FIBA女子アジアカップ:予選ラウンド第1戦[日本 103-27 インド]「2番でも3番でも自分のプレーは変わらない」赤穂ひまわり選手

日本バスケットボール協会
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【JBA】

 「FIBA 女子アジアカップ 2019」が開幕し、インドと対戦したAKATSUKI FIVE女子日本代表は103-27で快勝し、白星スタートを切りました。赤穂ひまわり選手(デンソーアイリス)の3Pシュートを皮切りに、スタートダッシュに成功します。「全体的にしっかりディフェンスから走ることはできていました」と町田瑠唯選手(富士通レッドウェーブ)は立ち上がりを振り返ります。しかし、先発メンバーが下がると「前半は若い選手たちが日本のバスケットをあまり遂行できておらず、ミスも結構多かったのでハーフタイムに注意をしました」と点差を離す中でも、トム・ホーバスヘッドコーチは眉間にしわを寄せる前半の内容でした。

 後半は若い選手たちも目が覚め、見違えるようなプレーを見せていきます。林咲希選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)は3Pシュートを3本決めて11得点を挙げ、中田珠未選手(早稲田大学4年)も11リバウンドを奪い、それぞれの持ち味を発揮。「注意したことで気持ちが下がることもありますが、林も中田も後半から修正し、良い仕事をしてくれました」とホーバスヘッドコーチを安心させています。

林咲希選手(JX-ENEOSサンフラワーズ) 【JBA】

 宮澤夕貴選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)が試合当日の朝から発熱し、この試合は欠場しました。シューティングガード(2番)に本川紗奈生選手(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)を起用し、本来は2番の赤穂選手をスモールフォワード(3番)に下げた先発メンバーで臨みます。シューターである宮澤選手の穴を埋めるように3本の3Pシュートを決めた赤穂選手は、ゲームハイとなる23点を記録。「シュートが気持ち良く打てたことで入ったところもあり、迷わずに打てたことが良かったです。2番でも3番でも自分のプレーは変わらないと思っているので、そこでうまく対応できたのかなと思います」とオールラウンダーとしての素質を開花させています。本川選手も16点を挙げ、ホーバスヘッドコーチが以前から「誰が出てもこのチームは強い」と言うことを体現しました。

 2016年8月16日、リオデジャネイロオリンピック準々決勝のアメリカ戦以来、1,134日ぶりにFIBAの公式戦に戻ってきた渡嘉敷来夢選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)。「帰ってきたな、という感じでした。良い感じに慣らすことができ、ここから徐々に上げていこうというのが正直なところです」と13分22秒出場し、10点、7リバウンドと上々の活躍を見せます。2016年のオリンピックまで、3Pシュートを1本も打つことがなかった渡嘉敷選手ですが、この試合では1本成功させ、進化した姿を見せています。3Pシュートを決めるひとつ前のプレーで、ベンチから「打て!」とホーバスヘッドコーチが声をかけました。「次にボールを持ったら打とう思っていましたし、気持ち良く打たせてもらいました。練習でも5on5の中で1日1本は必ず3Pシュートを成功させていたので、自信にはなっています」と言うとおり、1回のチャンスできっちり成功させました。

渡嘉敷来夢選手(JX-ENEOSサンフラワーズ) 【JBA】

 3Pシュートだけではなく、速攻ではダンクを狙うような思い切りの良さも見せます。「ディフェンスがいなかったら一発リングを触ってやろうかなと思っていました。一番意識したのは馬場君です。馬場君はあのような場面では絶対にリングに向かっていくことをワールドカップで見習ったので、それを意識していました」という渡嘉敷選手は、馬場雄大選手(ダラスマーベリックス)を手本にし、試合中にダンクを決めるときが刻一刻と近づいている予感がします。

 3連戦となる予選ラウンドの次戦は、本日9月25日(水)19:00(現地15:30)よりチャイニーズ・タイペイと対戦。ちょうど1ヶ月前、さいたまスーパーアリーナで強化試合を行い、91-59、81-58と2連勝を挙げています。しかしホーバスヘッドコーチは、「大会になるといつもクロスゲームになります」と警戒するとおり、前回大会では73-57で勝利しましたが第3クォーターまでは一桁の僅差であり、その前の2015年は65-58と強化試合のような結果にはならず、苦戦しています。相手の力を認めた上で、「しっかり準備しなければならないですし、出だしが大事になります」とホーバスヘッドコーチは気を引き締め、次戦の準備に取りかかりました。

町田瑠唯選手(富士通レッドウェーブ) 【JBA】

■FIBA女子アジアカップ2019 (FIBA Women’s Asia Cup 2019)

【試合スケジュール】※日本時間
○日本 103-27 インド●
9月25日(水)19:00 日本 vs チャイニーズ・タイペイ
9月26日(木)21:45 日本 vs 韓国
9月28日(土) 準決勝
9月29日(日) 決勝
※全試合CSフジテレビで生中継、DAZNにて生配信
※準決勝以降はBS-TBSにて生中継

○期間:2019 年 9 月 24 日 (火) 〜 29 日 (日)
○開催地・会場:インド・バンガロール (会場:スリー カンティーラバ インドアスタジアム)
○出場国:8か国(Division A)
<グループA> 日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、インド
<グループB> オーストラリア、中国、ニュージーランド、フィリピン

中田珠未選手(早稲田大学4年) 【JBA】

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