スポーツ史上、最もお尻を意識するスポーツ!?「シッティングバレーボール」ってなんだ?
【?Getty Images Sport】
シッティングバレーボールって、一体どんなスポーツ?
?コートの床に座った状態で行うバレーボール
?お尻を床につけたまま手を使ってコートを移動する
?一般のバレーボールと違い、サーブをブロックできる
?コートが狭く、ネットが低いので攻防がスピーディー
プレイヤーたちがお尻を床につけたままコートを高速に動き回る競技、それがシッティングバレーボールだ。要は、座ったまま行うバレーボールなのだが、想像だけだと「座ったままでは素早く動けなそうだし、ボールを上手く取れなそうだし、グダグダな展開になるのでは?」と思うだろう。しかし、実際にはボールがコートをバンバン行き来し、選手は軽快にスパイク&レシーブするなど、かなりアグレッシブな攻防を繰り広げるスポーツなのだ。
試合は5セットマッチ、1セット25点先取(第5セットは15点)のラリーポイント制で先に3セット先取したチームが勝ち。この点は一般のバレーボールと同様だが、コートが狭く、ネットも低いというのが大きな特徴だ。
ココに注目!観戦が面白くなるポイントは?
(写真はリオパラリンピック)?Getty Images Sport 【?Getty Images Sport】
?お尻を床につけたままでも移動が驚くほどスムーズ!
そして競技中にお尻をコートから離してしまうと、「リフティング」というファールになる。競技を体験した人に、「やってみて難しかったところは?」という質問をすると、多くの人ががこのリフティングのことを回答する。お尻をつけたまま移動し、お尻を浮かせずにプレーすることは見た目は地味だが、相当な経験とテクニックを要する「すご技」なのだ。
?コートが狭く、ネットが低いため常に“ギリギリ”の戦いに
また、お尻が床についているがゆえ守備範囲は限られるため、サーブは重要な得点源。上背のある選手が、強力なサーブでひたすら押していくのもひとつの戦略だ。ここで覚えておきたいのが、「サーブを直接ブロックしていい」という独自のルール。サーバーの得意コースや癖を読み切ってのブロックでの得点は、チームに勢いをもたらすスーパープレーといえる。
?相手だけでなく観客をも欺く頭脳プレー
また、シッティングバレーボールでも一般のバレーボールと同様にサーブやスパイクに対して、?レシーブ→?トス→?スパイクの三段攻撃が基本だが、?で敢えて相手コートに返し、相手チームの虚を突くというテクニックもある。特に相手チームに体格で劣る場合には、このような頭脳プレーが試合を左右する重要な要素となる。
シッティングバレーボールを観戦するには?
(写真はリオパラリンピック)?Getty Images Sport 【?Getty Images Sport】
シッティングバレーボールを観戦しに行こう!
Text by Jun Nakazawa(Parasapo Lab)
Photo by Getty Images Sport
※本記事は2019年5月に「パラサポWEB」に掲載されたものです。
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