「君のパワーが世界を動かす。」第20回全日本選手権通信 Vol.4 〜八王子の街を車いすってみた
【日本工学院八王子専門学校 スポーツカレッジ、クリエイターズカレッジから8名が参加】
【体験レポート】学生に、パワリフ選手と同じ目線で八王子の街を車いすってもらった
特定非営利活動法人日本パラ・パワーリフティング連盟(理事長:吉田 進 以下「当連盟」)は、「第20回全日本パラ・パワーリフティング 国際招待選手権大会(以下、全日本選手権)」を2020年2月1日(土)〜2月2日(日)に開催いたします。開催にあたり、昨年に引き続き今年も、日本工学院八王子専門学校(校長:前野 一夫 以下、「同校」)と全面的なコラボレーションを展開していきます。
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いつも歩いている八王子の街。皆さんは車いすに乗って巡ってみたことがあるだろうか?
「見ているだけじゃ始まらない!」と、同校のスポーツテイメントプロジェクトより威勢の良い8名の生徒が名乗りを上げてくれた。ちなみに全員車いす体験は今日が初めて。
現役パワリフ選手である佐野選手(車いすユーザー)と共に、同校から目指すは八王子の街だ。
メンバー紹介
【日本工学院八王子専門学校スポーツカレッジとクリエイターズカレッジから8名が体験】
【ルート】
それでは実際にどんな様子で車いすったのか、見てみよう。
【学生(以下、学)】「はいっ!」
【スポーツカレッジ 1年 石田栞太/右:スポーツカレッジ 1年 横山颯】
感動しながら、一行は学校を飛び出し八王子の街へ。
しかし学生を待ち受けていたのは試練の連続であった…
第1の試練「バスへ、車いする。」
【撮影しているのは、クリエイターズカレッジ 1年 伊藤 歩哉】
御覧の通り、石田君の顔が真っ赤である。
続く佐野選手は涼しい顔で乗り降り。
下り坂だって前車輪を浮かせてスーッと下車。
【佐野選手(以下、佐野)】「余裕っすね」
【佐野義貴選手(EY新日本有限責任監査法人)】
おいおい、まだ出発して10分も経っていないぞ。
足元のブレーキロックもかけて安全よし!
バスでJR八王子駅へ出発。
ちなみに、全日本選手権当日は、車いす乗車可能のバスも本数を多くして運行予定。車いすユーザーもぜひ大会に遊びに来てほしい!
大会情報は連盟HPにて発信中:https://jppf.jp/news/detail/id/419
【きつかった〜!】
■第1チェックポイント 京王プラザホテル八王子 到着
【京王プラザホテル八王子前にて】
みんなの顔からは多少の疲労がうかがえる。
この先大丈夫なのか…!?
ちなみにホテル前の段差にはきちんと小さな坂道が。
【石田】「これ助かる〜」
【ホテル前の段差、車いすにやさしい】
【横山】「やべぇ〜!まっすぐ進まね〜!!」
【初めての体験に興奮気味!?】
第2の試練 「エレベーターへ、車いする。」
限られた空間にスペースを見つけ、スネークインする技術は一朝一夕で得られるものではない。
(例1)
【横山】「(エレベーター内を映し出したモニターを見て)ひぇ〜めっちゃ人いる〜頼むからみんな降りてくれ。」
(例2)
【佐野】「(エレベーターが開き)じゃあ、安代くん、先降りて」
【安代】「えっ!…(どうやって…?)やってみます!」
ここから幾度とない切り返しを行い、安代くんがエレベーター地獄から解放されたのは言うまでもないだろう。
【(例1)エレベーター内を移すモニター】
【(例2)エレベーターの乗り降り、初めて体験する学生にとっては難しかった】
との佐野選手からお褒めの言葉をいただいた!
