芝1200Mで10戦9連対(7勝)と抜群の実績。春の高松宮記念(G1)ではコースレコードで他馬を一蹴し、スプリント界の頂点に立った。休養を経て5カ月半ぶりの実戦だが、栗東坂路で4ハロン49秒5の好時計をマークするなど、状態はすこぶる良好。開幕週の高速馬場も問題なく、格の違いを見せつける公算大。

前走のシルクロードS(G3)で重賞初制覇。以前までの差す形ではなく、好位追走から抜け出してレースぶりに幅を見せた。骨瘤により休養を挟んだが、調教ではシャープな動きで状態の良さをアピール。得意の芝1200M(5戦5連対)ならマークは外せない。

春のオーシャンS(G3)で重賞タイトルを獲得すると、続く高松宮記念(G1)でも5着に善戦。ともに後方から鋭い末脚で追い込み、地力強化を印象づけた。前走・CBC賞(G3)は9着と振るわなかったが、好位からの競馬でラストの伸びを欠いた印象。末脚勝負に徹すれば一変の場面があっていい。

「サマースプリントシリーズ」の最終第6戦。今年はこのレースの結果を待たずしてベルカントのチャンピオンが確定し、褒賞金4000万円を獲得している。

過去10年、連対馬は(1)(2)、(11)(7)、(3)(11)、(5)(1)、(4)(2)、(2)(5)、(6)(1)、(2)(1)、(4)(1)、(10)(1)番人気で決着した(06年は中京競馬)。

馬連配当は
3けた…………1回
1000円台…4回
3000円台…1回
4000円台…1回
万馬券…………3回

2けた人気が連対した年に1万円台の万馬券が出ているが、7回は5000円未満。堅いか荒れるかの結果に分かれている。

ステップは6連対で北九州記念組がトップ。次いで、アイビスサマーダッシュ組3連対、2連対で高松宮記念組とキーンランドC組が並んでいる。

年齢別は3〜7歳馬が4、5、7、2、2連対。5歳馬が他世代を抑えて首位に立っている。

また、性別は牡馬が3勝2着7回(連対率10%)、牝馬は7勝2着3回(同18%)。連対数は互角でも、勝率と連対率で牝馬が牡馬を上回っている。


前走のアイビスサマーダッシュでネロは2着。好スタートから積極策で押し切りを狙ったが頭差及ばず。テンのダッシュは折り紙つきで、開幕週の高速馬場は願ってもない舞台。重賞奪取のチャンスだ。