかない。

 「いい形で点を取れたと思う。みんないい動きを見せてくれた。やってきたことが出来ていた。積極的だった。ミスを怖がらずにやってくれた。実戦の初戦に打てたのは自信になると思う」

 井口資仁監督は必死にアピールしようと躍動した若手を褒めた。彼らが地道に練習を積んできた事は色々な方面から聞いて知っていた。選手たちの陰の努力、地道な努力をしっかりと把握したいと指揮官はいつも思っている。だから、様々な方面から情報を耳に入れることに時間を惜しまない。昨年12月に行われたプエルトリコや台湾のウィンターリーグでの試合動画もチェックをしてきた。1月の自主トレ期間もZOZOマリンスタジアムに頻繁に足を運んだ。石垣島での先乗り自主トレも26日入りし、28日の昼の便で一時帰京するという強行スケジュールで足を運んだ。すべては選手たちの姿を見たいがためだった。

 「これからの実戦の中で、もっともっと調子を上げていって欲しい。ここまでやってきたことを信じてプレーをして欲しい」

 井口監督は目を細めながら試合後の選手たちの姿を見つめた。そしてまた満足そうな表情を浮かべた。圧勝でもまだ選手たちはなにか物足りなさそうな顔をしていた。それが嬉しかった。貪欲な姿勢。飽くなき探求心。それこそがマリーンズの野球だ。

文 千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章
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