ちなみに八王子の街にはこのような車いすが2台も入る十分なスペースを確保した、バリアフリー仕様のエレベーターが多く見られた。さすがは「あなたのみちを、あるけるまち。八王子」である。
参考:八王子市 公式HP|ブランドメッセージ「あなたのみちを、あるけるまち。八王子」
https://www.city.hachioji.tokyo.jp/shisei/003/002/p024573.html
【あなたのみちを、あるけるまち。八王子】
第2チェックポイント 京王八王子駅 到着
【第2チェックポイントで】
到着したところで、そろそろあたりも暗くなってきたし、学校に帰るとしましょう。
選手交代、
【安代】「安代、いきま〜す!」と、余裕もつかの間。。。
【スポーツカレッジ 1年 安代翔真】
第3の試練 「坂道を、車いする。」
この日、佐野選手が早すぎてついていけない学生が続出。
【JR八王子駅前のスロープ】
同校は山の上に建てられているため、アップダウンの激しさから坂道や階段が多い造りとなっている。
【安部】「さすがに自力は無理だ…」
と、阿部君もギブアップ。みんなが背中を押してくれ、やっとの思いで登頂(?)。山口くんにバトンタッチし、ゴール。
みんな、本当にお疲れ様でした。
【スポーツカレッジ 1年 阿部洸斗】
車いすってみて、どうだった?
【スポーツカレッジ 1年 山口拓海】
【山口】「ちょっとした道の隙間、はまりそうで怖かったです。」
【佐野】「前車輪がよくはまって身動きが取れなくなっちゃうんだよ。」
【伊藤】「ショッピングモールのエレベーターを通じて京王八王子駅まで、結構時間がかかったことに驚きました。車いすユーザーの方だと、駅に隣接したエレベーターが無いとかなり不便なんですね。」
【佐野】「そうだね。ただ都内になると、もっと地下に潜り込んだりしないといけなくて、エレベーターがない場面もあったりするから、いちいち(階段脇の)昇降機を使うために駅員さんを呼んで…その点八王子の街は、広めのエレベーターんもたくさんあってかなり便利。」
【内田】「なるほど。普段父と車いすでいろいろなところに出かけるけど、今回カメラを回しながらわずかな段差などに注目することで、いつもは気づかない大変さに気づきました。」
【クリエイターズカレッジ 1年 内田吾郎】
【一同】「うんうん。」
【佐野】「今回の全日本選手権は、恐らく大会に惜しくも出場出来なかった選手がたくさん観戦にくるはずなんです。だから、学校の中でもたくさんサポートしてあげて欲しい。」
【三樹先生】「やっぱり同校の通路は狭いですよね…それが課題だなぁ」
【佐】「でもそれって、どうにでもなるんですよ。今日参加してくれたみんなは車いすユーザーの気持ちを体感してくれたから、当日活躍してくれるはず。」
こんな感じで、学生のみんなには、普段見えない景色が見えたようだ。全ての道をバリアフリーにすることは難しいが、人の心でいくらでも共生社会は作り出せる。全日本選手権でも、選手の試技に負けぬ、学生のみんなの活躍を期待しているぞ!
【クリエイターズカレッジ 1年 杉原 麻衣子】
おまけ 佐野選手の筋肉に群がる学生たち
【筋肉を触らせてもらった】
パラ・パワーリフティング選手のすごさを思い知らされた学生たちなのでした。
名称:第20回全日本パラ・パワーリフティング 国際招待選手権大会
日時: 2020年2月1日(土)〜2月2日(日)
両日とも競技は11時スタート予定(10:30開会式)
場所: 日本工学院八王子専門学校 片柳記念ホール
入場: 無料
主催・主管: 特定非営利活動法人日本パラ・パワーリフティング連盟
特別共催 : 日本工学院八王子専門学校
共催 : 東京都
後援 : 八王子市、八王子市教育委員会、 公益社団法人八王子観光コンベンション協会
参加国: 台湾、ラオス、日本
公認 : ワールドパラパワーリフティング
連盟スポンサー : 学校法人片柳学園、株式会社乃村工藝社、パナソニック株式会社、学校法人国際学園
協力 : 公益社団法人東京都障害者スポーツ協会
※今後大会概要は更新の可能性がございます。
【連盟オウンドメディア】
本大会に関する情報や、出場選手、今後の同校との取り組みにおける情報は、本リリース【「君のパワーが世界を動かす。」第20回全日本選手権大会 通信】や下記SNSをもってお伝えして参ります。
▼連盟HP http://jppf.jp/index
▼Facebook https://www.facebook.com/jpanparapower/
▼Twitter https://twitter.com/japan_parapower
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