【フットサル/契約満了】「新生・浦安」を目指したアルベルト・リケル監督が2シーズンで退任へ。「今やっていることは将来につながっていきます」

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【軍記ひろし】

15日、バルドラール浦安は公式サイトを通して、アルベルト・リケル監督の今シーズン限りでの退任を発表。2018シーズンに就任して、2年間チームの指揮を執った。

縦に早いスタイルを貫いた

「新生・浦安」の構築に取り組んだアルベルト監督は、加藤竜馬らを中心に据えながらも、長坂拓海や丸紘生といった若い選手を積極的に起用。2年目となった今シーズンも「Crecer(成長する)」をテーマに、さらに若い小林晋明、二宮秀文、内藤瑠耶、大島旺洋といった選手たちも浦安セグンドから引き上げながら、成熟と世代交代に取り組んできた。チームのスタイルも、これまでと同様、3-1、4-0を併用しながらも、前線からの積極的なプレスやクワトロのパス回し、プレス回避、さらにはセットプレーに力を入れて、「縦に早いフットサル」を突き詰めてきた。順位こそこの2年間で10位、8位と振る舞わなかったものの、自身のFリーグでの最後の試合となった第33節の記者会見では、一定の成果を口にしていた。

「リーグ戦は終わりましたが、カップ戦は残っているので、まだ希望はあります。(今シーズンも)若い選手やあまりチャンスを与えられていない選手の育成に関わってきましたし、ケガや病気で長期離脱する選手も多かった。逆にポジティブな点は、出られない選手に出場機会を与えられました。どういったチームでも重要な選手がいなくなるのはキツいですからね。(選手層が豊富なわけではない)自分たちのチームではもっとキツくなります。それでも、浦安スタイル、アイデンティティは示せました」

アルベルト監督のラストマッチは、3月に始まる全日本選手権。クラブを通して、「シーズンはまだ続いています。全日本フットサル選手権では今まで通り、どの試合も勝つことを考えていますし、自分たちのフットサルを最後まで続けていきます」とコメント。最後まで新生・浦安で戦い抜く決意を語った。

以下、クラブからのリリースと、コメント全文。

いつもバルドラール浦安をご声援いただき、誠にありがとうございます。

アルベルト・リケル監督が2019/2020シーズンをもちまして契約満了となりましたことをお知らせいたします。

■Alberto Riquer Anton(アルベルト・リケル・アントン)

生年月日:1974年10月10日
国籍:スペイン
選手経歴:
1992-94 Redislogar(スペイン1部)
1994-97 CLM talavera(スペイン1部)
1997-03 caja segovia(スペイン1部)
2003-04 Dinamo Moscu(ロシア1部)
2004-09 Azkar Lugo(スペイン1部)
2009-12 OID Talavera(スペイン1部)
2012-13 Thai Son Nam(ベトナム1部)
2013-14 Segovia Futsal(スペイン2部)

スペイン代表 44試合出場
スペインリーグ優勝 2回
スーペルコパ優勝 3回
コパ デ エスパーニャ優勝 3回
2000年フットサルワールドカップ優勝
2001年UEFAフットサル選手権優勝

指導経歴:
2014-15 Inter Movistar Juvenil(ユース1部)
2015-16 Baku united(イングランド1部)
2016-18 Inter Movistar B(スペイン3部相当)
2018-20 バルドラール浦安

【コメント】
「若手選手の育成、チームの発展のためにバルドラール浦安に来て2年。目的に対して新しい挑戦を続けていくなかで若い選手たちも大いに成長を見せ、活躍してくれたことをとても嬉しく思っています。
ただ、勝利という部分については、苦しい時間が続きました。怪我などでの離脱に苦しむ時期もありました。それでも今やっていることは将来につながっていきます。残るコーチ陣がいままでやってきたことを引き継いで日本のフットサルの発展につなげてくれると信じています。そして、この2年は自分自身にとっても本当に良い経験となりました。
そして、シーズンはまだ続いています。全日本フットサル選手権では今まで通り、どの試合も勝つことを考えていますし、自分たちのフットサルを最後まで続けていきます。
最後に、ファンサポーターの皆さんの愛情と応援、そしてスタッフのみんなへの心からの感謝をお伝えします。そしてバルドラール浦安のこれからのより大きな成功を願っています」
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